居室空間は、一定
量の新鮮外気が導入
されることで換気さ
れています。一般的
には設計時点で想定
した最大在室人数に
より導入外気量が決
定されていますが、
この外気導入は、室
内温度より外気温度
が 高 い 場 合 ( 冷 房
時)等、室内の空調
にとっては大きな熱
負荷となります。そ
こで、室内のCO2
濃度によって必要な
外気導入量に制御す
ることで空調機の動
力を削減します。
『設備改修』
外気取入れ量の
調整をしていま
すか?
CO2濃度制御の導入
020-O
対 策 例
空調・熱搬送設備
効 果 例
[試算条件]
・建物種別:事務所
・空調熱源機:空冷ヒートポンプ
・空調期間及び時間:6月〜9月(休日:2日/週)、9時〜17時(冷房)
11月〜3月、9時〜17時(暖房)
・空調設定温度:28°C(冷房)、20°C(暖房)
・電力契約種別:業務用電力A(6kV)
・原油換算係数:0.223kL/MWh
・CO2排出原単位:0.475t-CO2/MWh(2022年度実績値(調整後排出係数))
・再エネ賦課金単価:3.49円/kWh(2024年度:税込み)
・削減金額(税込み)は、燃料費等調整額を含みません。
在室者が少ない場合は、
室内CO2濃度が下が
る の で 外 気 取入 ダ ン
パーを絞り、暖かい外
気の取入量を削減
システム導入後
仕事・小
外気 32°C
在室人数に関わらず
常に一定の暖かい外
気を取入れる
システム導入前
仕事・大
外気 32°C
ファン
28°CCO2還気
取込量:8m3/h空調機ファン
28°CCO2還気
取込量:2m3/h空調機CO2濃度
(冷房時)
延 床 面 積
600m2
削減電力量 10.2MWh/年
原油換算削減量 2.3kL/年
CO2排出削減量 4.8t-CO2/年
削減金額 約190千円/年
システム導入のポイント
参考資料
空調・熱搬送設備
建築物衛生法(注記)の室内環境基準
(注記)正式には「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」(通称:ビル管理法)のことです。
温 度 18〜28°C
相対湿度 40〜70%
気 流 速 0.5m/s以下
CO含有率 6ppm以下
CO2含有率 1,000ppm以下
浮遊粉じん量 0.15mg/m3
以下
ホルムアルデヒド量 0.10mg/m3
以下
項 目 基 準
『設備改修』
CO2濃度制御の導入
020-U
❶ 部屋が広く人員変化が大きい所で有効です。
(例)ホール、大教室、映画館等
❷ 空調機が設置されており、外気を取り入れていることが条件となりま
す。
❸ 部屋の使用状況により臭気がある等換気の必要性がある場合への導入
は難しくなります。

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