(別 紙)
玄海原子力発電所4号機 第2回安全性向上評価届出書の概要
1 安全性向上評価について
安全性向上評価は、自主的かつ継続的に原子炉施設の安全性及び信頼性を向上
させることを目的とし、原子力発電所のリスクを合理的に実行できる限り低減することを
目標に以下の流れで実施
2 安全性向上評価届出書の概要について
第1章 安全規制によって法令への適合性が確認された範囲
・第 13 回定期検査終了時点(2021 年 4 月 15 日)の発電所設備等の最
新状態をIAEA一般安全ガイドに従い整理
第2章 安全性の向上のため自主的に講じた措置
・保安活動の実績、最新の科学的・技術的知見の反映状況を調査し、
この結果から抽出した更なる安全性向上対策を記載
第3章 安全性の向上のため自主的に講じた措置の調査及び分析
・前回の安全性向上評価届出書の評価時点以降、評価結果が変わるよ
うな大規模な工事等を行っていないため、届出書の記載内容に変更
がないことを記載
第4章 総合的な評定
・保安活動の実施状況調査等を踏まえ、総合評定を実施し、策定し
た安全性向上計画を記載
*評価結果が変わるような大規模工事
等がない場合、5 年毎に実施
保安活動の実施状況調査
確率論的リスク評価* 安全裕度評価*
総合評価
《更なる安全性向上対策の抽出・実施》
 安全性向上に資する設備対策
 安全性向上に資する運用面の対策
3 総合的な評定
(1)総合評定
・今後実施すべき更なる安全性向上対策については、プラントの更なる
安全性向上に資するものと評価した。
・今後も、保安活動の着実な実施を基本に、リスク情報を活用しつつ、
原子力発電所のリスクを合理的に実行できる限り低減させていく。
(2)今後実施すべき更なる安全性向上対策
更なる安全性
向上対策
概要 実施時期
主タービン制御盤
更新
既設アナログ式制御盤から、長期的な運
用・保守性に優れたデジタル式制御盤へ更
新する。
第 14 回
定期検査
発電機変圧器
保護盤更新
既設アナログ式保護盤から、長期的な運
用・保守性に優れたデジタル式保護盤へ更
新する。
第 14 回
定期検査
高 pH 運転対応
設備導入
蒸気発生器長期信頼性向上の観点か
ら、蒸気発生器への鉄の流入を抑制する
目的で、2次系系統水の高 pH 運転を導入
するための設備工事を行う。
第 14 回
定期検査
海水ポンプ
取替工事
事故時におけるポンプ再起動時の信頼
性向上を目的に、軸保護管及び軸受潤滑
水供給設備が不要な無給水軸受を採用し
た海水ポンプへ取替える。
第 14 回
定期検査
(参考)安全性向上評価による継続的な取組みの流れ
評価
6 ヶ月
定検 定検 定検
▽定検終了 ▽定検終了
運転 運転
評価
6 ヶ月
評価
6 ヶ月
安全性向上対策
の実施
安全性向上対策
の実施
運転
▽定検終了
▽届出 ▽届出 ▽届出
しろまる 用語説明
・確率論的リスク評価
事故を想定した場合の炉心損傷や格納容器機能喪失のリスク(発生頻度と
その影響)を、原子炉施設において発生しうる様々な事象の発生確率を考慮
して定量的に評価するもの。
・安全裕度評価
地震等の自然現象に対して、設計値を超え、どの程度まで炉心及び使用済燃料
の著しい損傷を発生させることなく、耐えることができるかを評価するもの。
以 上

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /