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九州電力データブック2014
九州電力データブック
グラフでみる
エネルギー情勢と
九州電力2014 1
九州電力データブック2014
当社概要
(2014年3月末)
(電灯779万口、電力92万口)
871万口
13,186名
42,180億円
16,829億円
福岡県、佐賀県、長崎県、大分
県、熊本県、宮崎県、鹿児島県
162,442名
2,373億円
1951年5月1日
供 給 地 域
総 資 産 額
お 客 さ ま 数
売 上 高
従 業 員 数
株 主 数
資 本 金
設 立 年 月 日
しかく会社概要
138,759km
配 電 線 路 こ う 長
7,045.9万kVA
2,289.8万kW
276.0万kW
2,013.8万kW
0.3万kW
0.3万kW
525.8万kW
39.9万kW
21.2万kW
1,068.0万kW
358.3万kW
他 社 計
自 社 計
9か所
火 力 発 電
10,669km
591か所――
197か所
1か所
2か所
2か所
34か所
6か所
143か所
原 子 力 発 電
太 陽 光 発 電
風 力 発 電
変 電 所
発 電 設 備 合 計
内 燃 力 発 電
(ガスタービン含む)
送 電 線 路 こ う 長
地 熱 発 電
( バ イ ナ リ ー 含 む )
水 力 発 電
しかく供給設備
(注)供給設備の数値については、四捨五入のため合計値が合わないことがある 2九州電力データブック2014
目次 CONTENTS
1 世界及び日本のエネルギー情勢 ・・・・・・・・・・・・・・6
1-1 世界のエネルギー消費量の推移(地域別)
1-2 世界のエネルギー消費量の見通し(2035年)
1-3 世界のエネルギー消費量の推移(エネルギー資源別)
1-4 世界のCO2排出量の推移(地域別)
1-5 世界のCO2排出量の見通し(2035年)
1-6 エネルギー資源の確認可採埋蔵量
1-7 新たなエネルギー資源開発(シェールガスの動向)
1-8 主要国のエネルギー自給率
1-9 日本のエネルギー自給率の推移
1-10 日本の一次エネルギー国内供給の推移
1-11 日本の原油輸入価格の推移
1-12 日本の原油輸入量と中東依存度の推移
1-13 主要国の発電電力量における電源構成
1-14 日本の電源別発電電力量の推移
1-15 原子力発電所の停止に伴う日本への影響1 (国富流出)
1-16 原子力発電所の停止に伴う日本への影響2
(CO2排出量の増加)
1-17 日本の電源別発電コストの比較
1-18 日本の電源別CO2排出量の比較
2 九州電力の電力安定供給への取組み・・・・・・・・・・・・・・25
[電力需要の状況]
2-1 販売電力量と最大電力の推移と見通し
2-2 用途別の販売電力量の推移
2-3 販売電力量に占める電力小売自由化の対象お客さまの推移
[参考1] 電力小売自由化の対象お客さまの例
2-4 季節別の電力需要の推移
2-5 夏季の電力需要の特徴
2-6 時間別の電力需要の推移
2-7 気温や曜日による電力需要の変動
2-8 2013年夏の電力需要実績
[電力供給の状況]
2-9 発電設備構成の推移
2-10 電源別発電電力量の推移
2-11 夏季の電力ピーク時における電源の組合せ
2-12 原子力発電所の設備利用率の推移
2-13 火力発電所の設備稼働状況
2-14 化石燃料の消費量と燃料費の推移
2-15 燃料の長期安定確保への取組み
2-16 石炭資源の有効活用への取組み(褐炭) 3九州電力データブック2014
目次 CONTENTS
3 九州電力の地球環境問題への取組み ・・・・・・・・・・・・43
3-1 CO2排出量の推移
3-2 火力発電所の熱効率の推移
3-3 地熱発電の設備容量
3-4 地熱開発の最近の取組み
3-5 太陽光・風力の設備導入量の推移と見通し
[参考2] 再生可能エネルギーの固定価格買取制度の仕組み
[参考3] 再生可能エネルギー発電促進賦課金総額の推移
[参考4] 再生可能エネルギーの電源別の買取価格・期間
3-6 太陽光・風力の開発状況
3-7 太陽光・風力の特徴と課題
[参考5] 太陽光の発電出力の変化
[参考6] 風力の発電出力の変化
3-8 再生可能エネルギー導入拡大に向けた取組み1
(スマートグリッド実証試験)
3-9 再生可能エネルギー導入拡大に向けた取組み2
(離島の蓄電池制御実証事業)
4 九州電力の経営効率化等への取組み ・・・・・・・・・・・58
[電気料金水準の比較]
4-1 電気料金(家庭用)の他社比較
4-2 電気料金(販売単価)の推移と他社比較
4-3 電気料金と他の公共料金等の推移
4-4 諸外国の電気料金(家庭用)の推移
[参考7] 米国における電気料金(家庭用)の推移
4-5 諸外国の電気料金(家庭用)の比較
[収支・財務状況]
4-6 収支状況の推移
4-7 経常費用の構成比の推移
4-8 財務状況の推移
[経営効率化]
4-9 燃料費・購入電力料の低減
4-10 設備投資額の推移
4-11 修繕費の推移
4-12 諸経費の推移
4-13 従業員数と従業員一人あたりの販売電力量の推移
[コスト増加要因となる地域的特性]
4-14 需要密度の他社比較
4-15 離島の電源設備容量
4-16 自然災害(台風等)による設備の被害状況 4九州電力データブック2014
目次 CONTENTS
5 【特集1】原子力発電の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・76
5-1 世界の原子力発電所の設置、建設・計画状況
[参考8] 東アジア地域における原子力発電所の建設状況
5-2 世界の原子力発電の見通し(2030年)
5-3 日本の原子力発電所の設置状況
[参考9] 当社の原子力発電所の概要
5-4 原子炉型式(PWR・BWR)による発電の仕組みの違い
5-5 日常生活や原子力発電所等における放射線の量
[参考10] 放射線の量と生活習慣によってがんになる
リスクの比較
5-6 原子力発電所の安全性向上への取組み
5-7 核燃料サイクル
5-8 使用済燃料の再利用(プルサーマル)
5-9 高レベル放射性廃棄物処分における核燃料サイクルの意義
5-10 高レベル放射性廃棄物の地層処分
[参考11] 日本の地質環境を考慮した対策
[参考12] 諸外国の地層処分の進捗状況
6【特集2】ご家庭のエネルギー使用状況と省エネ方法・・・・92
6-1 ご家庭の用途別エネルギーの推移
6-2 ご家庭のエネルギー源の推移
6-3 ご家庭の電気使用量の推移と使用状況
6-4 夏の電気の使われ方
6-5 冬の電気の使われ方
6-6 使い方で省エネ(エアコン・照明器具)
6-7 使い方で省エネ(冷蔵庫・テレビ)
6-8 使い方で省エネ(待機電力)
6-9 選び方で省エネ(最新の電気機器の省エネ性能) 5九州電力データブック2014
くろまる ある瞬間に発電・消費する電気の「大きさ」
1,000W=1kW(キロワット)
【kWのイメージ】
【解説】 電力と電力量とは
3⁄4 電力(単位:W)とは?
【契約容量30A(=3kW)(注記)】 家電製品と比較
・照明 100W ・洗濯機(洗濯時) 100W
・液晶テレビ(42型) 200W ・冷蔵庫(450L) 300W
・エアコン(10畳用) 800W ・炊飯器 1,300W
⇒ 30Aでは、上記の家電製品を同時に使用できる
(合計2,800W)
(注) 家電製品の規格や使用状況等によって異なります
3⁄4 ご家庭の電力・使用電力量はどれくらいの大きさ?(当社モデル家庭 契約容量30A(アンペア)・使用電力量300kWh/月)
【使用電力量300kWh/月】 当社発電所と比較
・メガソーラー大牟田発電所(年間推定発電電力量)
約320万kWh/年 ⇒ 約900世帯分/年
・地熱発電所(全6か所、2013年度発電電力量)
約13.8億kWh/年 ⇒ 約38万世帯分/年
・玄海原子力発電所(2010年度発電電力量)
約242億kWh/年 ⇒ 約670万世帯分/年
くろまる 一定時間に発電・消費する電気の「総量」
1,000Wh=1kWh(キロワットアワー)
【kWhのイメージ】
3⁄4 電力量(単位:Wh)とは?
(注記) 電力は、電流(A)×ばつ電圧(Vボルト)で算定することができ、ご家庭の
電圧は通常100Vのため、30Aの契約容量で3kW(3,000W)となります
電力の需要曲線
(一日の電力消費の傾向)
時間
kW(高さ)kW電力の需要曲線
(一日の電力消費の傾向)
時間kWkWh(面積) 6九州電力データブック2014
世界及び日本のエネルギー情勢
世界では、経済発展や人口増加等に伴い、新興国を中心にエネルギー消
費量が増加しています。エネルギー資源別でみると、化石燃料(石油・石
炭・天然ガス)の消費量が拡大し、それに伴いCO2排出量も増えており、
地球温暖化等の環境問題が顕在化しています。
また、化石燃料には資源の埋蔵量に限りがあるため、将来枯渇する可能
性があります。
そのような中、日本は、エネルギー自給率がわずか6%と資源小国であ
り、エネルギー資源の大部分を輸入に依存しています。
このため、お客さまに良質で安定した電力をお届けするためには、長期
的なエネルギーの安定確保や地球環境問題への対応等を踏まえ、安全の確
保を大前提とした原子力や、火力・水力等をバランスよく組み合わせた電
源の構築が必要となります。 7九州電力データブック2014
1-1 世界のエネルギー消費量の推移(地域別)
1 世界及び日本のエネルギー情勢
y 経済発展や人口増加等に伴い、新興国を中心にエネルギー消費量(一次エネルギー)が増加しています
(41年間で約2.4倍に増加)
(注)toeは、tonne of oil equivalentの略であり、原油換算トンを示す
出典:BP「Statistical Review of World Energy 2013」、資源エネルギー庁「エネルギー白書2014」をもとに作成02,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
1971 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 20120%10%20%30%40%50%60%70%80%北米 中南米 ヨーロッパ・ユーラシア 中東・アフリカ アジア大洋州 OECDシェア(右軸)
(100万toe)
アジア大洋州のシェア
15.0%(1971年)
アジア大洋州のシェア
40.0%(2012年)
OECD諸国のシェア
(右軸)
OECD諸国のシェアは低下
(1971年69.1%→2012年44.0%)
(年) 8九州電力データブック2014
1-2 世界のエネルギー消費量の見通し(2035年)
y 中国やインド等の新興国のエネルギー需要の増加により、今後、資源獲得競争が更に激化することが予想されています
1 世界及び日本のエネルギー情勢
(注)toeは、tonne of oil equivalentの略であり、原油換算トンを示す
出典:IEA「World Energy Outlook 2013」、資源エネルギー庁「エネルギー白書2014」をもとに作成02,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
18,000
2000 2011 2035
その他(Non-OECD)
中南米(Non-OECD)
アフリカ
中東
インド
中国
ロシア
OECD(日米除く)
日本
アメリカ
(100万toe)
日本
約0.89倍
中国
約2.3倍
インド
約1.6倍
世界
約1.3倍
日本
約0.96倍
中国
約1.5倍
インド
約2.1倍
世界
約1.3倍
アメリカ13%OECD
(日米除く)16%中国24%インド9%中東 6%
アフリカ 6%
中南米 6%
その他
(Non-OECD)12%ロシア 5%
日本 3%23%17%5%26%6%12%5%5%4%4%10%4%21%6%22%6%10%5%5%5%
(年) 9九州電力データブック2014
1-3 世界のエネルギー消費量の推移(エネルギー資源別)
1 世界及び日本のエネルギー情勢
y エネルギー消費量(一次エネルギー)の増加に伴い、特に化石燃料(石油・石炭・天然ガス)の消費量が拡大しています
(注)toeは、tonne of oil equivalentの略であり、原油換算トンを示す
出典:BP「Statistical Review of World Energy 2013」、電気事業連合会「原子力・エネルギー図面集2014」をもとに作成02,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
1971 1975 1980 1990 2000 2012
石油 石炭 天然ガス 原子力 水力 その他の再生可能エネルギー
(100万toe)
その他の再生可能
エネルギー 2%
水力7%
原子力5%
天然ガス24%
石炭30%
石油33%
(年) 10九州電力データブック2014
1-4 世界のCO2排出量の推移(地域別)
1 世界及び日本のエネルギー情勢
y 化石燃料の消費量の増加に伴い、世界のCO2排出量も増加しています
y 2011年の排出量上位国は、中国(世界の27%)・アメリカ(同17%)・インド(同6%)の順であり、日本は5位(同4%)と
なっています
(注)その他は、国際海運や国際空運における排出量
出典:日本エネルギー経済研究所「エネルギー・経済統計要覧2014」をもとに作成05,000
10,000
15,000
20,000
25,000
30,000
35,000
1971 1973 1980 1990 2000 2005 20110%10%20%30%40%50%60%70%80%北米 中南米 ヨーロッパ・ユーラシア 中東・アフリカ アジア大洋州 その他
(100万トン-CO2)
アジア大洋州
のシェア15.8%
アジア大洋州
のシェア44.8%
OECD諸国のシェア
(右軸)
OECD諸国のシェアは低下
(1971年65.3%→2011年38.1%)
(年) 11九州電力データブック2014
1-5 世界のCO2排出量の見通し(2035年)
y 中国やインド等の新興国のエネルギー需要の増加により、世界のCO2排出量の増加が予想されています
1 世界及び日本のエネルギー情勢
出典:IEA「World Energy Outlook 2013」、資源エネルギー庁「エネルギー白書2014」をもとに作成01002003004001990 2011 2035
その他(Non-OECD)
中南米(Non-OECD)
アフリカ
中東
インド
中国
ロシア
OECD(日米欧除く)
欧州(OECD)
日本
アメリカ
(億トン-CO2)
日本
約1.1倍
中国
約3.5倍
インド
約3.0倍
世界
約1.5倍
日本
約0.8倍
中国
約1.3倍
インド
約2.2倍
世界
約1.2倍
アメリカ13%欧州(OECD)8%中国28%インド11%中東 7%
アフリカ 4%
中南米(Non-OECD) 4%
その他
(Non-OECD)12%日本 3%
24% 18%5%20%6%11%3%2%11%3%12%4%12%7%5%4%5%6%3%3%27%9%
ロシア 5%
OECD(日米欧除く) 5%
(年) 12九州電力データブック2014
1-6 エネルギー資源の確認可採埋蔵量
1 世界及び日本のエネルギー情勢
y エネルギー資源には限りがあり、将来枯渇する可能性があります
y 石油・天然ガスは、中東等の政情が不安定な地域に偏在しているため、調達先の多様化が必要となります
(注1)可採年数=確認可採埋蔵量÷年間生産量
(注2)ウランの確認可採埋蔵量は、費用130ドル/kg未満
出典:BP「Statistical Review of World Energy 2013」、IAEA「Uranium 2011」、電気事業連合会「原子力・エネルギー図面集2014」をもとに作成38.624.3 17.44.433.733.131.111.87.018.628.229.710.44.61.33.24.12.35.21.6020406080100120
ヨーロッパ・ユーラシア アジア大洋州 北米 中東・アフリカ 中南米
石炭
可採年数109年
天然ガス
可採年数55.7年
(年)
ウラン
可採年数93年
石油
可採年数52.9年
中東・アフリカのシェア
天然ガス:50.7%
石油:56.2%
(2012年末)
埋蔵量8,609億t 埋蔵量1兆6,689億バーレル
(2011年1月) (2012年末) (2012年末)
埋蔵量187兆m3
埋蔵量533万トン 13九州電力データブック2014
中東2%南米17%アフリカ15%北米23%ヨーロッパ・
ユーラシア14%アジア
大洋州29%1-7 新たなエネルギー資源開発(シェールガスの動向)
y シェールガスとは、従来のガス田以外の頁岩(シェール)層から採取される天然ガスで、採取技術の進歩による生産コストの
低下により、2006年以降、米国・カナダでの生産が拡大しています(埋蔵量は従来の天然ガスと同量程度)
y 日本企業が参画する主な米国プロジェクトは、2017年頃から生産(日本向け輸入)が開始する予定です
y なお、シェールガスは、これまで発電に使用されてきた天然ガスと比べ、発熱量や密度が低いため、その利用にあたっては、
設備改造を含めた対策の検討が必要となります
出典:各社プレスリリースをもとに作成
1 世界及び日本のエネルギー情勢
〔シェールガスの推定可採埋蔵量(2013年)〕 〔日本企業が参画する米国の主なプロジェクト〕
(注)Tcfは、兆立方フィートの略(1Tcf=LNG換算で約2,000万トン)
出典:米エネルギー省エネルギー情報局の報告書をもとに作成
埋蔵量
7,299Tcf
コーブポイント(ドミニオン社)
・液化規模:約500万トン/年
・液化開始:2017年頃
・販売先:住友商事、東京ガスが
合計230万トン/年の
液化加工契約締結
キャメロン(センプラ社)
・液化規模:約1,200万トン/年
・液化開始:2017年頃
・販売先:三菱商事、三井物産が
各400万トン/年の
液化加工契約締結
フリーポート(フリーポート社)
・液化規模:約1,320万トン/年
・液化開始:2017年頃
・販売先:大阪ガス、中部電力が
合計440万トン/年、
東芝が220万トン/年の
液化加工契約締結
けつがん 14九州電力データブック2014
1-8 主要国のエネルギー自給率
1 世界及び日本のエネルギー情勢
y 日本のエネルギー自給率は6%であり、先進国や新興国の中でも極めて低い水準です
(注1)IEAでは、原子力発電の燃料となるウランは一度輸入すると数年間使うことができるため、原子力をエネルギー自給率に含めている
(注2)エネルギー自給率(%)=×ばつ100
(注3)イタリア・中国・ロシアは2011年実績値、その他の国は2012年推計値
出典:IEA「Energy Balances of OECD Countries 2012・2013」、「Energy Balances of Non-OECD Countries 2012」、
資源エネルギー庁「エネルギー白書2014」、電気事業連合会「原子力・エネルギー図面集2014」をもとに作成050100日本 韓国 イタリア ドイツ フランス イギリス アメリカ 中国 カナダ ロシア オーストラリア618 194061538589166(%)180235日本は、
一次エネルギーの
94%を海外に依存 15九州電力データブック2014
1-9 日本のエネルギー自給率の推移
1 世界及び日本のエネルギー情勢
y 日本の自給率は、1960年代には、石炭や水力等の国内資源により、約6割でしたが、高度成長期における、エネルギー需
要の増大により、国内炭から石油や海外炭、LNG等の海外資源への転換が進み、大幅に低下しました
y 2011年以降は、原子力発電所の停止により自給率は更に低下しています(2012年は6%)
出典:IEA「Energy Balances of OECD Countries 2013」、資源エネルギー庁「エネルギー白書2014」をもとに作成0%20%40%60%80%100%
水力 原子力 地熱・新エネルギー等 石炭 天然ガス 石油
15.3%
エネルギー
自給率
58.1%
12.6%
17.1%
20.4% 19.3% 19.9%
11.2%6.0%輸入
41.9%
輸入
94.0%
1960 1970 1980 1990 2000 2005 2010 2011 2012 (年)
エネルギー自給率
国内供給構成 16九州電力データブック2014
1-10 日本の一次エネルギー国内供給の推移
y 日本は、1960年代から石油危機までの高度成長期において、石油に高く依存するエネルギー供給構造でした(1973年度
の石油依存度77%)
y しかしながら、石油危機により、原油価格の高騰や石油の供給途絶を経験した日本は、エネルギー供給の安定化を図る
ため、原子力・天然ガス等の石油代替エネルギーの導入を推進してきました(2011年度の石油依存度47%)
1 世界及び日本のエネルギー情勢
(注)1PJ(=1015J)は、原油約25,800klの熱量に相当(PJ:ペタジュール)
出典:資源エネルギー庁「2012年度におけるエネルギー需給実績」、電気事業連合会「原子力・エネルギー図面集2014」をもとに作成
原子力
石炭
天然ガス
石油05,000
10,000
15,000
20,000
25,000
1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2012
1973年 第一次石油危機
1979年 第二次石油危機(PJ)石油依存度77%地熱・新エネルギー3.9%水力 3.0%
(年度)
47.3%
22.5%
22.6%0.6% 17
九州電力データブック2014
1-11 日本の原油輸入価格の推移
y 1990年代に20ドル前後で推移した原油輸入価格は、中国など新興国の経済発展による需要の増加等の影響を受け、
ここ10年で約5倍にまで高騰しています
1 世界及び日本のエネルギー情勢4.923.436.913.822.812.823.855.890.569.4
113.90204060801001201972 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2012
第一次
石油危機
(1973年)
第二次
石油危機
(1979年)
湾岸戦争
(1990年)
リーマンショックによる
世界同時不況
(2009年)
出典:石油連盟統計資料、電気事業連合会「原子力・エネルギー図面集2014」をもとに作成
(ドル/バレル)
約5倍
(年度) 18九州電力データブック2014
1-12 日本の原油輸入量と中東依存度の推移
1 世界及び日本のエネルギー情勢
y 日本は、石油危機の経験から、インドネシアや中国からの輸入量を増やすなど、輸入先の多角化を図り、1967年に91.2%
であった中東地域からの輸入割合を1987年には67.9%まで低下させてきました
y しかし、近年は再び中東依存度が上昇しており、2012年度は83.2%となっています657075808590951960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2012050100150200250300350400450500中東地域 中国 インドネシア ロシア その他
中東依存度(%)原油輸入量
(万バレル/日)
出典:資源エネルギー庁「資源・エネルギー統計年報・月報」「エネルギー白書2014」をもとに作成
91.2%
67.9%
83.2%
(年度) 19九州電力データブック2014
1-13 主要国の発電電力量における電源構成(2011年)
1 世界及び日本のエネルギー情勢
y 各国の電源構成は、国内に保有する資源の種類や量などによって異なっています
y 日本は、少資源国であるため、エネルギーの安定確保の観点から、電源の多様化を行ってきましたが、2011年以降の原子
力発電所の停止により、火力発電(LNG・石炭・石油)の比率が高くなっています
出典:IEA「Energy Balances of OECD Countries 2013」 「Energy Balances of Non-OECD Countries 2013」、
電気事業連合会「原子力・エネルギー図面集2014」をもとに作成
5,569 3,007
43,266 3,649
5,201
6,024
10,427
47,547 22.1兆kWh
発電電力量
(億kWh)9.817.979.429.818.911.714.76.64.878.9 43.427.045.13.143.230.016.741.32.0
35.9 13.922.340.248.121.9
7.4 8.0 8.115.215.82.419.1
8.3 4.519.01.81.03.20.61.10.20.94.824.22.91.60.914.7
4.7 4.013.45.2 0.70%20%40%60%80%100%
中国 アメリカ 日本 ドイツ フランス 韓国 英国 イタリア 世界
原子力 石油 石炭 LNG 水力 その他 20九州電力データブック2014
1-14 日本の電源別発電電力量の推移(10電力会社合計)
y 日本の発電電力量は、東日本大震災後の2011年度に減少し、2012年度はほぼ横ばいで推移しています
y 電源別の構成比については、2011年度以降の原子力発電所の停止により、火力発電(石油・石炭・LNG)の割合が増加
しています
1 世界及び日本のエネルギー情勢
出典:電気事業連合会「原子力・エネルギー図面集2014」をもとに作成02,000
4,000
6,000
8,000
10,000
1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2011 2012
原子力 石油等 石炭 LNG 水力 地熱及び新エネルギー40%43%29%25%25%28%16%13%6%29%
11% 2%9%9% 8%1%1%2%(年度)61%77%86%(億kWh) 21九州電力データブック2014
1-15 原子力発電所の停止に伴う日本への影響1(国富流出)
y 2011年以降、原子力発電所停止による火力発電燃料の輸入量の増加や、燃料価格の上昇、為替変動等により、鉱物
性燃料の輸入額は2013年に27兆円と増加し(2010年比+10兆円)、貿易収支は過去最大の11.5兆円赤字になりました
y 原子力発電の停止を火力発電で代替したと仮定すると、2013年度の燃料費の増加分は約3.6兆円と試算されており、こ
れだけの国富が海外に流出したことになります
1 世界及び日本のエネルギー情勢
〔原子力発電所停止に伴う燃料費増加分の試算〕
出典:資源エネルギー庁試算
原子力
2,748億kWh
火力
水力・新エネ等
原子力
93億kWh
2,655億kWh
水力・新エネ等
燃料費の増加分
2013年度 3.6兆円LNG石油
石炭
ウラン
+1.9兆円
+1.8兆円
+0.1兆円
さんかく0.3兆円
震災前の発電電力量
(2008〜2010年度平均)
2013年度の発電電力量
火力2.76.6
さんかく 2.6
さんかく 6.9
さんかく 11.51417222724さんかく 15.0
さんかく 10.0
さんかく 5.00.05.010.015.020.025.030.02009 2010 2011 2012 2013
貿易収支 鉱物性燃料輸入額
+10兆円
(10年比)
〔貿易収支、鉱物性燃料輸入額の推移〕
(兆円)
(年)
(注1)鉱物性燃料とは、原油、LNG、石炭、石油製品、LPG等
(注2)貿易収支=総輸出額-総輸入額
出典:財務省「貿易統計」、資源エネルギー庁「エネルギー白書2014」
をもとに作成 22九州電力データブック2014
1-16 原子力発電所の停止に伴う日本への影響2(CO2排出量の増加)
y 2011年度以降、原子力発電所の停止により、火力発電の割合が増加したため、電力会社の発電によるCO2排出量は、
2010年度に比べて112百万トン増加しており、この増加量は、2012年度の日本の温室効果ガス排出総量の約1割に相当
します
1 世界及び日本のエネルギー情勢
(注記)1 エネルギー起源CO2以外の温室効果ガス:廃棄物埋立場からのメタンや、セメント製造からのCO2など、化学反応等に起因するもの
(注記)2 エネルギー起源CO2排出量(電力会社以外):自動車や製造業の工場等からのCO2など、燃料の燃焼等に起因するもの
出典:環境省「2012年度の温室効果ガス排出量(確定値)」、電気事業連合会「電気事業における環境行動計画(2012年度)」、
資源エネルギー庁「エネルギー白書2014」をもとに作成2004006008001000120014001990 2008 2009 2010 2011 2012
エネルギー起源
CO2以外の
温室効果ガス(注記)1
エネルギー起源
CO2排出量
(電力会社以外)(注記)2
エネルギー起源
CO2排出量
(電力会社)+65(10年度比)+112(10年度比)
1,261
1,281
(90年度比+1.6%)
1,206
(90年度比さんかく4.4%)
1,256
(90年度比さんかく0.4%)
1,307
(90年度比+3.6%)
1,343
(90年度比+6.5%)
21.8%
30.8% 29.2% 29.8%
33.6% 36.2%
(百万t-CO2)
(年度)
[京都議定書の基準年] 23九州電力データブック2014
1-17 日本の電源別発電コストの比較
y 原子力の発電コストは、石炭火力やLNG火力などと比べても経済性に遜色はありません
y 再生可能エネルギー(地熱を除く)や石油火力は、原子力・石炭火力・LNG火力と比較すると高コストです010203040原子力 石炭火力 LNG火力 風力
(陸上)
風力
(洋上・着床式)
地熱 小水力 バイオマス
(木質専焼)
石油火力 太陽光
(住宅用)
稼働年数
20年
40年
40年
40年
40年
20年
20年
40年
40年
40年
設備利用率12%50%・10%80%60%80%30%20%80%80%70%上限38.3〜
下限33.4上限36.0〜
下限
22.1 【コスト試算のポイント】
しろまる2010年時点に、新規に運転を
開始するモデルプラントを想定し
て、発電コストを試算(最近7年
間 の稼働開始プラント、最近3
年間の補助実績等を基に算定)
しろまるCO2対策費用、原子力の事故
リスク対応費用(注記)、政策経費等
の社会的費用も加算
(注記)苛酷事故を起こした場合の最
低限の損害額約6兆円が含ま
れており、損害額が1兆円増え
るごとに発電コストが約0.1円/
kWh上昇すると試算
しろまる風力はプラントの立地状況、バ
イオマスは燃料の木材の運搬環
境、石油火力は設備利用率の
想定によって、発電コストの上
限・下限の差異が生じている
上限32.2〜
下限17.4上限22.0〜
下限19.1上限11.6〜
下限9.2上限23.1〜
下限9.4上限17.3〜
下限9.910.79.5出典:エネルギー・環境会議 コスト等検証委員会報告書(2011年12月)をもとに作成
(円/kWh)
下限
8.9〜
1 世界及び日本のエネルギー情勢 24九州電力データブック2014
1-18 日本の電源別CO2排出量の比較
y 火力発電(特に石炭・石油)は、発電電力量あたりのCO2の排出量が多い電源です
y 原子力や再生可能エネルギーは、CO2をほとんど排出しません
0.079 0.043
0.123 0.098
0.864
0.695
0.476
0.376
0.038 0.025 0.020 0.013 0.0110.00.20.40.60.81.01.2石炭火力石油火力LNG火力コンバインドLNG太陽光風力原子力地熱水力発電燃料燃焼
設備・運用
しろまる発電燃料の燃焼に加え、原料の
採掘から諸設備の建設、燃料輸
送、精製、運用、保守等のため
に消費される全てのエネルギーを
対象としてCO2排出量を算出
しろまる原子力については、現在計画中
の使用済み燃料国内処理・プル
サーマル利用(1回リサイクルを前
提)、高レベル放射性廃棄物処
理等を含めて算出したBWR
(0.019kg-CO2)とPW R(0.021kg-
CO2)の結果を設備容量に基づき
平均
出典:電力中央研究所報告書をもとに作成
(kg-CO2/kWh)
0.943
0.738
0.599
0.474
発電時にCO2を排出しない
1 世界及び日本のエネルギー情勢 25九州電力データブック2014
九州電力の電力安定供給への取組み
経済成長や電化の進展等により、九州の電力需要は年々増加してきまし
た。電気は貯めることが難しいため、お客さまが電気を使用されるピーク
に合わせて、電源を開発しなければなりません。
当社では、エネルギーの長期安定確保や地球環境問題への対応等を総合
的に勘案し、安全の確保を大前提に、原子力を中心とするバランスのとれ
た電源開発を進めてきました。
また、日々の発電所の運用にあたっては、原子力をベースとして各電源
の特性(発電コストや環境特性等)を踏まえた最適な組合せにより、効率
的な電力供給に努めてきました。
しかしながら、2011年度以降、原子力発電所の停止に伴う火力発電の
発電量の増加により、化石燃料の消費量と燃料費が大幅に増加しています。 26九州電力データブック2014
2-1 販売電力量と最大電力の推移と見通し
2 九州電力の電力安定供給への取組み〔電力需要の状況〕
y この60年間で、販売電力量と最大電力は各々約20倍に増加しており、電力需要に対応するため、電源開発に取り組ん
できました
y 中長期的には、節電の定着や太陽光の普及拡大等の低下要因はありますが、景気拡大や電化の進展等により、2023
年度において、販売電力量は896億kWh、最大電力(最大3日平均、送電端)は1,610万kWと想定しています
(注)最大電力:1951〜1967年度までは最大電力(発電端)、1968年度以降は最大3日平均電力(送電端)02004006008001,000
1951 1960 1970 1980 1990 2000 20130500
1,000
1,500
2,000
販売電力量
最大電力(右軸)
(億kWh)
1951年度(当社設立)
販売電力量:41億kWh
最大電力:83万kW
販売電力量過去最大
881億kWh
(2007年度)
最大電力 過去最大
1,698万kW(2008年度)
(注記)最大3日平均、送電端
(万kW)2023[見通し]
(年度) 27九州電力データブック2014
2-2 用途別の販売電力量の推移
y 一般需要(一般家庭、オフィス、商業施設、ホテル等)は、全体の7割(そのうち、電灯(注記)が約半分)を占めており、2011・
2012年度はお客さまの節電へのご協力等により減少しましたが、2013年度は夏季の高気温による冷房需要の増加等によ
り増加しています
y 大口産業用需要(大規模な工場等)は、全体の3割を占めており、景気等の影響により、2008・2009年度は減少しました
が、2010年度以降はほぼ横ばいで推移しています
2 九州電力の電力安定供給への取組み〔電力需要の状況〕
(注記)電灯とは、主に一般家庭のご契約のこと
275 283 282 296 293 292 312 300 295 298
315 325 325 333 326 318
325 315 307 310212222 237
252 240 224238239 236 23602004006008001,000
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
一般需要(電灯) 一般需要(電灯以外) 大口産業用需要830802844881859834 854875838
(億kWh)
一般需要
(電灯以外)
36.7%
大口産業用
需要
28.0%
一般需要
(電灯)
35.3%
(年度)844 28
九州電力データブック2014
2-3 販売電力量に占める電力小売自由化の対象お客さまの推移
y 電気事業法によって、各地域の電力会社のみに電力の小売事業が認められていましたが、規制緩和により、2000年3月か
ら段階的に自由化が進展し、現在、販売電力量の約6割が自由化対象になっています
[電力小売自由化の対象お客さまの例については、次頁をご参照ください]
2 九州電力の電力安定供給への取組み〔電力需要の状況〕168272
482 493585530
348 35102004006008001,000
2000 2004 2005 2013
特定規模需要(自由化対象お客さま) 非特定規模需要(規制対象お客さま)
[電力小売自由化の対象範囲]
2000年3月〜
電 圧 20,000 V 以上
契約電力 2,000kW以上
2004年4月〜
電 圧 6,000 V 以上
契約電力 500kW以上
2005年4月〜
電 圧 6,000 V 以上
契約電力 50kW以上
(億kWh)844830802753
非特定規模需要
41.5%
特定規模需要
58.5%
(年度) 29九州電力データブック2014
[参考1] 電力小売自由化の対象お客さまの例
大規模工場、コンビナートなど
デパート、大学、ショッピングモールなど
中規模工場 小規模工場 小規模工場(町工場)
家庭、小規模事務所など
中規模スーパー、オフィスビルなど
2000年3月より自由化
電 圧 20,000 V 以上
契約電力 2,000kW以上
2004年4月より自由化
電 圧 6,000 V 以上
契約電力 500kW以上
2005年4月より自由化
電 圧 6,000 V 以上
契約電力 50kW以上
2016年4月より自由化予定
(全てのお客さまが対象)
電 圧 100〜200 V
契約電力 50kW未満
小規模店舗(ドラッグストア、コンビニ)
中小規模病院など
【備考】 その他の国による電気事業制度改革(電力システム改革)
・ 送配電部門の中立化(2018〜2020年目途)
発電事業者や小売電気事業者が公平に送配電網を利用できるよう、電力会社の送配電部門を別会社化する方向で検討されています
(電力会社の資金調達など、安定供給の実現に向けた具体的な仕組みの整備などが検討課題となっています)
2 九州電力の電力安定供給への取組み〔電力需要の状況〕 30九州電力データブック2014
2-4 季節別の電力需要の推移
y 季節別の電力需要の差は、ここ50年間で約20倍に拡大しています [30万kW(1960年度)→ 594万kW(2008年度)]
y 現在は、冷暖房機器の普及等により、夏季と冬季に電力需要のピークが発生し、季節別の差が大きくなっています
2013年度は、6月頃からの気温上昇に伴う冷房使用や、11月頃からの気温低下に伴う暖房使用等により、電力需要
が増加しています2006008001,000
1,200
1,400
1,600
1,800
(万kW)
4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 (月)
1,771万kW
1,177万kW
770万kW
554万kW
144万kW
174万kW
2008年度
(過去最大電力)
1980年度
1960年度
30万kW
2013年度
1,106万kW
1,634万kW
594万kW
2 九州電力の電力安定供給への取組み〔電力需要の状況〕
32.7 12.2 16.411.925.033.625.6 11.917.629.327.219.7
[参考]
2013年度の月別
の平均最高気温
(九州7県平均)時間最大電力(発電端)(°C) 31九州電力データブック2014
1,000
1,100
1,200
1,300
1,400
1,500
1,600
1,700
24 26 28 30 32 34 36 38
2-5 夏季の電力需要の特徴
y 夏季の電力需要は、最高気温が28°Cを超えた辺りから、冷房需要等に伴い増加する傾向にあり、最高気温が1°C上昇
すると40〜50万kW程度増加します
2 九州電力の電力安定供給への取組み〔電力需要の状況〕
2013年7月〜9月(平日)
(万kW)
(°C)
当日最高気温(九州7県平均)時間最大電力(発電端)〔最大電力と最高気温の相関〕 32九州電力データブック2014
2-6 時間別の電力需要の推移
y 1日の中でも、時間帯によって電力需要の差が大きく、特に、夏季の昼間(最大電力発生日)は夜間の約2倍の電力需要
が発生しています
987万kW
1,771万kW
1,538万kW
1,029万kW600800
1,000
1,200
1,400
1,600
1,800
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
(万kW)
(時)
2008年8月1日
(夏季過去最大)
2012年2月2日
(冬季過去最大)
784万kW
2 九州電力の電力安定供給への取組み〔電力需要の状況〕時間最大電力(発電端) 33
九州電力データブック2014
2-7 気温や曜日による電力需要の変動
y 電力需要は、気温等の気象状況や曜日によって、大きく変動します
y 当社は、これらの変動要因を日々分析して電力需要を想定し、電力供給力の確保を行っています20253035408009001,000
1,100
1,200
1,300
1,400
1,500
1,600
1,7000:003:006:009:0012:0015:0018:0021:0024:002025303540800900
1,000
1,100
1,200
1,300
1,400
1,500
1,600
1,7000:003:006:009:0012:0015:0018:0021:0024:00[ 気温差による比較 (同一曜日の平日) ]
(注記) 九州内の3地点(福岡、熊本、鹿児島)の気温を按分して計算電力需要(万kW)気温(注記)(°C)[ 曜日による比較 (平日・日曜日) ]
2013年8月20日(火)
2013年8月27日(火)
2013年8月20日(火)
2013年8月18日(日)
気温差により、電力需要
が変動(冷房使用など)
平均約50万kW/°C
曜日の違いにより、電力需要
が変動(生産活動など)
平均約180万kW
2 九州電力の電力安定供給への取組み〔電力需要の状況〕 34九州電力データブック2014
2-8 2013年夏の電力需要実績(2010年夏との比較)
y 2013年夏は、お客さまの節電へのご協力等により、期間平均(平日)で、2010年比さんかく10%(さんかく160万kW)程度、電力需
要が減少しました
2 九州電力の電力安定供給への取組み〔電力需要の状況〕9001,000
1,100
1,200
1,300
1,400
1,500
1,600
1,700
1,800
22 24 26 28 30 32 34 36 38
さんかく :2010年
しかく :2012年
くろまる :2013年
期間平均(平日)で2010年比
さんかく10%(さんかく160万kW)程度減少
2013年時間最大電力
1,634万kW(36.5°C)
2010年時間最大電力
1,750万kW(34.8°C)
当日最高気温(九州7県平均)
(°C)
〔最大電力と最高気温の相関〕
(万kW)時間最大電力(発電端) 35
九州電力データブック2014
2-9 発電設備構成の推移(他社受電分を含む)
y 石油危機以降は、燃料調達の安定性や発電コスト、地球環境への影響などの観点から、多様な電源をバランスよく組み
合わせた電源ベストミックスを目指してきました
2 九州電力の電力安定供給への取組み〔電力供給の状況〕
1,132 2,289
228 2,181
1,583680403
115 24,676
発電設備容量
(万kW)9.918.3
24.1 23.018.754.8 56.443.89.94.411.4
15.2 17.715.717.519.422.0 19.627.121.667.649.732.624.7
20.7 18.8
44.9 40.833.121.6 13.1 10.37.77.6 8.42.24.9 7.3 5.3
10.0 10.8
1.0 1.4
0.2 0.5
1.2 0.70.40.6
0.2 0.80.30%20%40%60%80%100%1951 1960 1970 1974 1980 1990 2000 2013
原子力 石炭 LNG 石油等 一般水力 揚水 地熱・新エネ等2012日本
(年度)
石油火力
ピーク
(年度) 36九州電力データブック2014
原子力
石炭LNG石油等
水力
地熱・新エネ02004006008001,000
1951 1960 1970 1980 1990 2000 2013
2-10 電源別発電電力量の推移(他社受電分を含む)
y 発電の主力となる電源を、1960年代後半に水力・石炭火力から石油火力にシフトさせ、石油危機以降は原子力・石炭
火力・LNG火力にシフトさせてきました
y 2011年度以降は、原子力発電所の停止に伴い、LNG火力・石炭火力・石油火力が増加しています0%(原子力)
33.6%
1951年度
水力58%
石炭42%
1973年度
石油等79%
1997年度
原子力48%
1973年 第一次石油危機
1979年 第二次石油危機
(億kWh)
(年度)
37.1%
18.4%5.8%5.1%
2 九州電力の電力安定供給への取組み〔電力供給の状況〕 37九州電力データブック2014
2-11 夏季の電力ピーク時における電源の組合せ
y 夏季の電力ピーク時においては、各電源の特性を踏まえて、ベース電源に原子力・石炭火力、ミドル電源にLNG火力、
ピーク電源に石油火力等を組み合わせて、電力需要に対応しています(原子力発電所運転時)
[主な電源の位置付け]
揚水式水力
・ 起動停止が迅速なため、電力ピーク時や緊急時に
活用
石油火力
・ 発電コストが高く、CO2排出量が多い
・ 需要変動に柔軟に対応できるため、電力ピーク時
や緊急時に活用
LNG火力
・ 石油火力や石炭火力と比べ、環境性に優れ、出
力調整が容易
・ 発電コストも安く、ミドル電源として活用
石炭火力
・ 燃料調達の安定性や経済性に優れる
・ 環境保全に配慮し、ベース電源として活用
原子力
・ 燃料調達の安定性や経済性、環境保全の面で
総合的に優れる
・ 安全性を最優先に、主力ベース電源として活用ベース電源1,800 時間最大1,771万kW(15時)
1,000
1,5005000 6 12 18 24ミドル電源ピーク電源
原 子 力
石炭火力
LNG火力
石油火力
揚水(発電)+調整水力
水力
揚水
(万kW)
(時)
〔過去最大電力発生日(2008年8月1日)の日負荷曲線〕
地熱
2 九州電力の電力安定供給への取組み〔電力供給の状況〕 38九州電力データブック2014
2-12 原子力発電所の設備利用率の推移
(注記)設備利用率=〔年間の発電電力量(kWh)/(発電所出力(kW)×ばつ24時間)×ばつ100.
y これまで、発電設備の故障や事故が少なく、全国平均を大幅に上回る高い設備利用率(注記)を維持してきましたが、2012年
度以降、設備利用率は0%になっています31.40 0020406080100
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
当社
全国
(年度)(%)2 九州電力の電力安定供給への取組み〔電力供給の状況〕 39九州電力データブック2014318349 367 350 342377524
612 62529780.9%
83.7%
71.5%
55.0%
48.8%
49.9%
55.8%
52.3%
50.1%
46.3%02004006008001,000
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 20130%20%40%60%80%100%
発電電力量 設備稼働率(右軸)
2-13 火力発電所の設備稼働状況(発電電力量及び設備稼働率の推移)
y 2011年度以降は、原子力発電所の停止に伴い、火力発電設備(LNG・石炭・石油)の稼働率(注記)が上昇しており、2013年
度は、火力発電設備による発電電力量が全体の9割以上を占めています
(注)発電電力量には他社受電分を含まない
(注記)設備稼働率=〔年間の発電所運転時間/(×ばつ24時間)×ばつ100
設備稼働率には、内燃力発電設備を含まない
2 九州電力の電力安定供給への取組み〔電力供給の状況〕
(92.4%)
(91.0%)
(46.8%)
(43.8%)
(44.6%)
(46.0%)
(45.5%)
(42.5%)
(40.1%)
(年度)
( )内は、発電電力量全体に占める割合
(億kWh)
(71.8%) 40九州電力データブック2014
2-14 化石燃料の消費量と燃料費の推移
y 2011年度以降は、原子力発電所の停止に伴い、化石燃料の消費量が増加しています
y 化石燃料の消費量の増加や燃料価格の高騰などにより、燃料費が急増しています
(年度)
2 九州電力の電力安定供給への取組み〔電力供給の状況〕383463
530 533
556 56261057 61 7411757 4896216383313
230 228 240 238 245457486579555631241276404
1,432
1,797
2,113 2,130
6,797
7,544
2,848
2,799
5,202
3,0560100200300400500600700
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 201301,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
石 炭(万t) 重油・原油(万kl) LNG(万t) 燃料費(右軸)
(億円)
(万t,万kl)
(年度) 41九州電力データブック2014
2-15 燃料の長期安定確保への取組み
y 新興国の需要増加を背景に、中長期的にはエネルギー需給のタイト化や、資源価格の高騰が懸念されます
y 当社は、燃料の長期安定確保のため、長期契約を基本として、燃料の供給源の分散化のほか、燃料の生産から輸送・
受入・販売までのサプライチェーンへの関与強化などに取り組んでいます
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
ウラン
くろまるLNGくろまる
石炭
くろまる
原油
くろまる
(注)燃料調達国を示すものであり、燃料の生産地点を示すものではない
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
[燃料供給源の分散化]
〔燃料調達状況(2013年度)〕
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる
くろまる0%50%100%原油 LNG 石炭 ウラン精鉱
ガボン51%インドネシア28%ベトナム18%チャド2%スーダン1%オーストラリア25%ロシア24%インドネシア12%カタール9%ナイジェリア7%その他18%ペルー5%ロシア5%アメリカ5%インドネシア8%カナダ21%オーストラリア61%オーストラリア17%カナダ47%カザフスタン17%ナミビア12%ニジェール7%[燃料別の調達先の割合]
2 九州電力の電力安定供給への取組み〔電力供給の状況〕 42九州電力データブック2014
2-16 石炭資源の有効活用への取組み(褐炭)
y 石炭火力の主な燃料である高品位の瀝青炭は、新興国のエネルギー需要拡大により、獲得競争の激化が予想されます
y 当社は、資源の更なる安定確保の観点から、低品位の褐炭の利用に向けて、褐炭の発熱量の向上や品質の安定を目的に、
2009年度より基礎研究を行い(瀝青炭と同等の性状になることを確認)、2013年度より実用化研究に取り組んでいます
(注)低品位炭には、その他「亜炭」「泥炭」があるが発電には利用されて
いない
出典:JIS M 1002、石炭統計資料 2012.09,(一財)石炭エネルギーセン
ター 及びWorld Energy Resources 2013 Survey, World Energy
Council をもとに作成
〔主な石炭の種類と特徴〕 〔褐炭有効活用イメージ〕
乾 燥
乾かして
水分量を
低減
蒸し焼きし
発熱量を
増大
水 分
発熱量 大小研究開発領域
乾 留 成 型
安全に輸送
できる形に
成型
現地で生産・改質 日本で利用
石炭火力
発電所
改質炭
原炭 輸送
・褐炭は安価で埋蔵量が多い一方、高水分・低発熱量・自然発火しやすい等の特徴
を有するため、海外の産炭地以外で発電に使用されていない
・当社は、灰分や硫黄分等の含有率が低い豪州ビクトリア州褐炭を対象に研究して
おり、有害物質( NOx、SOx等)の低減、石炭灰の大幅削減等の効果も期待できる小大
主燃料
2,010
2,873
4,032
可採埋蔵量
億トン
利用に向け
て研究中
瀝青炭と混
合して利用
なし
(主に製鉄用)
当社利用
8,100
以上
30〜60
5,800〜
7,300
褐炭
15〜30
7,300〜
8,100
亜瀝青炭低品位炭
15以下
瀝青炭
10以下
無煙炭高品位炭
水分量%発熱量
kcal/kg
主な種類
瀝青炭と
同程度
れきせいたん
かったん
2 九州電力の電力安定供給への取組み〔電力供給の状況〕 43九州電力データブック2014
九州電力の地球環境問題への取組み
当社は、低炭素社会の実現に向け、安全の確保を大前提とした原子力発
電の活用や、再生可能エネルギーの推進、火力発電所の熱効率の維持・向
上等により、地球温暖化対策に取り組んできました。
また、地球温暖化対策のほか、国産エネルギーの有効活用の観点から、
これまで太陽光・風力・地熱・水力などの再生可能エネルギーの積極的な
開発・導入を進めています。
なお、太陽光や風力は発電コストが高く、気象状況によって出力が大き
く変化するなど、お客さまに安定的に電気をお届けするには課題がありま
す。そのため、当社は、太陽光や風力が大量に普及した場合においても、
良質で安定した電力を供給できるよう、系統安定化に関する技術開発等を
推進しています。 44九州電力データブック2014
3-1 CO2排出量の推移(販売電力量あたりの排出量と排出総量)
y 2011年度以降、原子力発電所の停止による火力発電の発電量の大幅な増加に伴い、CO2排出量が増加しています
3 九州電力の地球環境問題への取組み
(年度)
2009 2010 2011 2012 2013834875 854 838 844
5,210
2,910 3,050
4,300
販売電力量(億kWh)
CO2排出量(万トン-CO2)
販売電力量あたりの
CO2排出量
(kg-CO2/kWh)CO2排出量販売電力量0.348 0.348
0.503
0.599 0.617
5,020
(注)CO2排出クレジット等反映後の数値 45九州電力データブック2014
3-2 火力発電所の熱効率の推移
y 燃料消費量の削減やCO2排出量抑制の観点から、熱効率の高い火力発電設備の開発を進めています
y 今後は、新大分発電所において最新鋭の発電設備の開発を予定しています(熱効率54.5%、2016年度運転開始予定)20304050601951 1960 1970 1980 1990 2000 2012 2016 (年度)
新大分3号4軸
(54.5%、48万kW)
2016(予定)
新大分3号1〜3軸
(49.0%、73.5万kW)
新大分1号
(43.0%、69万kW)
新大分2号
(46.6%、87万kW)
松浦1号
(40.7%、70万kW)
相浦2号
(39.7%、50万kW)
唐津3号
(39.5%、50万kW)
苅田2号(注記)
(39.1%)
築上1号(注記)
(29.0%)
港第二1号(注記)
(26.2%)
(注記)現在廃止
しかく LNG火力
さんかく 石炭火力
くろまる 石油火力(%)[発電端、高位発熱量ベース]
苓北1号
(42.1%、70万kW)
苓北2号
(42.8%、70万kW)
新大分1号リプレース
(46.3%、69万kW)
2009〜
苅田1号(注記)
(36.1%)
送電線
タービン 発電機
ボイラ
燃料水蒸気
発生電力量
燃料の熱エネルギー
〔熱効率(イメージ)〕
(注記)熱効率とは、ボイラに供給された燃料の熱エネルギーから、
どれだけ電気を作り出したか割合を表す
発生電力量
ボイラに供給された燃料の熱エネルギー
熱効率 =
3 九州電力の地球環境問題への取組み 46九州電力データブック2014
3-3 地熱発電の設備容量 [電気事業者合計に占める当社の割合](2013年度)
y 全国の4割以上を当社が占めており、九州に豊富に存在する貴重な地熱資源を積極的に活用しています
y 日本最大規模の八丁原発電所(112千kW)を保有しています
1990年2月
55,000―212,000
合 計
1967年8月
12,500
大 岳
鹿児島県指宿市山川
1995年3月
30,000
山 川
鹿児島県霧島市牧園町
1996年3月
30,000
大 霧
2006年4月
2,000
八丁原バイナリー(注記)
1977年6月
55,000
八丁原
大分県玖珠郡九重町
1996年11月
27,500
滝 上
所在地
運転開始年
設備容量(kW)発電所名
〔当社の地熱発電所〕
出典:資源エネルギー庁「電力調査統計」をもとに作成
全国の4割以上を
当社が占めている
当社44%(212千kW)
当社以外56%(267千kW)
(注記)バイナリー発電とは、地熱流体(蒸気・熱水)を熱源として、沸点の低い媒体を加熱・蒸発
させ、その蒸気でタービンを回して発電する方式
3 九州電力の地球環境問題への取組み 47九州電力データブック2014
3-4 地熱開発の最近の取組み
4,000kW級
鹿児島県霧島市
霧島烏帽子岳地点
調査結果に
基づき検討
大分県由布市、竹田市、
玖珠郡九重町
平治岳北部地点
14,500kW級
(+2,000kW)
大分県玖珠郡九重町
大岳発電所発電設備
更新計画
250kW
鹿児島県指宿市
(山川発電所内)
小規模バイナリー
発電設備実証研究
5,000kW
大分県玖珠郡九重町
菅原バイナリー発電所(注記)
開発規模
場所
地点
ひいじだけ
えぼしだけ
菅原バイナリー発電所
(建設中)
八丁原発電所
滝上発電所
大岳発電所
大霧発電所
山川発電所
霧島烏帽子岳地点
小規模バイナリー実証試験
平治岳北部地点
y 国産エネルギーの有効活用や、地球温暖化防止対策として、技術面や経済性、周辺環境の保全などを勘案し、下記の
地点で、地熱資源の開発・導入を進めています
(注記)グループ会社による事業 (注)赤い箇所は、地熱熱源賦存地域
3 九州電力の地球環境問題への取組み 48九州電力データブック2014
33 41 56 74112272325600
30 35 404143434610001002003004005006007002008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2020
太陽光 風力
3-5 太陽光・風力の設備導入量の推移と見通し
y 国による再生可能エネルギーの固定価格買取制度の開始により、太陽光発電の導入量が急速に増加しています
y 今後も増加が予想され、2020年度には700万kWまで拡大する見通しとなっています
y 九州における固定価格買取制度開始後の太陽光・風力の設備導入量は、全国の22%を占めており、九州の経済規模
(約10%)と比較して進んでいます
〔参考〕
固定価格買取制度開始後の
地域別の設備導入量(太陽光・風力)
[2012年7月〜2014年3月]
出典:資源エネルギー庁「再生可能エネルギー
発電設備の導入状況」をもとに作成
沖縄1%九州22%近畿13%中国8%四国5%中部12%東北6%北海道3%関東30%合計
883万kW
導入量が大幅に
増加する見通し
(年度)
63 7696115155700
[見通し]
(万kW)371(6月末)3153 九州電力の地球環境問題への取組み 49九州電力データブック2014
[参考2]再生可能エネルギーの固定価格買取制度の仕組み
y 再生可能エネルギーによって発電された電気を電力会社が買い取る費用を、国の制度に基づき、電気料金の一部として、
電気の使用量に応じてお客さまにご負担いただいています(再生可能エネルギー発電促進賦課金)
再エネ電源で発電された電気を電気事業者(電力会社など)が買い取ります
買取に要した費用は、再生可能エネルギー発電促進賦課金として、お客さまにご負担いただきます
再生可能エネルギー発電促進賦課金は、費用負担調整機関に納付後、買取実績に応じて交付されます
3 九州電力の地球環境問題への取組み 50九州電力データブック2014
[参考3]再生可能エネルギー発電促進賦課金総額の推移
y 2012年7から開始された固定価格買取制度に基づく、再生可能エネルギーの設備導入量の増加に伴い、お客さまがご負
担する賦課金も増加しており、2014年度は一家庭あたり約225円/月となっています
1,900
6,500
3,50001,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
2012 2013 2014
一家庭あたり
約83円/月(注記)
一家庭あたり
約117円/月(注記)
一家庭あたり
約225円/月(注記)
(年度)
(注記) 電気使用量300kWh/月の場合
(注1)2012年度及び2013年度は、余剰電力買取制度の賦課金負担を含む
(注2)2014年度は、余剰電力買取制度の賦課金負担が2014年9月の検針分まで別途発生
出典:資源エネルギー庁「エネルギー白書2014」をもとに作成
(億円)
3 九州電力の地球環境問題への取組み 51九州電力データブック2014
[参考4]再生可能エネルギーの電源別の買取価格・期間(2014年度)
y 買取価格や期間は、各電源の建設費や維持管理費、開発リスク等を勘案し、当該年度の開始前に決定されます
15年
28.08円
1.5万kW以上
43.2円
1.5万kW未満
地熱
全量買取(余剰買取も可)
余剰買取
買取方式
20年
20年
10年
買取期間
23.76円
59.4円
34.56円
37円
買取価格
(kWhあたり)
20kW以上
20kW未満
10kW以上
10kW未満
設備容量等
風力(陸上)
太陽光
電 源
25.92円
一般木材
20年
34.56円
未利用木材
バイオマス
全量買取(余剰買取も可)
買取方式
20年
20年
買取期間
31.32円
36.72円
22.68円
27円
買取価格
(kWhあたり)
200kW以上
1,000kW未満
200kW未満
200kW以上
1,000kW未満
200kW未満
設備容量等
中小水力(左記以外)
中小水力(既設導水路活用型)
電 源
3 九州電力の地球環境問題への取組み
(注)買取価格には、消費税等相当額を含む 52九州電力データブック2014
3-6 太陽光・風力の開発状況(グループ会社による開発を含む)
y 火力発電所跡地を活用した太陽光発電(メガソーラー)の開発や、風況のみならず周辺環境との調和にも配慮した風力
発電の開発をグループ会社とともに推進しています
約2,800
事業所等への設置
10,000
佐世保メガソーラー(注記)
(長崎県、火力発電所跡地)
約5,300
その他メガソーラー(注記)
約5,000
その他メガソーラー(注記)
13,500
大村メガソーラー(注記)
(長崎県、火力発電所跡地)
約1,800
事業所等への設置
計画
3,000
メガソーラー大牟田
(福岡県、火力発電所跡地)
既設
12,000
鷲尾岳(注記)
(長崎県)
1,990
奄美大島(注記)
(鹿児島県)10黒島 (鹿児島県)
3,000
野間岬 (鹿児島県)
約60,000
串間(注記)
(宮崎県)
計画
50,400
長島(注記)
(鹿児島県)250甑島 (鹿児島県)
既設
太陽光発電 (2014年3月末時点) 風力発電 (2014年3月末時点)
(kW) (kW)
(注記)グループ会社による開発
(注記)グループ会社による開発
佐世保メガソーラー発電所 (グループ会社の九電みらいエナジー(株))
長島風力発電所 (グループ会社の長島ウインドヒル(株))
3 九州電力の地球環境問題への取組み 53九州電力データブック2014
3-7 太陽光・風力の特徴と課題
y 太陽光や風力は、資源の少ない日本にとって貴重な国産エネルギーであることや、発電時にCO2を排出しないなどのメリッ
トがあります
y 一方で、気象状況によって出力が変化し、安定した電力の供給が見込み難いことや、設備の利用率が低く、原子力発電
所等の主要な電源と同等の発電量を得るためには、大規模な土地や設備投資が必要となるなどの課題があります
約2,800億円
約8,700億円(注記)
約3.9兆円(注記)
設備
投資額
約0.6km2
福岡ヤフオク!ドーム
約8個分
100万kW
(80%)
原子力発電
約214km2
原子力発電
の約350倍
福岡ヤフオク!ドーム
約3,000個分
約58km2
原子力発電
の約100倍
福岡ヤフオク!ドーム
約800個分
必要面積
約400万kW
(20%)
約665万kW
(12%)
設備容量
(設備利用率)
風力発電
太陽光発電
〔太陽光・風力の特徴と課題〕
出典:電気事業連合会「FEPC INFOBASE」をもとに作成
発電コストは、エネルギー・環境会議「コスト等検証委員会報告書」をもとに作成
(注記)電力を安定的に供給するためのバッテリー等の設備は含まない
出典:経済産業省 第1回低炭素電力供給システム研究会(2008年7月)をもとに作成
〔原子力発電所100万kW1基の発電量を生み出すのに必要な量〕
・電力安定供給のため
に、バックアップ電源や
出力変動対応が必要
・景観問題
・夜間は発電できず、雨や
曇りの日には発電出力が
低下し、不安定
[メガソーラー(1,000kW以上)]
30.1〜45.8円/kWh
[住宅用]
33.4〜38.3円/kWh
太陽光発電
・電力安定供給のために、
バックアップ電源や出力変
動対応が必要
・バードストライクや、騒音、
振動、景観問題 など
課題
・風向き・風速が、季節や
時間帯により変動し、発電
出力が不安定
特徴
[陸上]
9.9円〜17.3円/kWh
[洋上]
9.4〜23.1円/kWh
発電
コスト
風力発電
3 九州電力の地球環境問題への取組み 54九州電力データブック2014
[参考5]太陽光の発電出力の変化
y 太陽光発電は、時間や天候によって発電出力が大きく変化します
y 電力会社では、電気を安定的に供給するために、太陽光発電などによる出力変動を火力発電機の出力調整などで対応
しています
【メガソーラー大牟田発電所(出力3,000kW)の発電実績 (2013年4月18日〜4月21日)】
4/18 〔曇のち晴〕 4/19 〔晴〕
4/20 〔曇のち雨〕 4/21 〔晴ときどき曇〕
← 発電出力
【メガソーラー大牟田発電所(出力3,000kW)の発電実績 (2013年4月18日〜4月21日)】
晴の日でも、定格出力並
みの発電出力に達したの
は、2時間程度
3 九州電力の地球環境問題への取組み 55九州電力データブック2014
[参考6]風力の発電出力の変化
【長島風力発電所(出力50,400kW)の発電実績 (2013年4月18日〜4月21日)】
4/18 〔風速:5m弱/秒〕
↓ 発電出力
↑ 風速
4/19 〔風速:5m〜10m/秒〕
4/21 〔風速:5m強〜10m強/秒〕
4/20 〔風速:5m弱〜10m/秒〕
y 風力発電は、風速によって発電出力が大きく変化します
y 電力会社では、電気を安定的に供給するために、風力発電などによる出力変動を火力発電機の出力調整などで対応
しています
風速10m強でも、発電出力は
30,000kW弱(定格出力の6割)
程度
風速3.5m以下の弱風では
発電しません
3 九州電力の地球環境問題への取組み 56九州電力データブック2014
3-8 再生可能エネルギー導入拡大に向けた取組み1(スマートグリッド実証試験)
y 太陽光や風力など、出力が不安定な再生可能エネルギーが大量に普及した場合においても、安定的に効率的な電力供
給を維持するため、原子力や火力なども含めた全ての電源の最適な運用を行えるスマートグリッドの構築を目指し、実証実
験に取り組んでいます
・太陽光発電の出力予測手法の検証
・蓄電池の制御手法の検証
・電力使用ピーク時間帯における電力
使用抑制方法の検証 (一般家庭の
モニター検証)
お客さまの電力使用量等の見える化
仮想の電気料金メニュー(ピーク時間
帯の節電量に応じた節電協力金)等
主な
試験内容
2013年10月〜2015年3月(予定)
実施期間
・佐賀県玄海町
・鹿児島県薩摩川内市
実施場所
〔スマートグリッド実証試験(イメージ)〕 〔実証試験の内容〕
メガソーラー
風力
原子力
系統用
蓄電池
火力
水力
九州全体での
需給調整
工場
送配電線
情 報
電 力
太陽光
蓄電池
一般家庭
一般家庭
123,456
123,456
低圧新型
電子メータ
時間
電力量
地域内で
電力を調整
玄海地区
お客さま電力使用量の見える化例
太陽光
蓄電池
一般家庭
一般家庭
123,456
123,456
低圧新型
電子メータ
時間
電力量
地域内で
電力を調整
薩摩川内地区
お客さま電力使用量の見える化例
3 九州電力の地球環境問題への取組み 57九州電力データブック2014
3-9 再生可能エネルギー導入拡大に向けた取組み2(離島の蓄電池制御実証事業)
y 離島は、系統規模が本土と比べて小さいため、出力変動の大きな太陽光・風力の導入により、電力需要・供給のバランス
が崩れ、電力の品質(周波数(注記))に影響を与えやすくなります
y このため、離島においても太陽光・風力の導入拡大を図りつつ、安定供給を維持するため、蓄電池の設置により周波数
変動を抑制する実証実験に取り組んでいます
(注記) 電力会社から一般家庭に供給されている電気は、交流電流といわれ、電流の向きが正・負に変わり、この1秒間の正・負の繰り返し数
を周波数といい、単位としてHz(ヘルツ)を用いる
日本では、東日本(北海道・東北・東京電力管内)は50Hz、西日本(中部・北陸・関西・中国・九州・沖縄電力管内)は60Hz
電力会社では、周波数を一定に維持するように運用しており、周波数が変動した場合、モータの回転速度等に影響を与える
環境省補助事業
経産省補助事業
備 考
2013〜2016年度
2012〜2014年度
期 間
2,000kW
3,000kW
3,500kW
4,000kW
リチウムイオン電池容量
奄美大島
種子島
対馬
壱岐
対象離島
〔実証試験の内容〕
3 九州電力の地球環境問題への取組み 58九州電力データブック2014
九州電力の経営効率化等への取組み
当社は、需要密度の低さや離島の多さなど、電力供給に係るコストが
高くなる地域的な特性があります。
こうした中、当社は原子力発電を中心とした電源のベストミックスを
推進するとともに、継続的な経営効率化への取組みなどにより、標準的
なご家庭の電気料金は、10電力会社の中で2番目に安い水準となって
います。 59九州電力データブック2014
4-1 電気料金(家庭用)の他社比較
y 電力会社の中で、2番目に安い料金水準でご家庭に電気をお届けしています (使用量300kWh/月で試算)
(注1)2014年3月〜5月の貿易統計価格に基づく燃料費調整額、消費税等相当額、再生可能エネルギー発電促進賦課金
及び太陽光発電促進付加金を含む
(注2)東京・中部・北陸・関西・中国・四国・九州については、口座振替割引を含む
4 九州電力の経営効率化等への取組み〔電気料金水準の比較〕
7,567
6,000
6,500
7,000
7,500
8,000
8,500
9,000
北陸 九州 四国 中国 関西 中部 東北 沖縄 北海道 東京
(円/月)
使用電力量:300kWhとして試算
2014年8月分の電気料金
10電力会社の単純平均 60九州電力データブック2014
4-2 電気料金(販売単価)の推移と他社比較
y 当社の電気料金(販売単価(注記))は、1995年度時点では電力会社10社中3番目に高い水準でした
y その後、継続的な経営効率化等の取組みにより、7回の値下げを実施し、近年は燃料価格の高騰や、2013年度の電気
料金値上げにより単価は上昇していますが、10社中3番目に安い水準になっています
4 九州電力の経営効率化等への取組み〔電気料金水準の比較〕1415161718192021
1995 2000 2005 2010 20137642
▼電源調達入札制度の導入
(1995年度〜)
▼電力小売自由化の開始
(2000年度〜)
安い方から数えた当社の順位
(円/kWh)
当社
電力会社
10社平均
燃料価格
高騰
燃料価格
高騰3(年度)
(注記)販売単価=電灯電力料÷販売電力量
出典:電気事業連合会「電力統計情報」をもとに作成 61九州電力データブック2014
4-3 電気料金と他の公共料金等の推移
y 多くの公共料金が値上がりしてきた中で、電気料金は石油危機による一時的な値上がりはありましたが、原子力等の経済
性に優れた電源の開発や経営効率化等により、その後は比較的低く推移してきました
出典:総務省統計局「平成22年基準 消費者物価指数 全国(品目別価格指数)」をもとに作成
4 九州電力の経営効率化等への取組み〔電気料金水準の比較〕01002003004005006007008001970 1980 1990 2000 2013
電気代 ガス代 水道料 新聞代 一般路線バス代
航空運賃 ガソリン代 固定電話通信料 タクシー代 鉄道運賃(JR)
水道料
一般路線バス代
新聞代
鉄道運賃(JR)
都市ガス代
電気代
固定電話通信料
航空運賃
ガソリン
タクシー代
(年)
1970年を100とした物価指数 62九州電力データブック2014
4-4 諸外国の電気料金(家庭用)の推移
y 2000年から2012年において、日本の電気料金水準は低下していますが、家庭用も含めた電力小売の全面自由化や送
配電部門の中立化が進展している欧米諸国は上昇傾向にあります
y 特に、ドイツでは再生可能エネルギーの固定価格買取制度などの環境政策によるコスト負担等の影響により、2000年から
2012年までに、電気料金水準は約2倍に上昇しています
2000年より
部分自由化開始
日本
2007年
フランス
州によって異なる
アメリカ
2007年
イタリア
1999年
イギリス
1998年
ドイツ
電力小売全面
自由化の開始年
国名
(注)各国の自国通貨をベースに比較
出典:日本エネルギー経済研究所「エネルギー・経済統計要覧2014」をもとに作成
4 九州電力の経営効率化等への取組み〔電気料金水準の比較〕
日本95.9フランス
123.2
イタリア
153.2
アメリカ
145.1
イギリス
193.0
ドイツ
201.250100150200
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012
日本 フランス イタリア アメリカ イギリス ドイツ
2000年を100とした
電気料金単価の推移
(年) 63九州電力データブック2014
[参考7] 米国における電気料金(家庭用)の推移
y 2013年8月時点の全面自由化州は13州とコロンビア特別区(D.C.)であり、全面自由化州における販売電力量は米国全
体の約33%となっています(部分自由化州を含めると48%)
y 電気料金の高い州が自由化を実施している傾向にあり、2000年代の燃料価格の上昇の際は自由化州・非自由化州と
もに電気料金が上昇しています
y 自由化州と非自由化州との電気料金の格差は縮小していないことから、電力小売の自由化が必ずしも電気料金の低減
につながっているとはいえません
出典:海外電力調査会資料
〔米国における家庭用電気料金の推移(税込)〕
(米セント/kWh) 〔米国各州における電力小売自由化の状況〕
出典:海外電力調査会資料
4 九州電力の経営効率化等への取組み〔電気料金水準の比較〕 64九州電力データブック2014
4-5 諸外国の電気料金(家庭用)の比較 [2012年、米国通貨による比較]
y 日本の電気料金は、欧米の主要5カ国と比較して最も割高だったものの、2012年時点では、ドイツ、イタリアより低い水準と
なり、他国との差は縮小しています
出典:日本エネルギー経済研究所「エネルギー・経済統計要覧2014」をもとに作成33.928.821.611.917.527.7010203040日本 ドイツ イタリア イギリス アメリカ フランス
(米セント/kWh)
4 九州電力の経営効率化等への取組み〔電気料金水準の比較〕 65九州電力データブック2014
4-6 収支状況の推移(当社個別)
y 2011年度以降は、原子力発電所の停止に伴う火力燃料費の増加などにより、3期連続で大幅な赤字となっています
4 九州電力の経営効率化等への取組み〔収支・財務状況〕
14,144
14,575
17,044
16,429
17,975
18,416
さんかく 2,285
さんかく 3,399
さんかく 1,37205,000
10,000
15,000
20,000
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
さんかく 4,000
さんかく 3,000
さんかく 2,000
さんかく 1,00001,000
2,000
経常収益 経常費用 経常損益(右軸)
(億円)
(億円)
(年度) 66九州電力データブック2014
4-7 経常費用の構成比の推移(当社個別)
y 燃料費・購入電力料は、2004年度には経常費用の約2割でしたが、2012年度以降は、経常費用の半分以上を占めてい
ます(2013年度は約6割)
4 九州電力の経営効率化等への取組み〔収支・財務状況〕
12.1% 14.7% 17.1%
20.9% 21.9%
16.4%
21.2%
31.7%
37.8% 41.0%8.9%9.3%9.1%9.2%
10.7%8.8%10.2%
12.5%
15.0%
17.1%
17.7%
16.4%
15.3%
14.7%
14.0%
15.2%
14.7%
12.3%
10.0%9.4%15.7% 14.6% 11.7%
10.3% 9.8%
13.3%
12.1%
10.2%8.4%6.2%
13.4% 12.9% 13.8%
13.8% 14.1%
15.0%
13.1%
10.7%
8.2% 5.6%
32.2% 32.1% 32.8% 31.1% 29.5% 31.3% 28.6%
22.5% 20.5% 20.8%0%20%40%60%80%100%
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
燃料費 購入電力料 減価償却費 人件費 修繕費 その他
(年度)
58.1%
(1兆694億円) 67九州電力データブック2014
4-8 財務状況の推移(当社個別)
y 2011年度以降は、損失の計上により、財務状況が急速に悪化しています
4 九州電力の経営効率化等への取組み〔収支・財務状況〕
41,109
42,017 42,180
29,838
27,890
23,601
3,414
4,292
7,66718.710.28.10
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 20130.010.020.030.0
総資産 有利子負債残高 純資産 自己資本比率(右軸)(%)(年度)
(億円) 68九州電力データブック2014
4-9 燃料費・購入電力料の低減
y 発電熱効率や燃料価格等の電源別の特性を踏まえ、想定した電力需要に対して、最も経済的な電源の組合せとなるよ
うに、発電所の運転や他社からの電力購入に努めています
発電
コスト
昼間帯
フル出力
夜間帯
フル出力
フル出力
自社石炭
ほぼフル出力
(需要変動に応
じ出力変動)
コンバインド
従来型
最低出力
ほぼフル出力
(需要変動に応
じ出力変動)
自社石油
他社火力
自社LNG揚 水
ほぼフル受電
フル受電ベースほぼ最低出力
(需要変動に応
じ出力変動)
フル出力ミドル―
ピーク時のみ運
転(需要変動に
応じ出力調整)ピーク1日の運用状況
電 源
〔一日の電源の組合せのイメージ(注記)
(注記) 料金改定申請時の前提計画における2013年8月の需給運用イメージ
(注記) 原子力発電所は稼働していない(2014年7月末時点)04008001,200
1,6000 186 24
12 (時)
原子力
一般水力・新エネ等
自社石炭火力
他社火力
(コンバインド)
(従来型)
自社石油火力
自社LNG火力
揚水発電
揚水動力
需要高低
4 九州電力の経営効率化等への取組み〔経営効率化〕 69九州電力データブック2014
4-10 設備投資額の推移
y 電力需要の増加に伴い、発電所や送電線等、電力の安定供給に必要な設備を構築してきました。近年では、原子力
発電所の安全対策や設備の高経年化対策などの増加要因がある中、個々の設備実態や運用を精査した上で、設計仕
様や実施時期の見直しなどの効率化に取り組んでいます
y 更に、2013年度は、短期限定の取組みとして、安全確保や法令遵守等、事業継続のために直ちに必要な工事以外を
原則停止した結果、過去最大の1993年度と比べて約75%低減しました(原子力発電所の安全対策除き)
4 九州電力の経営効率化等への取組み〔経営効率化〕59684402,000
4,000
6,000
1993 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 20135006007008009001,000
その他設備投資 原子力安全対策 販売電力量(右軸)
(注1)附帯事業を含む (注2)〔 〕内は、原子力安全対策を含む合計
(億円) (億kWh)
約75%
低減
(年度)
過去最高
5,357
〔1,985〕
1,937481,522
〔1,599〕77866
〔2,197〕
1,331 70九州電力データブック2014
4-11 修繕費の推移
y 電力需要増に伴い設備量が増加していくとともに、近年では設備の高経年化対策などの増加要因がある中、個々の設
備実態や運用を精査した上で、点検・修繕内容の見直しや点検周期の延伸などの効率化に取り組んでいます
y 更に、2013年度は、短期限定の取組みとして、安全確保や法令遵守等、事業継続のために直ちに必要な工事以外を原
則停止した結果、過去最高の1994年度と比べて約50%、販売電力量あたりでは約60%低減しました
4 九州電力の経営効率化等への取組み〔経営効率化〕
1,031
2,0341.223.160500
1,000
1,500
2,000
2,500
1994 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 20130.01.02.03.04.0修繕費 販売電力量あたりの修繕費(右軸)
約50%
低減
(円/kWh)
(億円)
約60%低減
(年度)
過去最高 71九州電力データブック2014
4-12 諸経費の推移
y 原子力発電所の安全対策(解析業務等)などの増加要因がある中、業務委託範囲・内容の見直しをはじめとした業務
全般にわたる効率化に加え、広告宣伝費や研究費などを中心に、中止・繰延べ・規模縮小等に取り組んでいます
y 更に、2013年度は、短期限定の取組みとして、情報システム改修の繰延べなど、一時的な業務の中止・繰延べ・規模縮
小を実施した結果、過去最高の1995年度と比べて約30%、販売電力量あたりでは約40%低減しました
4 九州電力の経営効率化等への取組み〔経営効率化〕
1,782
1,2941.532.670500
1,000
1,500
2,000
1995 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 20130.01.02.03.0
諸経費 販売電力量あたりの諸経費(右軸)
約30%
低減
(円/kWh)
約40%低減
(億円)
過去最高
(年度) 72九州電力データブック2014
4-13 従業員数と従業員一人あたりの販売電力量の推移
y 2011年度以降、お客さまの節電へのご協力のお願いによる販売電力量の減少により、労働生産性が低下していますが、
情報通信技術を活用した業務運営の簡素化・自動化や、各所で分散処理していた業務の集中化など、全社の効率化を
推進し、労働生産性の向上に取り組んでいます
13,186
18,780
従業員数64022
一人あたり販売電力量
(右軸)
10000
12000
14000
16000
18000
20000
1951 1960 1970 1980 1990 2000 20130200400600800(注)2012年度以降の従業員数にはシニア社員を含む
(人)
(万kWh/人)
(年度)
4 九州電力の経営効率化等への取組み〔経営効率化〕 73九州電力データブック2014
4-14 需要密度の他社比較(送電線・配電線の長さ(こう長)あたりのお客さま契約口数)
y 九州は、他の地域よりも送電線・配電線の長さあたりのお客さま契約口数が少なく、需要密度が低いことから、他の電力
会社と比べて、各お客さまに電気をお届けするために多くの設備が必要となります
4 九州電力の経営効率化等への取組み〔コスト増加要因となる地域的特性〕
118.2
112.584.760.3 58.2 57.3 57.252.447.872.7020406080100120140東京 関西 沖縄 中部 北陸 四国 九州 中国 北海道 東北
(契約口数/送・配電線こう長(km))
(注)契約口数には、特定規模需要(自由化対象お客さま)を含まない
出典:資源エネルギー庁「電力調査統計」、電気事業連合会「電力統計情報」をもとに作成
10電力会社平均
77.9口/km
(2013年度) 74九州電力データブック2014
4-15 離島の電源設備容量 [9電力会社(沖縄除く)に占める当社の割合](2013年度)
y 九州は離島が多く、全国(沖縄除く)の離島の発電設備容量の6割以上を当社が占めています
y 離島は需要密度が低く、島毎に発電所等の設備が必要となることや、発電に使用する重油の燃料費や燃料輸送費も割
高になるため、九州本土と比較して約2倍の発電コストがかかっています
全40発電所
くろまる出力1万kW以上
くろまる出力1万kW未満
竜郷発電所
60,000kW
新喜界発電所
12,600kW
新徳之島発電所
21,000kW
新知名発電所
19,100kW
種子島第一発電所
16,500kW
新種子島発電所
24,000kW
甑島第一発電所
14,250kW
福江第二発電所
21,000kW
新有川発電所
60,000kW
豊玉発電所
42,000kW
芦辺発電所
16,500kW
新壱岐発電所
24,000kW
名瀬発電所
21,000kW
九州
全国(沖縄除く)の6割以上を
当社が占めている
(注記)沖縄を含めても4割以上を当社が占める
当社62%(315千kW)
当社以外38%(192千kW)
(注)海底ケーブル連系の離島を除く
4 九州電力の経営効率化等への取組み〔コスト増加要因となる地域的特性〕 75九州電力データブック2014
4-16 自然災害(台風等)による設備の被害状況
y 九州は、全国と比べて台風の上陸数が多いため、台風等の自然災害の発生に伴い電力供給設備への被害が生じており、
災害復旧作業が必要となります1.1九 州2.7全 国
(九州含む)
台風上陸数25.6台風発生数7熊本県85
神奈川県、徳島県107
千葉県812
宮崎県618
静岡県424
高知県214
長崎県522
和歌山県37
上陸数11愛知県37鹿児島県1都道府県
順位
〔台風発生・上陸数〕
1961年〜2013年までの年平均
〔台風上陸数の多い都道府県〕
1951年〜2013年までの累計
出典:福岡管区気象台「九州・山口県 防災
気象情報ハンドブック2014」をもとに作成
出典:気象庁「気象統計情報」をもとに作成
配電線の被害
電柱の被害
493箇所
328本
九州北部豪雨
2012年度
5,468箇所
553本
台風13号
2006年度
6,512箇所
771本
台風14号
2005年度
8,772箇所
1,437本
台風18号
2004年度
4,400箇所
475本
台風16号
2004年度
被害状況(配電設備(注記))
大規模な自然災害
〔近年の大規模自然災害(台風等)による被害状況〕
(注記)発電所や変電所、送電鉄塔等の被害も生じています
4 九州電力の経営効率化等への取組み〔コスト増加要因となる地域的特性〕 76九州電力データブック2014
【特集1】原子力発電の状況
当社は、エネルギーの安定供給や地球温暖化対策、代替燃料購入による
国富流出の防止等の観点から、原子力発電の重要性は変わらないと考えて
おります。当社は、今後とも、安全の確保を大前提に、原子力発電を将来
にわたり活用していくため、更なる安全性・信頼性の向上への取組みを自
主的かつ継続的に進めていきます。
一方で、原子力発電所で使い終わった燃料を、再び燃料として有効活用
するために再処理する過程で、強い放射能をもった高レベル放射性廃棄物
が発生します。そのため、長期にわたり、人間の生活環境から隔離し、安
全に処分することが必要であり、現在、国が前面に立ち、高レベル放射性
廃棄物の処分に向けた取組みが進められています。 77九州電力データブック2014
5-1 世界の原子力発電所の設置、建設・計画状況(2014年1月時点)
y 世界では、3億8,635万kW、426基の原子力発電所が設置されています
y 今後は、特に、中国やロシアなどの新興国での建設・計画が予定されています
【特集1】 原子力発電の状況
0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000
英国
ドイツ
ウクライナ
カナダ
中国
韓国
ロシア
日本
フランス
アメリカ
38,635.6
(426基)
19,690.7
(181基)
全世界
建設・
計画中
設置済
1,478.8
(17基)
1,186.0
(10基)
10,328.4(100基)
6,003.4(54基)
6,588.0(58基)
4,426.4(48基)
1,600.3
(12基)
2,519.4(29基) 2,770.5(28基)
2,071.6(23基)
1,220.0
(9基)
1,381.8
(15基)
1,269.6
(9基)
1,424.0
(19基)
1,086.2
(16基)
326.0
(2基)
200.0
(2基)
163.0
(1基)
出典:一般社団法人日本原子力産業協会「世界の原子力発電開発の動向」、電気事業連合会「原子力・エネルギー図面集2014」をもとに作成
(万kW) 78九州電力データブック2014
[参考8] 東アジア地域における原子力発電所の建設状況
出典:一般社団法人 日本原子力産業協会「世界の原子力発電開発の動向」、資源エネルギー庁「エネルギー白書2014」をもとに作成
新蔚珍
蔚珍
新月城
月城
新古里
古里
霊光
紅沿河
海陽
田湾
秦山
方家門
しかくしかくしかくしかく
しかくしかくしかく
しかくしかく
三門
寧徳
大亜湾
台山
嶺澳
防城港
昌江
陽江
馬鞍山
龍門
国聖
金山
しかくしかくしかくしかく
しかくしかくしかくしかく
しかくしかくしかくしかく
しかくしかく
しかくしかくしかくしかくしかくしかく
しかくしかく
しかくしかくしかくしかくしかくしかく
しかくしかくしかくしかく
しかくしかく
しかくしかくしかくしかく
しかくしかく
しかくしかく
しかくしかく
しかくしかく
しかくしかく
しかくしかくしかくしかく
しかくしかく
しかくしかくしかくしかく
しかくしかく
しかくしかく
しかくしかく
しかくしかくしかくしかくしかくしかく
福清
しかくしかくしかくしかく
37基
46基
合計2基6基
台 湾5基23基
韓 国
30基
17基
中 国
建設中
運転中
【特集1】 原子力発電の状況 79九州電力データブック2014
5-2 世界の原子力発電の見通し(2030年)
y 経済成長の著しいアジアを中心に、地球温暖化問題への対応や化石燃料価格の高騰等を背景に、エネルギーの安全保
障の観点から、化石燃料を補完する有力なエネルギー源として、原子力発電の利用拡大が見込まれています
南米 400万kW
→ 700万kW(1.8倍)
⇒ 1,500万kW(3.8倍)
北米 1.16億kW
→ 1.01億kW(0.87倍)
⇒ 1.43億kW(1.2倍)
西欧 1.14億kW
→ 0.68億kW(0.6倍)
⇒ 1.24億kW(1.1倍) 東アジア 0.83億kW
→ 1.47億kW(1.8倍)
⇒ 2.68億kW(3.2倍)
東南アジア・太平洋地域 0kW
→ 0kW、⇒ 400万kW
東欧 0.49億kW
→ 0.79億kW(1.6倍)
⇒ 1.04億kW(2.1倍)
中東・南アジア 600万kW
→ 2,700万kW(4.5倍)
⇒ 5,400万kW(9.0倍)
アフリカ 200万kW
→ 500万kW(2.5倍)
⇒ 1,000万kW(5.0倍)
【世界の原子力発電容量】
現在 → 2030年の低位予測 ⇒ 2030年の高位予測
くろまる 2012年現在 : 3.73億kW
くろまる 2030年低位予測 : 4.35億kW(2012年の1.2倍)
くろまる 2030年高位予測 : 7.22億kW(2012年の1.9倍)
出典:IAEA「Energy, Electricity and Nuclear Power Estimates for the Period up to 2050, 2013 Edition」、
資源エネルギー庁「エネルギー白書2014」をもとに作成
【特集1】 原子力発電の状況 80九州電力データブック2014
5-3 日本の原子力発電所の設置状況(2014年7月末時点)
y 日本では、4,426.4万kW、48基の原子力発電所が設置されています
東京電力(株) 柏崎刈羽原子力発電所
[821.2万kW、7基、BWR]
北海道電力(株) 泊発電所
[207万kW、3基、PWR]
東北電力(株) 東通原子力発電所
[110.0万kW、1基、BWR]
東北電力(株) 女川原子力発電所
[217.4万kW、3基、BWR]
日本原子力電力(株) 東海第二発電所
[110.0万kW、1基、BWR]
東京電力(株) 福島第二原子力発電所
[440.0万kW、4基、BWR]
中部電力(株) 浜岡原子力発電所
[361.7万kW、3基、BWR]
四国電力(株) 伊方発電所
[202.2万kW、3基、PWR]
九州電力(株) 川内原子力発電所
[178.0万kW、2基、PWR]
九州電力(株) 玄海原子力発電所
[347.8万kW、4基、PWR]
中国電力(株) 島根原子力発電所
[128.0万kW、2基、BWR]
関西電力(株) 大飯発電所
[471.0万kW、4基、PWR]
関西電力(株) 美浜発電所
[166.6万kW、3基、PWR]
日本原子力発電(株) 敦賀発電所
[151.7万kW、2基、BWR・PWR]
関西電力(株) 高浜発電所
[339.2万kW、4基、PWR]
北陸電力(株) 志賀原子力発電所
[174.6万kW、2基、BWR]
[発電出力、原子炉数、原子炉型式(注記)](注記)BWR:沸騰水型軽水炉
PWR:加圧水型軽水炉
(注)東京電力(株)福島第一原子力発電所は、東日本大震災に伴う
事故のため、4基(1〜4号機)を2012年4月に、2基(5、6号機)
を2014年1月に廃止済み
出典:各社ホームページをもとに作成
【特集1】 原子力発電の状況 81九州電力データブック2014
[参考9]当社の原子力発電所の概要
累計発電電力量
(2014年5月末時点)
1,691.8億kWh
1,735.4億kWh
1,288.6億kWh
1,492.1億kWh
1,196.7億kWh
1,327.2億kWh
178万kW
347.8万kW
75.2%
72.2%
76.1%
74.4%
73.9%
71.4%
73.6%
70.1%
設備利用率
(2014年5月末時点)
131.6億kWh
242.1億kWh
発電電力量 (注記)2
(2010年度)
加圧水型軽水炉(PWR)
加圧水型軽水炉(PWR)
原子炉型式
89万kW
89万kW
118万kW
118万kW
55万9千kW
55万9千kW
発電出力 (注記)1
1997年7月
4号機
1981年3月
2号機
1985年11月
1984年7月
1994年3月
1975年10月
運転開始年月
2号機
1号機
3号機
1号機
川内原子力発電所
玄海原子力発電所
発電所
(注記)1 原子力発電所の発電出力は、当社全体の約26%(2014年3月末時点)
(注記)2 原子力発電所の発電電力量は、当社全体の約46%(2010年度)
【特集1】 原子力発電の状況 82九州電力データブック2014
5-4 原子炉型式(PWR・BWR)による発電の仕組みの違い
y 加圧水型軽水炉(PWR)は、原子炉圧力容器で作った高温高圧の水により、蒸気発生器内で蒸気(放射性物質を含ま
ない)を発生させ、タービンを回して発電。構造はBWRと比べ複雑ですが、タービンや復水器の放射線管理が不要です
y 沸騰水型軽水炉(BWR)は、原子炉圧力容器で発生させた蒸気でタービンを回して発電。構造はPWRと比べてシンプル
ですが、蒸気は放射性物質を含んでいるため、タービンや復水器についても放射線管理が必要となります
〔PWRの仕組み〕 〔BWRの仕組み〕
[当社、北海道電力、関西電力、四国電力が採用] [東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、中国電力が採用]
出典:電気事業連合会「原子力・エネルギー図面集」をもとに作成
放射性物質を含まない 放射性物質を含む
【特集1】 原子力発電の状況 83九州電力データブック2014
(注記) 20ミリシーベルト未満の地域の長期的な目標値。1ミリシーベルトという数値は、放射線防護措置を効果的に進めるための目安で、「これ以上被ばくすると健康影響が生じる」
という限度を示すものではない
(注記)(注記) 発電所などで働く作業者に対する制限は5年間につき100ミリシーベルトかつ1年間につき50ミリシーベルトを超えない
出典:電気事業連合会「放射線Q&A」、UNSCEAR2008report、資源エネルギー庁「原子力2010」、(公財)原子力安全研究協会「新版 生活環境放射線(2011年)」、
環境省「除染情報サイト」をもとに作成
5-5 日常生活や原子力発電所等における放射線の量
y 放射線は自然界にも普通に存在しており、レントゲンなどの医療行為にも活用されており、過度に大量に放射線を浴びな
い限り、身体への大きな影響はありません
y 原子力発電所では、放射性物質について厳正な管理を行っており、発電所周辺の人が受ける放射線の量は、年間で約
約0.001ミリシーベルト未満と、自然界から受ける量を大きく下回っています
〔放射線を受ける量〕 単位:ミリシーベルト
【特集1】 原子力発電の状況
0.001未満
原子力発電所からの
放出実績(年間)
原子力発電所周辺の
線量目標値(年間)
福島第一原子力発電所の
事故により汚染された地域
の除染目標値(年間)(注記)
発電所などで働く作業者
に対する制限(年間)(注記)(注記)
胸のエックス線
集団検診(1回)
東京〜ニューヨーク
航空機旅行(往復)
1人あたりの
自然放射線量(年間)
2.1(日本平均)
2.4(世界平均)
胸部のCTスキャン
(1回)
全身被ばく
0.001 0.01 0.1 1 10 100 1,0000.050.2 6.91 50100
これより低い線量では臨床
症状が確認されていません
1人あたりの診療分野での
人工放射線量(日本平均、年間)3.9 84
九州電力データブック2014
y 放射線の被ばく線量が100〜200ミリシーベルト(短時間1回)になったあたりから、発がんリスクが1.08倍に増加しますが、こ
れは、生活習慣における野菜不足によるがんの発症率の増加とほぼ同じです。
y 100ミリシーベルト以下の被ばく線量では、放射線による発がんリスクについて、明らかな増加を証明することは難しいというこ
とが国際的な認識となっています
[参考10]放射線の量と生活習慣によってがんになるリスクの比較
(注記)1 広島・長崎の原爆被爆者約12万人規模の疫学調査
(注記)2 生活習慣によるがんの相対リスクは、成人(40〜60歳)を対象にアンケート調査を実施し、10年間の追跡調査を行い、
がんの発症率を調べたもの
出典:国立がん研究センター調べ、政府関係省庁「放射線リスクに関する基礎的情報(平成26年5月版)」をもとに作成
受動喫煙(非喫煙女性)
1.02〜1.03
検出不可能
100ミリシーベルト以下
大量飲酒(毎日3合以上)1.6運動不足
1.15〜1.191.19200〜500ミリシーベルト
肥満(BMI≧30)1.22やせ(BMI<19)1.29大量飲酒(毎日2合以上)1.41.4
500〜1,000ミリシーベルト
喫煙者1.61.08
100〜200ミリシーベルト
野菜不足1.06高塩分食品
1.11〜1.151.81,000〜2,000ミリシーベルト
生活習慣因子(注記)2
がんの相対リスク(倍)
放射線の線量(短時間1回)(注記)1
【特集1】 原子力発電の状況 85九州電力データブック2014
5-6 原子力発電所の安全性向上への取組み
y 電力各社は震災後に緊急安全対策を実施した後も、国の新規制基準(2013年7月施行)への対応にとどまらず、世界最
高水準の安全性を目指し、自主的・継続的に安全性の向上に取り組んでいます
緊急安全対策等
さらなる安全性向上対策
・ 福島第一原子力発電所事故の教訓に
基づく対策
・ 外的事象(地震・津波、その他自然災害、
テロ等)への対応
・ 国内外の良好事例、新知見の反映
・ 防災対策の強化
・ 非常用電源の強化
・ 冷却対策の強化
・ 浸水対策の強化 等安全性・信頼性の向上
自主対応
+新規制基準への対応
当社の安全対策の詳細内容は、当社ホームページをご覧ください
震災前
出典:電気事業連合会「原子力コンセンサス2014」等をもとに作成
福島第一原子力発電所を襲っ
たような地震と津波が発生したと
しても、同様の事故を起こさない
ようにするための対策を実施
【特集1】 原子力発電の状況 86九州電力データブック2014
5-7 核燃料サイクル
y 原子力発電所で使い終わった燃料(使用済燃料)には、再利用できるウランやプルトニウムが含まれており、日本では、使
用済燃料を再処理して燃料に加工し(MOX燃料) 、発電に再利用(プルサーマル)する核燃料サイクルの確立を基本方針
としています(資料5-8参照)
y 核燃料サイクルによる使用済燃料の再処理は、ウラン資源の有効利用はもとより、高レベル放射性廃棄物の体積の減少
と有害度の低減にもつながります(資料5-9参照)
・高レベル放射性廃棄物を地下深い地層に埋設し、人間
の生活環境から安全に隔離する施設
・現在、国が前面に立ち、処分に向けた取組みが進められ
ている
高レベル放射性
廃棄物処分施設
(資料5-10参照)
・高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)を冷却するため、
30〜50年間安全に一時貯蔵する施設
・事業者:日本原燃株式会社
工事開始1992年、操業開始1995年
高レベル放射性
廃棄物貯蔵管理
センター
・再処理工場から受け入れたウラン・プルトニウムを、MOX燃
料に加工する施設
・事業者:日本原燃株式会社
工事開始2010年、竣工時期2017年
MOX燃料工場
・使用済燃料からウランやプルトニウムを回収する施設
・事業者:日本原燃株式会社
工事開始1993年、竣工時期2014年
再処理工場
〔核燃料サイクル関連施設の概要〕
〔核燃料サイクル(軽水炉)のイメージ〕
再処理工場
高レベル
放射性廃棄物
貯蔵管理センター
MOX燃料工場
ウラン燃料工場
使用済燃料
使用済MOX燃料
MOX燃料
ウラン・プルトニウム
(使用済燃料から回収)
原子力発電所
高レベル
放射性廃棄物
処分施設
ウラン燃料
高レベル放射性
廃棄物
高レベル放射性
廃棄物
【特集1】 原子力発電の状況
出典:日本原燃株式会社ホームページ等もとに作成 87九州電力データブック2014
5-8 使用済燃料の再利用(プルサーマル)
y 使用済燃料には、再利用可能なウランやプルトニウムが約95%含まれています
y 日本では、2009年12月に初めて、当社玄海原子力発電所3号機においてプルサーマルによる営業運転を行いました
MOX燃料工場
使用済燃料
回収ウラン・プルトニウム
MOX燃料
〔ウラン燃料の発電による変化〕 〔MOX燃料の組成〕
燃えやすい
ウラン
約96%
発電前の
ウラン燃料
約1%
約5%
約4% 核分裂生成物(注記)
約93%再利用可能プルトニウム
燃えにくい
ウラン
燃えにくい
ウランなど
約91%
約9%
プルトニウム
発電後の
ウラン燃料
MOX燃料
再処理・加工
(注記)核分裂生成物は、高レベル放射性
廃棄物として処理・処分
約1%
プルサーマル
再処理工場
原子力発電所
ウラン燃料
【特集1】 原子力発電の状況 88九州電力データブック2014
5-9 高レベル放射性廃棄物処分における核燃料サイクルの意義
y 軽水炉再処理では、直接処分と比べ、高レベル放射性廃棄物の体積を約4分の1に減らすことができ、人体への影響度
合い(有害度(注記)1)が自然界に存在する天然ウラン並になるまでの期間を約12分の1に低減することが可能となります
y 高速増殖炉サイクル(注記)2が実用化すれば、軽水炉では利用できない一部の放射性物質も燃料として燃やせることから、更
に、高レベル放射性廃棄物の体積の減少と有害度の低減が可能となります
約300年
約0.15
1000年後
の有害度(注記)3
天然ウラン並に
なるまでの期間
約0.221発生体積比(注記)3
高速増殖炉サイクル
軽水炉サイクル
約0.004
約0.121約8千年
約10万年
潜在的
有害度
使用済燃料を再処理し、ウランやプルトニウムを取り出
し、残った廃液をガラスと混ぜたもの(ガラス固化体)
使用済燃料を再処理せず、ウ
ラン・プルトニウム等を全て含ん
だままの廃棄物
処分時の廃棄物
再処理
直接処分
約4分の1に減容化
約7分の1に減容化
約12分の1に低減
約330分の1に低減
使用済燃料の
処分
比較項目
(注記)1 放射性物質の経口摂取による被ばく線量を用いた人体への影響を表す指標
(注記)2 高速増殖炉とは、MOX燃料に含まれるプルトニウムを燃やして発電を行うと同時に、核分裂により生じる高速の中性子を利用し、燃えにくいウランからプルトニウムを
生産する原子炉。国内では、実験炉「常陽」と原型炉「もんじゅ」がある
(注記)3 直接処分を1としたときの相対値
出典:「総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 第7回会合資料(平成25年10月16日開催)」をもとに作成
【特集1】 原子力発電の状況 89九州電力データブック2014
5-10 高レベル放射性廃棄物の地層処分
y 日本では、高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)を、「人工バリア」である金属や締め固めた粘土と、「天然バリア」である
岩盤(地層)を組み合わせ、数万年以上にわたり、人間の生活環境から安全に隔離する処分方法を基本方針としています
y 国際的にも、技術的に最も有望な方法として、地層処分が共通の考え方になっています
y 現時点で、日本における処分地は決まっていませんが、国が前面に立って地層処分に向けた取組みが行われています
出典:原子力発電環境整備機構
【特集1】 原子力発電の状況 90九州電力データブック2014
[参考11]日本の地質環境を考慮した対策
出典:原子力発電環境整備機構
【特集1】 原子力発電の状況 91九州電力データブック2014
[参考12]諸外国の地層処分の進捗状況
出典:原子力発電環境整備機構
【特集1】 原子力発電の状況 92九州電力データブック2014
【特集2】ご家庭のエネルギー使用状況と省エネ方法
お客さまに上手に電気をご使用いただくため、ご家庭のエネルギー使用
状況と省エネ方法についてご紹介します。 93九州電力データブック2014
6-1 ご家庭の用途別エネルギーの推移
y ご家庭の用途別のエネルギー割合は、家電機器の普及・大型化や生活様式の変化などにより、動力・照明他(家電機器
の使用等)が増加しています
出典:日本エネルギー経済研究所「エネルギー・経済統計要覧2014」、資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」「エネルギー白書2014」、
総務省「住民基本台帳」をもとに作成
【特集2】 ×ばつ108J/世帯
暖房
30.7%
暖房
29.9%
暖房
24.0%
給湯
33.8%
給湯
31.7%
給湯
28.0%
動力・
照明他
19.0%
動力・
照明他
23.0%
動力・
照明他
37.3%
厨房
16.0%
厨房
14.1%
厨房8.3%冷房0.5%
冷房1.3%
冷房2.3%
約1.2倍
【1965年度】
(高度経済成長開始時期)
【1973年度】
(第一次石油危機)
【2012年度】 94九州電力データブック2014
6-2 ご家庭のエネルギー源の推移
y 1965年度は、石炭がご家庭のエネルギー源の3分の1以上を占めていましたが、その後、主に灯油が代替しました
y 近年は、家電製品の普及や、大型化・多機能化等によって電気の割合が大幅に拡大しています
約1.7倍 ×ばつ108J/世帯
電気
22.8%
石炭
35.3%
太陽熱他0.8%
電気
28.2%
石炭6.1%灯油
15.1%
灯油
31.3% 灯油
17.5%
電気
50.5%
都市ガス
14.8%
都市ガス
17.0%
都市ガス
20.8%
LPガス
12.0%
LPガス
17.4%
LPガス
10.4%
出典:日本エネルギー経済研究所「エネルギー・経済統計要覧2014」、資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」「エネルギー白書2014」、
総務省「住民基本台帳」をもとに作成
【特集2】 ご家庭のエネルギー使用状況と省エネ方法
【1965年度】
(高度経済成長開始時期)
【1973年度】
(第一次石油危機)
【2012年度】 95九州電力データブック2014
6-3 ご家庭の電気使用量の推移と使用状況
y 家電製品の普及に伴い、ご家庭の電気使用量は増加傾向でしたが 、2011年度以降、お客さまの節電へのご協力等によ
り減少しています
y ご家庭の年間の電気使用量(2009年度調査)のうち、冷蔵庫、照明、テレビ、エアコンが全体の約4割を占めており、ご家
庭においては、電気使用量の多い電気機器の省エネ対策が効果的です
【特集2】 ご家庭のエネルギー使用状況と省エネ方法
冷蔵庫
14.2%
照明器具
13.4%
テレビ8.9%エアコン7.4%その他
56.1%
世帯あたりの
年間電気使用量
約4,618kWh/世帯
118.8
185.0
276.1
302.2
303.1
252.4050100150200250300350
1970 1980 1990 2000 2010 2012
(注)沖縄を除く9電力会社の従量電灯の平均値であり、家庭用以外
の契約も含む
出典:電気事業連合会「原子力・エネルギー図面集2014」をもとに作成
(kWh/月)
(年度)
出典:資源エネルギー庁「2009年度民生部門エネルギー消費実態調査(有効
回答10,040件)及び機器の使用に関する補足調査(1,448件)」に基づき
日本エネルギー経済研究所による試算結果をもとに作成 96九州電力データブック2014
6-4 夏の電気の使われ方(北海道を除く全国の平均)
y 夏は、ご家庭や工場など全体として、日中の13時から16時に電気が多く使用される傾向にあり、ご家庭では19時頃に最も
使用されています
y 夏(14時頃)のご家庭においては、消費電力のうち、エアコンが約6割、冷蔵庫が約2割を占めています
(注) 在宅家庭での電気の使われ方
〔夏の電気の使われ方(イメージ)〕
出典:経済産業省「平成26年5月 夏季の節電メニュー」をもとに作成
〔夏(14時頃)のご家庭の消費電力の内訳〕
エアコン58%冷蔵庫17%照明器具6%
テレビ 5%
その他14%kW
【特集2】 ご家庭のエネルギー使用状況と省エネ方法
21:00
18:00
14:00
12:009:007:00
大口需要家
(製造業の大企業等)
小口需要家
(中小企業等)
ご家庭
全体 97九州電力データブック2014
6-5 冬の電気の使われ方(北海道を除く全国の平均)
y 冬は、ご家庭や工場など全体としては、朝と夕方に電気が多く使用される傾向にあり、ご家庭では19時頃に最も使用され
ています
y 冬(19時頃)のご家庭においては、消費電力のうち、エアコン、照明器具、冷蔵庫が5割を占めています
(注) 通常、エアコンを使用される家庭で、在宅時の電気の使われ方
出典:経済産業省「平成25年11月 冬季の節電メニュー」をもとに作成
〔冬の電気の使われ方(イメージ)〕 〔冬(19時頃)のご家庭の消費電力の内訳〕kWエアコン30%冷蔵庫11%照明器具13%テレビ6%その他36%電気カーペット 4%
【特集2】 ご家庭のエネルギー使用状況と省エネ方法 98九州電力データブック2014
6-6 使い方で省エネ(エアコン・照明器具)
9 夏の冷房時の室温は28度を目安に
外気温度31度の時、エアコン(2.2kW)の冷房設定温度を27度
から28度にした場合(使用時間:9時間/日)
年間で電気30.24kWhの省エネ
約680円の節約 CO2削減量18.7kg
9 冬の暖房時の室温は20度を目安に
外気温度6度の時、エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21度
から20度にした場合(使用時間:9時間/日)
年間で電気53.08kWhの省エネ
約1,200円の節約 CO2削減量32.8kg
9 フィルターを月に1回か2回清掃
フィルターが目詰まりしているエアコン(2.2kW)と、フィルターを清掃
した場合の比較
年間で電気31.95kWhの省エネ
約720円の節約 CO2削減量19.7kg
エアコン
9 電球形蛍光ランプに取り替える
54Wの白熱電球から12Wの電球形蛍光ランプに交換した場合
年間で電気84.00kWhの省エネ
約1,900円の節約 CO2削減量51.8kg
9 点灯時間を短く
[白熱電球の場合]
54Wの白熱電球1灯の点灯時間を1日1時間短縮した場合
年間で電気19.71kWhの省エネ
約450円の節約 CO2削減量12.2kg
[蛍光ランプの場合]
12Wの蛍光ランプ1灯の点灯時間を1日1時間短縮した場合
年間で電気4.38kWhの省エネ
約100円の節約 CO2削減量2.7kg
照明器具
【冷暖房運転期間・運転時間】
[運転期間] 暖房:5.5か月(10月28日〜4月14日)169日
冷房:3.6か月(6月2日〜9月21日)112日
[運転時間] 9時間/日(期間中1日あたりの主機能動作平均時間として想定)
一般社団法人日本冷凍空調工業会規格JRA4046:ルームエアコンディショナの期間消費電力量算出基準
出典:省エネルギーセンター「家庭の省エネ大辞典」の省エネ試算値をもとに当社データで算出
電力量料金:22.63円/kWh(従量電灯B第2段階料金単価、2014年4月時点)
CO2排出係数:0.617kg/kWh(2013年度実績、CO2排出クレジット等反映後)
その他の省エネ方法は、当社ホームページをご覧ください
【特集2】 ご家庭のエネルギー使用状況と省エネ方法 99九州電力データブック2014
6-7 使い方で省エネ(冷蔵庫・テレビ)
9 設定温度は適切に
周囲温度15度で、設定温度を「強」から「中」にした場合
年間で電気61.72kWhの省エネ
約1,400円の節約 CO2削減量38.1kg
9 壁から適切な間隔で設置
上と両側が壁に接している場合と、上と片側が壁に接している
場合との比較
年間で電気45.08kWhの省エネ
約1,020円の節約 CO2削減量27.8kg
9 ものを詰め込みすぎない
詰め込んだ場合と、半分にした場合との比較
年間で電気43.84kWhの省エネ
約990円の節約 CO2削減量27.0kg
冷蔵庫
9 画面を明る過ぎないように
[液晶テレビの場合]
テレビ(32V型)の画面の輝度を最適(最大→中央)に調節
した場合
年間で電気27.10kWhの省エネ
約610円の節約 CO2削減量16.7kg
[プラズマテレビの場合]
テレビ(42V型)の画面の輝度を最適(最大→中央)に調節
した場合
年間で電気151.93kWhの省エネ
約3,440円の節約 CO2削減量93.7kg
テレビ
出典:省エネルギーセンター「家庭の省エネ大辞典」の省エネ試算値をもとに当社データで算出
電力量料金:22.63円/kWh(従量電灯B第2段階料金、2014年4月時点)
CO2排出係数:0.617kg/kWh(2013年度実績、CO2排出クレジット等反映後)
【特集2】 ご家庭のエネルギー使用状況と省エネ方法 100九州電力データブック2014
6-8 使い方で省エネ(待機電力)
y 電気機器を使用しない場合でも、電源プラグをコンセントにつないでいるだけで電気は消費されます(待機時消費電力)
y 待機時消費電力(待機電力)は、ご家庭の年間電気使用量の5%を占めるため、使わないときはプラグを抜くか、電気機
器を買い換えるときは、待機電力の少ない機器を選ぶことが得策です
出典:省エネルギーセンター「家庭の省エネ大辞典2012年度版」
出典:資源エネルギー庁「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤
整備事業(待機時使用電力調査)報告書概要」をもとに作成
〔ご家庭の年間電気使用量の内訳〕
電気機器使用による
消費電力量
94.9%
待機時消費電力量5.1%【特集2】 ご家庭のエネルギー使用状況と省エネ方法 101九州電力データブック2014
6-9 選び方で省エネ(最新の電気機器の省エネ性能)
2007年
2012年
156kWh/年
67kWh/年 約57%の省エネ
約2,010円の節約
CO2削減量54.9kg
出典:資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2013年夏版」
液晶テレビ32V型で、一日あたり平均視聴時間4.5時間・平均待機時間19.5時間を基準に算定
電気料金及びCO2削減量は、当社データで算出
電力量料金:22.63円/kWh(従量電灯B第2段階料金、2014年4月時点)
CO2排出係数:0.617kg/kWh(2013年度実績、CO2排出クレジット等反映後)
【5年前のテレビとの省エネ性能の比較】
2002年
2012年
640〜720kWh/年
200〜230kWh/年 約68%の省エネ
約10,520円の節約
CO2削減量286.9kg
出典:一般社団法人日本電機工業会の省エネ試算値
定格内容積401〜450Lの年間消費電力量を推定した目安であり、幅をもたせて表示
電気料金及びCO2排出係数は当社データで算出
電力量料金:22.63円/kWh(従量電灯B第2段階料金、2014年4月時点)
CO2排出係数:0.617kg/kWh(2013年度実績、CO2排出クレジット等反映後)
【10年前の冷蔵庫との省エネ性能の比較】
2013年
2003年 963kWh/年
844kWh/年 約12%
の省エネ
約2,690円の節約
CO2削減量73.4kg
出典:一般社団法人日本冷凍空調工業会
冷暖房兼用・壁掛け形・冷房能力2.8kWクラス省エネルギー型の代表機種の単純平均値
電気料金及びCO2排出係数は当社データで算出
電力量料金:22.63円/kWh(従量電灯B第2段階料金、2014年4月時点)
CO2排出係数:0.617kg/kWh(2013年度実績、CO2排出クレジット等反映後)
【10年前のエアコンとの省エネ性能の比較】
【特集2】 ご家庭のエネルギー使用状況と省エネ方法
九州電力データブック2014
しかく作成部署・お問い合わせ先
九州電力株式会社 地域共生本部 総務計画・CSRグループ
〒810-8720 福岡市中央区渡辺通2-1-82
TEL:092-726-1596 FAX:092-711-0357
E-mail:csr@kyuden.co.jp 発行 2014.7

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