熱源設備
水 冷 式 の 熱 源 機
(ターボ冷凍機や吸
収式冷温水機)は、
熱源機に入ってくる
冷却水温度が低いほ
ど熱源機の効率は向
上します。そこで、
熱源機の冷却水入口
温度の設定を下げる
ことで、熱源機の効
率を向上させ、省エ
ネを図ります。
『運用変更』
冷却水温度の設定
は適正ですか?
熱源機冷却水入口温度変更
012-O
効 果 例
対 策 例
(注記) RT(冷凍トン):冷凍トンとは熱源機の冷凍能力を表す単位であり、
1冷凍トンの熱源機は0°Cの水2,000ポンド(約1トン)を24時間で
氷にする冷凍能力を有しています。
1RT=3,024kcal/h
[試算条件]
・建物種別及び用途:店舗、空調
・空調期間及び時間:3月〜11月(定休日:1日/週)、8時〜22時(冷房)
・電力契約種別:業務用電力A(6kV)
・原油換算係数:0.223kL/MWh
・CO2排出原単位:0.475t-CO2/MWh(2022年度実績値(調整後排出係数))
・再エネ賦課金単価:3.49円/kWh(2024年度:税込み)
・削減金額(税込み)は、燃料費等調整額を含みません。
延床面積 30,000m2 10,000m2
ターボ冷凍機容量 ×ばつ2台 ×ばつ1台
75.5MWh/年 29.9MWh/年
16.8kL/年 6.7kL/年
35.9t-CO2/年 14.2t-CO2/年
約2,230千円/年 約810千円/年
原油換算削減量
CO2排出削減量
削減金額
規模
削減電力量
冷却水入口温度を標準
的な設定値で運用
冷却水入口温度の設定を下げ
ることで熱源機の効率向上
運用変更前
運用変更後
20°C
32°C
熱源機
熱源機
冷却塔
冷却塔空調機空調機
冷却水入口温度を標準
的な設定値で運用
冷却水入口温度の設定を下げ
ることで熱源機の効率向上
012-U
熱源設備 『運用変更』
熱源機冷却水入口温度変更
システム導入のポイント
冷却水出口温度による効率変化(例:ターボ冷凍機)
参考資料
❶ 熱源機冷却水入口温度には下限値があり機器メーカーにより下限値が
異なりますので確認する必要があります。
(一般的にはターボ冷凍機):20°C、吸収式冷温水機:26°C)
❷ 現状の設定温度と冷却水入口温度の下限値の差が大きく、冷房期間が
長いほど有効になります。
❸ 冷却水入口温度の変更は、冷却塔の設定温度を変更することで行いま
す。
❹ 設定温度を変更することで、冷却塔ファン動力は増加しますが、熱源
機の効率向上による削減電力の方が大きくなります。
(注記)COPとは消費電力あたりの冷却または加熱能力を表す単位です。
この数値が大きいほど効率が高いことを示します。

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /