再エネ有効活用に資する料金メニューの拡充について
2 0 2 2 年 1 2 月 2 7 日
九 州 電 力 送 配 電
別 添 2 11
再エネ有効活用に資する料金メニューの拡充について
◼ カーボンニュートラルの達成に向け、再エネ主力化や電化推進への取組が必要である一方、
太陽光を中心とした再エネ導入量の多い九州エリアにおいては、2018年10月以降、やむを得
ず再エネ出力抑制を行う状況が続いており、需要サイドでの対策(上げデマンドレスポンス等に
よる需要応動)の重要性が高まっています。
◼ このような状況を踏まえ、高圧および特別高圧を対象とした「ピークシフト割引」および「自家発
補給電力の特別措置(以下、 自家補特措)」について、 2023年4月から、再エネの発電
量が多く電力需要が少ないことが見込まれる時間帯(以下、軽負荷時間)を評価対象時間
に追加し、需要創出(需要シフト)を後押しします。
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
太陽光・
風力接続量
904 1,002 1,088 1,154
(再掲)太陽光 853 944 1,029 1,091
(再掲)風力 51 58 59 63
年間出力制御率 0.9% 4.0% 2.9% 3.9%
(万kW)
(注記) 出力制御率=
(注記)
変動再エネ出力制御量(kWh)
変動再エネ出力制御量(kWh)+変動再エネ発電量(kWh)
〔出典〕第41回系統ワーキング( 2022年9月14日)資料3
<九州エリアにおける再エネ出力制御の実施状況> 21 ピークシフト割引 1制度概要および拡充のイメージ
◼ 昼間時間から夜間時間(夜間+日祝日)に負荷移行した電力分の基本料金を割引く
「ピークシフト割引」について、評価対象時間に軽負荷時間を追加します。
◼ 拡充により、評価対象日数は、73日から202日(+129日)に増加します。 〔2021年度ベース〕
[現行]夜間時間への需要シフトを評価 [今回拡充]軽負荷時間の需要創出を評価対象に追加
➡ 再エネ活用促進のため軽負荷時間の需要創出
(上げDR)を評価するため、対象時間を追加
✓ 現行のピークシフト割引は、夜間時間以外で需要
創出を行った場合、ピークシフト電力が減少
(基本料金負担増)
(ピークシフト割引適用前) 31 ピークシフト割引 2拡充内容
<ピークシフト割引の評価対象時間>
◼ 軽負荷時間の需要創出(他時間帯からの需要シフト)を促す観点から、下表のとおり、
評価対象時間を大幅に拡充します。
時間帯
軽負荷月(4,5,10,11月) その他月(左記以外)
平日 土 日祝 平日 土 日祝
再エネ出力制御時 拡充 拡充
適用中
拡充 拡充
適用中出力制御なし
8~16時 拡充 拡充 ー 拡充
16~22時 拡充 拡充 ー 拡充
22〜8時 適用中 適用中
✓ 再エネ出力制御時 (注記) 当社が出力制御の予定を公表し、未実施の場合も対象
✓ 軽負荷月(4、5、10、11月)の平日の「8時~22時」
✓ 通年の土曜日の「8時~22時」
(拡充する時間帯) 42 自家発補給電力に対する特別措置 1制度概要および拡充のイメージ
特措なし
✓ 現行特措は、再エネ出力制御時以外で系統電力を
利用した場合、契約電力が増加(基本料金負担増)
特措あり
自家補電力
不使用みなし
◼ 再エネ出力制御予定時における自家発停止等による系統電力利用を評価し、自家発補給電
力の基本料金を半額とする「自家発補給電力の特別措置」について、評価対象時間に軽負荷
時間を追加します。
◼ 拡充により、評価対象日数は、82日から202日(+120日)に増加 します。〔2021年度ベース〕
自家補分は半額
(150kW分)
基本料金
650kW分
系統電力
500kW
自家補電力
300kW
800kW
自家補電力
使用月
(注記) 年間最大需要電力で契約電力を決定するため、当月以降1年間 800kWで基本料金を算定
(自家補契約と料金のイメージ) (自家補特措のイメージ)
契約電力 託送料金
自家補電力
不使用月
基本料金
800kW分
自家補分は半額
(150kW分)
基本料金
650kW分
系統電力
500kW
契約電力 託送料金
基本料金
800kW分
自家発停止
による
系統電力利用
(上げDR)
(注記)
➡ 再エネ活用促進のため軽負荷時間の系統電力
利用に特措を適用
〔自家発補給電力〕
自家用発電設備の検査、補修または事故により生じた
不足電力の補給のために使用する電力です 52 自家発補給電力に対する特別措置 2拡充内容
◼ 軽負荷時間の需要創出(自家発電源から系統電力へのシフト)を促す観点から、下表のと
おり、評価対象時間を大幅に拡充します。
:拡充対象箇所
軽負荷月(4,5,10,11月) その他月(左記以外)
平日 土 日祝 平日 土 日祝
再エネ出力制御時 適用中 適用中出力制御なし
8~16時 拡充 拡充 拡充 ― 拡充 拡充
16~22時 ― ―
22〜8時 ― ―
<自家補特措の評価対象時間>
✓ 軽負荷月(4、5、10、11月)の平日の「8時~16時」
✓ 通年の日祝日および土曜日の「8時~16時」
(拡充する時間帯)

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