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「経営成績及び財政状態」
1 「当中間期の概況」
当上半期のわが国経済は,輸出の大幅な増加による生産の回復など,一部に持ち直しの
動きがみられましたが,雇用・所得環境には依然改善の兆しがみられず,個人消費の低迷
や,民間設備投資の低調など,景気は厳しい状況が続きました。
(1)連結収支
このような経済情勢のもとで,収入面では,電気事業において販売電力量が減少したこ
となどにより,売上高(営業収益)は前年同期に比べ 2.1%減の 7,293億円,中間経常収
益は 7,322億円となりました。一方,支出面では,電気事業で燃料費が減少したことやグ
ループ全体として効率化を推進し,コスト削減に努めました結果,中間経常費用は 6,283
億円となりました。以上により,中間経常利益は前年同期に比べ 49.0%増の 1,038億円,
中間純利益は電気事業において保有有価証券の一部を売却し 231億円を特別利益に計上し
たことなどから 842億円となりました。
(2)個別収支
1生産及び販売の状況
当社の販売電力量につきましては,大口産業用需要は,在庫調整の一巡や輸出の増加に
より,電気機械,輸送用機械,鉄鋼などは増加しましたが,セメントの生産減少などによ
り窯業土石が減少したことなどから,前年同期に比べ 0.1%の減少となりました。また,
電灯,業務用電力などの一般需要は,夏季の気温が前年に比べ低めに推移したことによる
冷房需要の減少などから,前年同期に比べ 0.9%の減少となりました。この結果,当上半
期の販売電力量は,387億4千万kWhとなり,前年同期に比べ 0.7%の減少となりました。
販 売 電 力 量 比 較 表
(単位:百万kWh,%)
14 / 上 13 / 上 増 減 前年同期比
( A ) ( B ) ( A−B ) ( A/B )
電 灯 12,744 12,883 しろさんかく 139 98.9
電 力 17,566 17,743 しろさんかく 177 99.0
電灯電力計 30,310 30,626 しろさんかく 316 99.0
特定規模需要 8,433 8,372 61 100.7
販売電力量合計 38,743 38,998 しろさんかく 255 99.3
再 一 般 需 要 28,462 28,708 しろさんかく 246 99.1
掲 大 口 電 力 10,281 10,290 しろさんかく 9 99.9特定規模需要以外
‐5‐
供給面につきましては,当上半期を通じての出水率は85.8%と渇水でしたが,原子力の
好調な運転及び火力の効率的な運用により,安定した電力をお届けすることができました。
発 受 電 電 力 量 比 較 表
(単位:百万kWh,%)
14 / 上 13 / 上 増 減 前年同期比
( A ) ( B ) ( A−B ) ( A/B )
水 力 2,509 2,182 327 115.0
( 出 水 率 ) ( 85.8 ) ( 74.5 ) ( 11.3 ) ( 115.2 )
火 力 15,270 18,795 しろさんかく 3,525 81.2
原 子 力 19,883 15,956 3,927 124.6
(設備利用率) ( 86.1 ) ( 69.1 ) ( 17.0 ) ( 124.6 )
計 37,662 36,933 729 102.0
他 社 6,206 7,554 しろさんかく 1,348 82.1
融 通 しろさんかく 748 しろさんかく 1,234 486 60.6
揚 水 用 しろさんかく 250 しろさんかく 287 37 87.0
合 計 42,870 42,966 しろさんかく 96 99.8
2収支の状況
収入面では,販売電力量の減少などにより,売上高は前年同期に比べ 1.9%減の 7,000
億円,中間経常収益は 7,025億円となりました。一方,支出面では,原子力の好調な運転
などにより燃料費が減少し,さらに,経営全般にわたり徹底した効率化を推進し,修繕費
や資本費等の削減に努めたことなどから,中間経常費用は 5,936億円となりました。以上
により,中間経常利益は前年同期に比べ 46.7%増の 1,088億円となりました。
また,保有有価証券の一部を売却し 231億円を特別利益に,関係会社である九州通信ネ
ットワーク株式会社の株式評価損 154億円を特別損失に計上しました。
この結果,中間純利益は 745億円となりました。
中間配当につきましては,1株につき25円とさせていただきました。当社といたしまし
ては,財務体質の改善を急ぎ,競争力を確保することによって今後の利益を拡大し,中長
期的な観点から株主の皆さまに利益還元を図ってまいる所存です。自 社‐6‐
収 支 比 較 表(個別収支)
(単位:百万円,%) [参考]
14 / 上 13 / 上 増 減 前年同期比 構 成 比
( A ) ( B ) ( A−B ) ( A/B ) 14/上 13/上
電 灯 料 281,923 285,858 しろさんかく 3,934 98.6 40.1 39.9 567,229
電 力 料 395,278 399,949 しろさんかく 4,671 98.8 56.3 55.8 761,498
(小 計) ( 677,202 ) ( 685,808 ) (しろさんかく 8,605 ) ( 98.7 )( 96.4 )( 95.7 ) ( 1,328,727 )
そ の 他 25,351 30,806 しろさんかく 5,454 82.3 3.6 4.3 63,715
[売 上 高] [ 700,020 ]
[ 713,371 ]
[しろさんかく 13,351 ] [ 98.1 ][ 99.6 ][ 99.5 ] [ 1,384,502 ]
合 計 702,554 716,614 しろさんかく 14,060 98.0 100.0 100.0 1,392,443
人 件 費 93,859 95,024 しろさんかく 1,164 98.8 15.8 14.8 186,869
燃 料 費 71,171 89,369 しろさんかく 18,197 79.6 12.0 13.9 150,959
修 繕 費 74,136 87,186 しろさんかく 13,049 85.0 12.5 13.6 177,962
減価償却費 116,706 124,570 しろさんかく 7,863 93.7 19.7 19.4 244,946
購入電力料 51,851 52,139 しろさんかく 287 99.4 8.7 8.1 98,034
支 払 利 息 31,678 35,941 しろさんかく 4,262 88.1 5.3 5.6 81,222
そ の 他 154,256 158,149 しろさんかく 3,892 97.5 26.0 24.6 350,215
合 計 593,660 642,381 しろさんかく 48,720 92.4 100.0 100.0 1,290,209
108,893 74,233 34,659 146.7 102,234
23,109 − 23,109 − −
15,424 − 15,424 − −
116,577 74,233 42,343 157.0 102,234
46,825 23,093 23,731 202.8 34,690
しろさんかく 4,843 3,642 しろさんかく 8,485 − 2,391
74,595 47,497 27,098 157.1 65,152
中 間 純 利 益
法 人 税 等 調 整 額
法人税及び住民税
中 間 経 常 利 益
特 別 利 益
特 別 損 失
税引前中間純利益中間経常収益中間経常費用
13 年 度
‐7‐
(3)キャッシュ・フローの状況(連結)
営業活動によるキャッシュ・フローは,燃料費が減少したことやコスト削減に努めたこ
となどにより,前年同期に比べ 31.1%増の 2,375億円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは,設備投資が減少したことや保有有価証券を一部
売却したことなどにより,前年同期に比べ 34.8%減の 1,169億円の支出となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは,938億円の支出となり,有利子負債は減少しまし
た。
以上により,当中間期末の現金及び現金同等物の残高は,前期末に比べ 267億円増加し
798億円となりました。
2 「通期の見通し」
(1)連 結
売上高は,10月からの電気料金の値下げの影響などにより減収となる見通しです。
支出面では,電気事業において,支払利息の負担減などはありますが,売上高の減少な
どにより,経常利益は減益となる見通しです。当期純利益につきましては,電気事業にお
いて中間期に計上した特別利益の影響などから前期並みとなる見通しです。
(2)個 別
販売電力量は前期比 0.7%の伸びと予想しておりますが,10月からの電気料金の値下げ
の影響などにより,売上高は減収となる見通しです。
支出面では,有利子負債の削減に努めてきたことなどによる支払利息の負担減や修繕費
などの効率化等はありますが,売上高の減少により,経常利益は減益となる見通しです。
当期純利益につきましては,中間期に計上した特別利益及び特別損失の影響はありますが,
減益となる見通しです。
なお,平成14年度の配当につきましては,1株当たり期末配当金を中間配当金と同様25
円とし,1株当たり年間配当金50円を予定しています。
通期業績見通し (単位:億円;概数)
連 結 個 別
売 上 高 14,100 13,400
[しろさんかく3.3%] [しろさんかく3.2%]
経 常 利 益 820 850
[しろさんかく 18%] [しろさんかく 17%]
当 期 純 利 益 610 590
[しろさんかく 0%] [しろさんかく 9%]
注:[ ]は対前期増減率
(当社における前提となる主要諸元)
販 売 電 力 量 759億kWh程度
[ 0.7%]
為 替 レ ー ト 125円/$ 程度
原 油 C I F 価 格 27$/b 程度
注:[ ]は対前期増減率
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