2022年 3 月 7 日
九州電力株式会社
玄海原子力発電所3号機 第16回定期検査の状況をお知らせします
― 調査により漏えい燃料集合体を確認 ―
玄海原子力発電所3号機は、通常運転中の 2021 年 11 月 30 日、1次冷却材中の
放射性よう素濃度に若干の上昇が認められたことから、監視強化を行うこととしま
した。 (2021 年 11 月 30 日お知らせ済)
その後、放射性よう素濃度の監視を行いながら安全に運転を継続し、2022 年1月 21 日
から第 16 回定期検査を行っています。
放射性よう素濃度が上昇した要因として、原子炉の運転に伴い生成された放射性
よう素が燃料集合体から漏えいした可能性が考えられることから、本定期検査において、
原子炉容器から取り出した全ての燃料集合体 193 体(ウラン燃料 173 体、MOX燃料
20 体)の漏えいの有無を確認する調査を実施しました。
その結果、燃料集合体1体(ウラン燃料)に漏えいが認められました。
漏えいが認められた燃料集合体については、今後、詳細に調査(注記)
を実施し、その結果
については、改めてお知らせします。なお、当該燃料集合体については、今後は使用
しないこととしています。
定期検査の実施にあたっては、引き続き、安全確保を最優先に、検査や作業を
一つひとつ丁寧に進め、今後の安全・安定運転に万全を期してまいります。
以 上
(注記) 燃料集合体は、264 本の燃料棒で構成されており、このうち漏えいしている
燃料棒を超音波により特定する。
特定した燃料棒について、ファイバースコープを用いて燃料棒の表面状態を観察し、
異物の有無、損傷及び著しい腐食等異常の有無を確認する。

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