再生可能エネルギーの更なる活用に寄与する揚水発電について
しろまる 揚水発電は蓄電機能を有し、調整電源の役割を担っている。このため、エネルギー政策の観点からは、再生可能エネルギーの出力制御の低減
や電力需給逼迫時の電源等の意義があり、カーボンニュートラルの実現に寄与するものである。
しろまる 再生可能エネルギーの出力制御量については、全国で約18.9億kWh/年(令和5年度実績)発生している。今後再生可能エネルギーの導入量増
加に伴い、この傾向は全国的な課題になっていくと考えられる。
しろまる このため、2つの既設ダムが上下流方向に隣接し、各々にほぼ同量の発電容量を有している筑後川水系の松原ダム・下筌ダムにおいて、パイ
ロット事業として、治水面での効果を加味しつつ、揚水発電の実現可能性について検討していく。
揚水発電の仕組み
【揚水時】
電力需要が少ない時に、上池(下筌ダム)に水をくみ上げる。【蓄電池の役割】
【発電時】
電力需要が高い時に、下池(松原ダム)へ落水させて発電する。
1GXへの貢献
しろまる 再生可能エネルギーの出力制御の低減や火力発電の発電抑制
に貢献することが可能。
しろまる 揚水発電の放流管を活用することで、事前放流に要する時間が
短縮可能。
しろまる 揚水発電のための空虚容量が生じることから、非洪水期におい
ても実質的に洪水調節が可能となる。
2治水面の効果
位置図

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