2023年 3 月 23日
九州電力株式会社
九電グループの温室効果ガス削減目標が「SBTイニシアチブ」の認定を取得しました
- 国内大手エネルギー事業者で初の認定 -
当社は、このたび、温室効果ガス(GHG)の排出に関する削減目標が、国内エネルギー事
業者(注記)
として初めて国際的なイニシアチブである「Science Based Targets(SBT)イニシア
チブ」から、科学的根拠に基づいた目標(science-based targets)であると認定されまし
た。 (注記) 従業員 500 名未満の中小企業を除く
〔認定された目標〕
o 九電グループは、Scope1・2 に関する GHG 排出量を、2020 年度から 2030 年度にかけ
て、電力量(kWh)あたり 47%削減します。
o 九電グループは、販売された電力に起因する Scope1・3 の GHG 排出量を、同じ期間
に、電力量(kWh)あたり 47%削減します。
o 九電グループは、Scope3 について、販売された
電力に起因しない GHG 排出量のうち、エネルギー
関連の活動及び販売した製品の使用による GHG 排
出量を、同じ期間に、総量 25%削減します。
社会のカーボンニュートラル実現に向けて、エネルギー事業者に期待される役割と責任
は大きく、SBT 認定においても、電力業界には他業界と比べてより一層厳しい基準が求め
られています。
九電グループは、責任あるエネルギー事業者として、
「2050 年の自社サプライチェーン
における GHG 排出実質ゼロ」はもとより、それを超えて社会全体の GHG 排出削減に大きく
貢献する「カーボンマイナス」の実現を、野心的なゴールとして設定しています。
今回の目標は、野心的なゴールへの取組みをもとにしており、気候科学に基づく「共通
基準」で評価・認定されたことは、大変価値あるものと考えております。
九電グループは、今後も気候変動対応の業界トップランナーとして、
「電源の低・脱炭素
化」と「電化の推進」を軸としたエネルギー需給両面からの取組みを推進することで、脱
炭素社会を牽引するとともに、脱炭素に向けた世界的な潮流を変革のチャンスと捉え、更
なる企業成長につなげていきます。
以 上
(注)o SBT イニシアチブは、CDP、UNGC(国連グローバルコンパクト)
、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)が共同で設立した国際的な機関です。また、SBT とは、パリ協定
が求める水準(産業革命前と比べて地球温暖化を 2°C以下に抑え、1.5°Cに抑える努力を追
求する)と整合した、5年〜10 年先を目標年として企業が設定する温室効果ガス排出削減
目標のことです。
o SBT が削減対象とする温室効果ガス排出量は以下のとおりです。
・ Scope1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)
・ Scope2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
・ Scope3:Scope1、2 以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)
(参考)九州電力の主な ESG 外部評価
・ CDP 気候変動 2022 において、リーダーシップレベルである「A-」を獲得(2022 年 12 月)
・ CDP「サプライヤー・エンゲージメント評価」において、全世界の上位 8%が獲得する最高評価
の「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」に国内エネルギー事業者で唯一選定(2023
年3月 16 日お知らせ済み)
・ MSCI ESG レーティングにおいて、国内電力会社で最高となる「A」評価を獲得(2023 年2月)

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