平成 26 年9月 24 日
九州電力株式会社
九州本土の再生可能エネルギー発電設備に対する接続申込みの回答保留について
平成 24 年 7 月の固定価格買取制度(以下、FIT)開始以降、太陽光発電(以下、太陽光)
を中心に再生可能エネルギー(以下、再エネ)の普及が進んできました。特に九州は、太陽光
の FIT による設備認定量、
及び既に発電中の設備量のいずれも全国の約1/4を占めており、
他地域と比べても再エネが急速に普及拡大しています。
当社は、国産エネルギーの有効活用、並びに地球温暖化対策として優れた電源であること
から、再エネについては、水力、地熱などを積極的に開発するとともに、太陽光などの受入
れを推進しており、
合わせて更なる再エネの受入れ拡大に向けたスマートグリッド実証試験
などの取り組みを行っております。
そのような状況において、本年 3 月の 1 か月間で、それまでの1年分の申込み量に相当
する約 7 万件もの太陽光の接続契約申込み(以下、申込み)が集中したことから、内容の
詳細を確認してまいりました。その結果、7 月末現在の申込み量が全て接続された場合、
近い将来、太陽光・風力の接続量は約 1,260 万 kW にも達することが判明しました。これら
の全てが発電すると、冷暖房の使用が少ない春や秋の晴天時などには、昼間の消費電力を
太陽光・風力による発電電力が上回り、電力の需要と供給のバランスが崩れ、電力を安定
してお届けすることが困難となる見通しです。
以上の状況を踏まえ、当社は昼間の揚水運転の実施や地域間連系線を活用した九州外へ
の送電など、現状で可能な最大限の需給バランスの改善策により、九州本土において再エネ
をどこまで受け入れることができるかを見極める検討を行います。この間(数か月)
、別紙
のとおり、既に再エネの申込みをされている事業者さま、及び今後新規申込みをされる
事業者さまにつきまして、
申込みに対する当社の回答をしばらく保留させていただきます。
ただし、ご家庭用の太陽光(10kW 未満)などは、当面回答保留の対象外とします。
当社といたしましては、電力の安定供給を前提として、今後も再エネの円滑な接続に
向けた対応を進めてまいりますので、関係者のみなさまには大変ご迷惑をおかけいたします
が、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
以 上

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