(別 紙)
川内原子力発電所1号機 第4回安全性向上評価届出書の概要
1 安全性向上評価について
安全性向上評価は、自主的かつ継続的に原子炉施設の安全性及び信頼性を向上
させることを目的とし、原子力発電所のリスクを合理的に実行できる限り低減することを
目標に以下の流れで実施した。
2 安全性向上評価届出書の概要について
第1章 安全規制によって法令への適合性が確認された範囲
・第 25 回定期検査終了時点(2020 年 12 月 15 日)の発電所設備等の
最新状態をIAEA一般安全ガイドに従い整理
第2章 安全性の向上のため自主的に講じた措置
・保安活動の実績、最新の科学的・技術的知見の反映状況を調査し、
この結果から抽出した更なる安全性向上対策を記載
第3章 安全性の向上のため自主的に講じた措置の調査及び分析
・特定重大事故等対処施設の運用開始に伴い、本施設の活用によるリスク
低減効果を確率論的リスク評価等で評価し、評価結果から抽出した更なる
安全性向上対策を記載
・最新の国内外の知見等を参考に、プラントの安全性について中長期的な
観点から有効性レビューを実施する必要があり、評価を行う準備が整った
ことから今回評価を実施し、評価結果から抽出した更なる安全性向上対策
を記載
第4章 総合的な評定
・保安活動の実施状況調査、確率論的リスク評価、安全裕度評価等
の評価結果を踏まえ、総合評定を実施し、策定した安全性向上計画
を記載
*評価結果が変わるような大規模工事
等がない場合、5 年毎に実施
保安活動の実施状況調査
確率論的リスク評価* 安全裕度評価*
総合評価
《更なる安全性向上対策の抽出・実施》
 安全性向上に資する設備対策
 安全性向上に資する運用面の対策
3 総合的な評定
(1)総合評定
・今後実施すべき更なる安全性向上対策については、プラントの更なる
安全性向上に資するものと評価した。
・今後も、保安活動の着実な実施を基本に、安全性向上評価の仕組みを活
用しつつ、原子力発電所のリスクを合理的に実行できる限り低減させて
いく。
(2)今後実施すべき更なる安全性向上対策
更なる安全性
向上対策
概要 実施時期1運 転 時 リ ス ク
モニタを用いた
リスク評価・管理
リスクモニタに各機器の運転状態
を入力しリスクの可視化を行い、
リスク低減対策の検討や更なるリスク
上昇の防止に活用する
2021 年度
下期2特定重大事故等
対処施設の活用
方法の教育
事故時の対応手段の多様化など、
特定重大事故等対処施設の活用が有効
であると評価できたため、この活用
方法について教育を実施し、事故対応
能力の向上を図る
適宜3最 新 の 図 面 ・
手順書の確率論的
リスク評価モデル
への反映
発電所の状況に沿った評価を実施
するため、第 25 回定期検査終了時点
(2020 年 12 月 15 日)の設備の図面
及び手順書を反映した確率論的リスク
評価モデルを構築する
第5、6回
届出時
確率論的リスク
評価モデルの
高度化
より精緻な評価を実施するため、
最新の国内外の知見を踏まえた確率
論的リスク評価モデルを構築する
第5、6回
届出時
1:第2章のうち、保安活動の調査結果から抽出された安全性向上対策
2:第3章のうち、確率論的リスク評価等から抽出された安全性向上対策
3:第3章のうち、中長期的な観点から有効性レビューを実施し、抽出された
安全性向上対策
(参 考)
〇安全性向上評価による継続的な取組みの流れ
しろまる 用語説明
・確率論的リスク評価
事故を想定した場合の炉心損傷や格納容器機能喪失のリスク(発生頻度と
その影響)を、原子炉施設において発生しうる様々な事象の発生確率を考慮
して定量的に評価するもの。
・安全裕度評価
地震等の自然現象に対して、設計値を超え、どの程度まで炉心及び使用済燃料
の著しい損傷を発生させることなく、耐えることができるかを評価するもの。
以 上
評価
6 ヶ月
定検 定検 定検
▽定検終了 ▽定検終了
運転 運転
評価
6 ヶ月
評価
6 ヶ月
安全性向上対策
の実施
安全性向上対策
の実施
運転
▽定検終了
▽届出 ▽届出 ▽届出

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