託送供給等約款の主な見直し内容
2 0 2 3 年 9 月 2 5 日
九 州 電 力 送 配 電
別 紙 11
1 再給電方式(一定の順序)の概要
◼ 再給電方式(一定の順序)とは、平常時の系統混雑を解消するため、全ての電源を一定の
順序に基づき出力制御し、不足する電気に対して補給を行う方式です。
◼ 従来、送電容量が不足する場合は、事前に系統増強工事を実施のうえで新規電源を接続
していました。
◼ その後、再エネ拡大のため、容量不足時の出力制御を前提としたノンファーム型接続が導入
されたことから、系統混雑時はノンファーム電源のみ出力を制御する方式となりました。
◼ 今回、更なる再エネ拡大のため、メリットオーダーに従い出力を制御(注記)し、制御対象電源に再給
電(一定の順序)を行う方式へ変更します。
(注記)電源全体の運転コストを最小化するため、運転コストの高い電源から順番に出力を制御すること。 2(参考) 再給電方式(一定の順序)の概要
2ノンファーム型接続
+先着優先
1混雑する系統には接続不可 3再給電方式
2021年2月5日 第55回制度設計専門会合 資料3より抜粋 32 再給電方式(一定の順序)の出力制御順
出力制御順 出力制御方法
1 調整電源(注記)1の出力制御 メリットオーダー順
2 ノンファーム型接続の一般送配電事業者から
オンラインでの調整ができない電源(注記)2の出力制御
一斉(注記)4
3 ファーム型接続の一般送配電事業者から
オンラインでの調整ができない電源の出力制御
メリットオーダー順
4 ノンファーム型接続のバイオマス電源
(専焼、地域資源(出力制御困難なものを除く))の出力制御
一斉(注記)4
5 ノンファーム型接続の自然変動電源(太陽光、風力)
の出力制御
6 ノンファーム型接続の地域資源バイオマス電源
(出力制御困難なもの)および長期固定電源(注記)3の出力制御
(注記)1 周波数制御・需給バランス調整に必要となる電源。主に、火力電源や揚水電源
(注記)2 新規の火力電源や大型蓄電池等でオンラインでの調整ができない電源
(注記)3 出力を短時間で小刻みに調整することが技術的に難しく、一度出力を低下させると元に戻すことができない電源
主に水力電源(揚水式を除く)、原子力電源、地熱電源
(注記)4 30分ごとの出力制御が必要な総量をノンファーム型接続適用電源の発電計画値の比で一律に配分し、出力制御を実施 43 再給電方式(一定の順序)のイメージ
◼ 再給電方式(一定の順序)では、系統混雑が起きた場合、一般送配電事業者が混雑系統
の全ての電源を対象に一定の順序に基づき出力制御することで系統混雑を解消します。
◼ 出力制御の対象となった発電契約者に発電量不足が生じた場合、一般送配電事業者が
非混雑系統の調整電源の発電量を増やして電力を補給します。
◼ 一般送配電事業者は、補給に対する料金として、給電指令時補給電力料金を申し受けます。
調整
電源
発電
契約者
需要
一般送配電
事業者 ×ばつ
出力制御
発電量増
発電量を+100
増加して補給
出力制御により
発電量さんかく100
さんかく100+100発電量不足
発電契約者から給電指令時
補給電力料金を申し受け
非混雑系統
補給

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