資料2‐2

原子力コミュニケーション分科会の進め方
平成27年10月2日
九州電力株式会社
第8回原子力の業務運営に
係る点検・助言委員会資料 1[重点項目]
o 原子力に関するコミュニケーションのあり方
1 リスクコミュニケーションの強化
2 新たな視点によるコミュニケーション活動の展開
[考え方]
原子力に関するコミュニケーションについて、当社は、リスクコミュニケーションの考え方
を取り入れた、フェイス・トゥ・フェイスによる双方向のコミュニケーションを中心に展開して
いますが、お聴きした声を具体策に結び付け地域の皆さまへフィードバックするサイクルを確
立していくことが課題と考えています。
また、お客さまからは、「当社が原子力にこだわっている印象を持っている」とのご意見を
いただいており、これを払拭するための取組みの展開も重要だと考えます。
以上の課題認識を基に設定した重点項目に対し、分科会委員の皆さまに専門的見地からご助
言いただくことで、原子力コミュニケーションの充実、強化を図っていきたいと考えます。
原子力コミュニケーション分科会では、自主的・継続的な安全性向上への取組みの実
効性を更に高めるため、今後、以下の点検項目に重点を置き、委員の皆さまにご助言い
ただきたいと考えます。
原子力コミュニケーション分科会の進め方 2リスクコミュニケーションの
実効性・継続性を向上させる取組み
o 地域の皆さまの不安や疑問の声にお答えする
ために、社内イントラネットを活用して、各部署で
の取組事例や対話用に作成した資料を共有し、
全社における双方向のコミュニケーションの充実
を図ります。
〔過去の取組みの例〕
・ 放射線への不安にお応えする講演会開催(H26.6)
・ PAZ圏内の要援護者避難のための福祉車両及び放射線防護対策
施設への備蓄品配備(H27.3)
〔作成した資料の例〕
「放射線のものさし」 (H26.5)
「福島原子力発電所の事故を踏まえた幾重もの対策」(H27.5)
「原子力に関する疑問にお答えします(玄海1号廃炉に伴う放射性
廃棄物の処分方法や費用等について)」(H27.6)
o 社員へのリスクコミュニケーションの考え方の
定着とスキル向上のため、意識啓発や研修等の
取組みを継続的に実施します。
(注記)単に不安の声をお聴きするコミュニケーションではなく、地域の
皆さまの本音を目と耳で聴く(感じ取る)意識を涵養
・ 専門家による講演会、専門家との意見交換会の開催
・ コミュニケーションに関する各種研修の充実、受講対象
範囲の拡充
・ メールマガジンの継続配信及び内容充実
(例)研修や講演会での意見、質疑内容
1 リスクコミュニケーションの強化
原子力に関するコミュニケーションのあり方
これらの取組みを自主的・継続的に実施
し、地域の皆さまとの信頼関係の構築に
努めます。
リスクコミュニケーション
の考え方を取り入れた
対話活動を実施
お聴きした声
に対して具体的施策を
フィードバック
(注記)適宜、経営層に諮り実施
★各所での取組みを
社内イントラネットで共有
★共有した取組みの
活用により双方向の
コミュニケーションを充実
★社員一人ひとりのリスクコミュニケーション
意識・スキル向上に向けた取組みを継続
★...今後強化する取組み1234 32 新たな視点によるコミュニケーション活動の展開
〔背 景〕
・ お客さまアンケート調査において、原子力の稼働を容認する方々の多くが「再生可能エネルギーなど
の代替エネルギー開発を進めて、徐々に縮小するべき」との意識を持ち、アンケート調査の深掘りとして
実施したグループインタビューでは「九州電力に関する情報はマスメディアからの原子力に関する情報が
中心となっており、原子力にこだわっている印象がある」との意見をいただきました。
o お客さまへのアンケート調査等の結果から、再生可能エネルギーの開発を通じた地域との共
生の取組みなど前向きな情報発信により、当社に対する信頼を底上げし、その結果として原子
力への理解促進や容認に繋げる取組みを展開していきます。
o 原子力に関する当社の取組みを報道機関はもとより有識者も含めてお伝えすることにより、
第3者を介した客観的な情報発信に繋がる取組みにも努めていきます。
〔背 景〕
・ 調査では「国や電力会社から発信する原子力情報への信頼性が低い」との結果が出ていることなどか
ら、地域の皆さまへの理解を促進するためには、第3者からの発信が必要と考えます。
原子力に関するコミュニケーションのあり方

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