高圧以上お客さまの「標準メニュー」の見直しについて
2 0 2 3 年 1 2 月 2 5 日
別 紙
九 州 電 力 株 式 会 社 1標準メニュー見直しの概要
o 当社は、2023年10月1日以降に需給開始となった高圧以上のお客さまを対象に、市場価格の変動を電気料金に
反映する「市場価格調整」を導入した標準メニューを適用しております。
o このたび、2024年度以降の小売供給のための電源調達状況等を踏まえ、市場価格調整等の見直しを行うとともに、
2024年4月以降、見直し後の標準メニューを高圧以上のすべてのお客さまに適用することとしました。
<見直しの概要>
2 燃料費調整の前提諸元の見直し
3 電力量料金単価の見直し
4 季時別メニューの新規受付停止
・ 小売供給のための電源調達状況等を踏まえ、市場価格調整の仕組みを見直します
・ 最新の電源構成などを反映し、燃料費調整の前提諸元を見直します
・ 燃料費調整の前提諸元の見直しに伴い、電力量料金単価を見直します
・ 需給構造が大きく変化したことを踏まえ、新規受付を停止します
1 市場価格調整の見直し 2「業務用季時別電力A」・「業務用季時別電力AーI」・「産業用季時別電力A」・「産業用季時別電力AーI」
<見直し内容の全体像>
標準メニュー見直しの概要(今回の見直し箇所)±±
= ×ばつ
1か月のご使用電力量
± ×ばつ
1か月のご使用電力量
1 ×ばつ
1か月のご使用電力量
2 ×ばつ
1か月のご使用電力量±基本料金 ×ばつ
1か月のご使用電力量
再エネ賦課金
4 新規受付停止のメニュー
3 電力量料金単価
電気
料金 3標準メニュー見直しの概要(1市場価格調整の見直し)
o 「市場価格調整単価」は、毎月の平均市場価格が基準市場価格を上回る場合(または下回る場合)に限り、平均
市場価格と基準市場価格との差額に、調整係数を乗じて算定いたします。なお、基準市場価格の範囲内では調整
は行いません。
o 今回、「平均市場価格」の算定方法、「基準市場価格」、および「調整係数」について、以下のとおり見直します。
<市場価格調整単価の算定方法>
市場価格調整単価 = ( 平均市場価格 - 基準市場価格 ) ×ばつ 調整係数
[毎月変動] [調整の基準値]
項 目 現 行 今 回
平均市場価格の算定方法
全日(24時間)の
1か月単純平均値
全日・昼間の1か月単純
平均値を合成係数 δ で加重
δ1(全日)0〜24時:0.4627
δ2(昼間)6〜18時:0.5373
基準市場価格 (円/kWh)
プラス調整基準 : 18.00
マイナス調整基準: 06.00
プラス調整基準 : 13.00
マイナス調整基準: 06.00
調整係数
(円/kWh)
高 圧 0.312 0.284
特別高圧 0.307 0.278
<今回の見直し内容>
デルタ 4(1市場価格調整の見直し)
o 現在、全日(24時間)の1か月単純平均値により定めている「平均市場価格」について、今後は、市場調達量に加え
FIT制度による買取量も市場価格調整の対象とすることを考慮し、下記のとおり算定することとします。
o なお、平均市場価格の算定期間については、迅速に市場価格の変動を反映する観点から、現行のとおり、「21日〜
翌月の20日」までを「1か月」とし、約1か月半後の電気料金に反映します。
<平均市場価格の算定方法>
平均市場価格 = 全日単価 ×ばつ δ1 + 昼間単価 ×ばつ δ2
全日単価 = 卸電力取引所が公表する九州エリアにおける全日(24時間)のスポット市場価格の1か月単純平均値
(21日〜翌月の20日までの全日単純平均値)
昼間単価 = 卸電力取引所が公表する九州エリアにおける毎日6時〜18時までのスポット市場価格の1か月単純平均値
(21日〜翌月の20日までの昼間単純平均値)
δ1(全日) = 0.4627
δ2(昼間) = 0.5373
11月 12月 1月 2月 3月 4月
4月分料金
に反映
3か月平均
11/1〜1/31
燃料費調整・離島ユニバーサルサービス調整
1か月平均
1/21〜2/20
市場価格調整
★単価お知らせ
★単価お知らせ
<電気料金への反映スケジュールのイメージ> (注記)現行から変更なし
デルタ デルタ
δ1・δ2は、市場調達量およびFIT制度による買取量における全日と昼間の電力量構成比です 5(1市場価格調整の見直し)
o 平均市場価格の算定方法の見直しに伴い、基準市場価格の設定についても見直しを実施します。
o 見直し後は、平均市場価格が基準市場価格(6〜13円/kWh)の範囲では電気料金の調整は行わず、平均
市場価格が13円/kWhを上回った場合はプラス調整、6円/kWhを下回った場合はマイナス調整を行います。
プラス調整基準
(13.00)
<平均市場価格の推移と調整範囲(過去5か年実績)>
18年度 →← 19 →
マイナス調整基準
(6.00)
〔円/kWh〕06〜13円/kWhの範囲では
市場価格調整は行わない
← 23
平均市場価格が、6円/kWhを
下回る場合にのみ
下回り分に対してマイナス調整
平均市場価格が、13円/kWhを
上回る場合にのみ
上回り分に対してプラス調整
← 20 →← 21 →← 22 → 6<見直し後の市場価格調整単価の変動イメージ>
(1市場価格調整の見直し)
算定諸元
(市場価格)
平均市場価格
市場価格調整単価
高 圧 特別高圧1全日単価
10.55 9.28
[全日単価*δ1+昼間単価*δ2]ー[調整なし]ー[調整なし]
昼間単価8.182
全日単価
5.74 4.63
[全日単価*δ1+昼間単価*δ2]
さんかく 0.39
[(4.63-6.00)*0.284]
さんかく 0.38
[(4.63-6.00)*0.278]
昼間単価3.673
全日単価
15.28 14.47
[全日単価*δ1+昼間単価*δ2]
+ 0.42
[(14.47-13.00)*0.284]
+ 0.41
[(14.47-13.00)*0.278]
昼間単価
13.77
〔算定条件〕
1:2023年10月21日 〜 2023年11月20日の市場価格実績(2024年1月分諸元)
2:2023年 5月21日 〜 2023年 6月20日の市場価格実績(2023年8月分諸元)
3:2023年 1月21日 〜 2023年 2月20日の市場価格実績(2023年4月分諸元)
〔円/kWh〕
〔合成係数〕
δ1(全日):0.4627
δ2(昼間):0.5373
o 2023年度における「直近(パターン1)」「最安(2)」「最高(3)」それぞれの市場価格をもとにした市場価格調整単価
は下表のとおりです。 7(参考)2023年度の平均市場価格((注記))の推移
(1市場価格調整の見直し)
プラス調整基準
(13.00)
マイナス調整基準
(6.00)
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月
・・・ 1
・・・ 2
・・・ 3
(注記)2023年度の電気料金に適用となる市場価格実績を用いて、見直し後の算定方法により試算
2023年度
市場価格調整なし
〔円/kWh〕 8o 「燃料費調整単価」は、平均燃料価格(原油・LNG・石炭の貿易統計価格と換算係数を用いて算定)が基準燃
料価格を上回る場合(または下回る場合)、平均燃料価格と基準燃料価格との差額に、基準単価を乗じて算定
いたします。
o 今回、最新の電源構成などを反映し、燃料費調整の前提諸元となる「基準燃料価格」、「基準単価」、および「換算
係数」について、以下のとおり見直します。
標準メニュー見直しの概要(2燃料費調整の前提諸元の見直し)
<燃料費調整単価の算定方法>
燃料費調整単価 = ( 平均燃料価格 - 基準燃料価格 ) ×ばつ 基準単価
[毎月変動] [調整の基準値]
項 目 現 行 今 回
基準燃料価格 (円/kl) 27,400 46,100
基準単価
(円/kWh)
高 圧 0.130 0.098
特別高圧 0.128 0.096
換算係数
α(原油) 0.0053 0.0028
β(LNG) 0.1861 0.1819
γ(石炭) 1.0757 1.0863
<今回の見直し内容>
基準単価
1,000 9o 燃料費調整の前提諸元の見直し前後で、お客さまのご負担が変わらないよう、電力量料金単価を見直します。
o 具体的には、「見直し前の電力量料金単価に、2024年1月分適用(2023年8〜10月の平均燃料価格から
算定)の燃料費調整単価を加算したもの」と「見直し後の電力量料金単価」が、公表時点において同水準となる
よう、見直し後の電力量料金単価を設定します。平均燃料価格が基準となる算定期間(2023年8〜10月)と
同じ実績の場合、お客さまのご負担は変わりません。
標準メニュー見直しの概要(3電力量料金単価の見直し)
<電力量料金単価の見直し>
燃料費調整単価
見直し前の
電力量料金単価
見直し後の
電力量料金単価
同水準
見直し前 見直し後 2024年4月以降
見直し後の
電力量料金単価(注)
プラス調整の場合
マイナス調整の場合 市場価格調整
燃料費調整
離島ユニバーサルサービス調整
【毎月変動】
(注記) 国の「電気・ガス価格激変緩和対策事業」による値引きを含まない
見直し前の前提諸元で算定した2024年1月分
適用(2023年8〜10月の平均燃料価格から
算定)の燃料費調整単価((注記))
・高 圧 +2.47円
・特別高圧 +2.43円
(注)2024年4月1日からの託送料金の見直し内容を
今後反映予定です。詳細はP10を参照ください。
平均燃料価格が基準となる2023年8〜10月と
同じ実績の場合の燃料費調整単価
・高 圧 ±0.00円
・特別高圧 ±0.00円 10o 2024年4月1日より、一般送配電事業者が定める託送料金について、新たな仕組みである「発電側課金制度」が
導入されること等に伴い、見直しが予定されております。
o 「発電側課金制度」は、電力系統を効率的に利用するとともに、再生可能エネルギーの導入拡大に向けた系統増強
を効率的かつ確実に行うため、現在、小売電気事業者がすべて負担している送配電設備の維持・拡充に必要な費
用について、系統利用者である発電事業者に一部の負担を求め、より公平な費用負担とすることを目的に導入され
ます。
o 高圧以上の標準メニューについては、今回の見直しに加え、発電側課金の導入等を踏まえた託送料金の見直しにつ
いても反映する予定です。具体的な電気料金単価は、認可された託送料金の見直し内容を踏まえ、当社ホームペー
ジ等にて2月を目途にお知らせいたします。
<発電側課金制度の導入イメージ>
出典 2023年4月制度設計専門会合 発電側課金の導入について中間とりまとめ抜粋
(3電力量料金単価の見直し) 11o 季時別メニューは、「夜間需要の増加」・「負荷平準化」を目的として、夜間を割安に利用できるメニューとして提供
しております。
o 昨今、太陽光発電等の導入が拡大するなど、当社の需給構造が大きく変化していることなどを踏まえ、新規の受付を
停止します。
標準メニュー見直しの概要(4季時別メニューの新規受付停止)
<季時別メニューの新規受付停止>
対象メニュー
・ 業務用季時別電力A
・ 業務用季時別電力A-I
・ 産業用季時別電力A
・ 産業用季時別電力A-I
見直し時期 2023年12月25日以降、新規受付停止
(注)既に上記対象メニューでご契約のお客さまについては、現在のメニューを継続してご契約いただけます。 12標準メニュー見直しの概要(見直し後標準メニューの適用時期について)
<適用時期イメージ>
o 既に市場価格調整を適用しているお客さまについては、2024年4月の検針日以降に見直し後の標準メニューを
適用いたします。(契約電力500kW未満のお客さま:5月分以降、500kW以上のお客さま:4月分以降)
o 現在、市場価格調整を適用していないお客さまについては、2024年5月以降、契約更新に合わせ順次見直し後の
標準メニューを適用いたします。(契約更新日が検針日と異なる場合は、更新直後の検針日からの適用となります)
(注記)契約更新後の新たな契約期間は、電気料金請求書等で個別に各お客さまにお知らせいたします。
o なお、託送料金の見直し(発電側課金制度の導入等)を踏まえた電気料金への反映については、2024年
4月1日付で、すべてのお客さまに一斉に適用いたします。
2023.10〜 2024.4 5 6〜
23.10.1以降に
需給開始のご契約(*)23.9.30以前に
需給開始のご契約
標準見直し
託送改定(発電側課金等)
すべての
お客さま 現行標準メニュー 託送料金の見直しを踏まえた料金単価
4/1に一斉適用
4月検針日から「見直し後標準メニュー」を適用
4月末までに契約更新となるお客さま:現行標準メニューで更新 (注記)以後は「見直し後標準メニュー」で更新
5月に契約更新となるお客さま:契約更新に合わせ「見直し後標準メニュー」を適用
現行標準メニュー 見直し後標準メニュー
* 契約期間は一律
2024年4月検針日の前日まで
市場価格調整適用
市場価格調整非適用 市場価格調整非適用
市場価格調整非適用
6月に契約更新となるお客さま
・・・
以後、五月雨で適用
市場価格調整非適用

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