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第8回「原子力の業務運営に係る点検・助言委員会」議事概要
1 日 時 平成27年10月2日(金) 13:15〜16:30
2 場 所 九州電力(株) 本店
3 出 席 者 野口委員長、石窪委員、出光委員、伊牟田委員、松田委員
(社内委員)吉迫委員、長野委員 (幹事)経営管理部長
4 議事概要
(1) 自主的・継続的な安全性向上への取組み状況(資料1)
o 川内原子力1号機再稼働までの振り返りと自主的・継続的な安全性向上に向
けた取組み状況について説明した。
o 野口委員長から、
「これまでの自主的・継続的な安全性向上へ向けた取組み
により、新規制基準施行後、初めての再稼働を成し遂げたことは評価できる。
今後は、トップランナーとしてプライドと責任を持ち続け、自分たちで新たな
技術や仕組みを開発し、さらなる高みに挑戦するという気持ちで、安全性向上
へ向けて取組んで頂きたい。
」と総括があった。 (2) 点検・助言委員会の今後の進め方(資料2、資料2−1、資料2−2)
o 今後の点検・助言項目および体制について説明し、
以下の事項が承認された。 ・ 原子力の安全性向上、原子力に関するコミュニケーションを中心に
議論を進める。
・ 点検・助言委員会の下に「原子力コミュニケーション分科会」を
新たに設置。
・ 分科会は、取組みの実効性を高めるため検討中のプロセスにある
取組みを含めて議論することとし、その内容は委員会に諮られた後
公表する。
・ 委員会は、定例開催を原則年1回とし、必要に応じて随時開催する。 o その後、原子力安全性向上分科会、原子力コミュニケーション分科会の進め
方について資料2−1、資料2−2に基づき説明した。 2 〔主な意見等〕
o 別紙「第8回原子力の業務運営に係る点検・助言委員会での提言」参照 (3) 今後のスケジュール (資料3)
o 原子力コミュニケーション分科会を本年11〜12月頃、
原子力安全性向上
分科会を本年12月頃の開催を予定している。
また、川内原子力発電所2号機の通常運転復帰後に発電所の設備見学を予定
している。 以 上
〔委員会の様子〕 3
第8回 原子力の業務運営に係る点検・助言委員会 での提言
1 取組み全般 点検(評価)
しろまる これまでの自主的・継続的な安全性向上へ向けた取組みにより、新規制基準
施行後、初めての再稼働を成し遂げたことは評価できる。今後は、トップラン
ナーとしてプライドと責任を持ち続けるとともに、自分たちで新たな技術や仕
組みを開発し、さらなる高みに挑戦するという気持ちで、安全性向上へ向けて
取組んで頂きたい。 助 言
しろまる 本来あるべき姿を検討するためには、何が出来ていないかということに焦点
をあてて議論することが大事。何が課題として残っているのかということを意
識して、検討を進めて頂きたい。意 見しろまる 委員会では、これから先、九州電力として何を行えばいいのかという未来に
向けての前向きな議論を行っていきたい。
(注記) 点検:総括的な評価、助言:委員会の総意としての助言、意見:委員からの個別意見 2 原子力の安全性 点検(評価)
〇 設備対応としては、規制委員会の厳しい要求を電力会社の先頭をきって達成
したことは、評価できる。
しろまる 長期停止後のプラント再稼働にあたり、OBやベテラン社員を活用した取組
みは大変良い事例であり評価できる。このような数値上見えないものを安全性
向上の中に取組む仕組みは重要。 助 言
しろまる 九電として如何に自治体の原子力防災を助けるかという視点で積極的な対応
を行い、自治体とお互い話合えるような体制にすることが重要。
しろまる 安全対策で設置した設備は、いざという時に障害とならないよう日常のメン
テナンスをしっかり行って頂きたい。意 見
しろまる 社長が社員に向けて毎週放映する「週刊 瓜生通信」など安全文化醸成の一環
として社長と社員のコミュニケーションは、更に推進されたい。
しろまる 訓練は、失敗から学ぶということが大切であることから、色々な状況を想定
して工夫しながら実施することが大事。
しろまる ハードを徹底的に使い切る能力や協力会社との関係は良好で評価できる。こ
の強みを今後も活かして頂きたい。
しろまる 「福島第一のような事故」の表現は、福島事故の再発防止に留まっているよ
うに受け止められる可能性がある。また、「万が一」の表現が多いが、そうい
う事態は起こらないと考えているように受け止められる可能性がある。九電の
姿勢を誤認されないような表現とした方がよい。
(注記) 点検:総括的な評価、助言:委員会の総意としての助言、意見:委員からの個別意見
別 紙 4
3 コミュニケーション 点検(評価)
しろまる この1年のコミュニケーションや広報に関する工夫・努力は、評価でき
る。今後も、既存の施策に加えて、色々と考え、工夫しながら検討を進め
て頂きたい。助 言
しろまる パンフレットなど社内の色々な情報がバラバラに発信されており一元化
されていない。これをうまくまとめて、どのように社外に発信していくか
ということを検討されたい。
しろまる 理解活動のためのパンフレット等の作成においては、何を伝えたいのか、
何を情報発信するのかということの整理が必要。
しろまる 原子力に関して中間的な立場の方々にも色々な考えがあり、このような
方々へのコミュニケーションに関する取組みについて検討されたい。
しろまる 社会的弱者と言えるかも知れない女性や高齢者に対するコミュニケーシ
ョン、広報活動に更に注力してもらいたい。
しろまる 安定供給について九電として何故原子力が必要と考えたのかそのプロセ
スを明確に示し、一般の皆さまにご意見をいただくということを是非行っ
て頂き、九電の信頼に繋げて頂きたい。
しろまる コミュニケーションの目的を明確にし、手法や手段だけでなく、コミュ
ニケーションでお聴きした意見等を、どのように経営施策に反映していく
かということが大事。 意 見
しろまる コミュニケーションを行ううえで、放射線などの専門的な知識について
社員に対する教育が重要。
しろまる 自社の供給力が不足している分を他社から融通を受けて賄っていること
を積極的に情報発信してもいいのではないか。
(注記) 点検:総括的な評価、助言:委員会の総意としての助言、意見:委員からの個別意見 以 上

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