(別紙)
川内原子力発電所1,2号機 高経年化技術評価の再評価について
1.経 緯
原子炉等規制法に基づき、
川内原子力発電所1号機については2013年12月に、
同発電所2号機については 2014 年 11 月に運転開始後 30 年目の高経年化技術評
価を行っています。
2019 年 8 月 26 日に NRA 技術報告「中性子照射がコンクリートの強度に及ぼす
影響」にて、コンクリート圧縮強度低下に関する新知見が公表されたため、以下
の通り高経年化技術評価の再評価を実施しました。
2.新知見の概要
従来の評価に用いていた知見では、中性子照射量が ×ばつ1020
n/cm2
以上になる
とコンクリートの圧縮強度が低下するとされていましたが、新知見では、中性子
照射量が ×ばつ1019
n/cm2
以上になるとコンクリートの圧縮強度が低下する傾向が
見られることが示されました。
3.再評価の結果
川内1,2号機の高経年化技術評価のうち中性子照射によるコンクリートの
構造強度の再評価を実施しました。その結果、最も中性子照射の影響を受ける
原子炉容器付近のコンクリートにおいて、上記新知見で示された中性子照射量を
超えた部分のコンクリートを除く厚さで構造強度を評価し、問題がないことを
確認しました。
(表1)
また、保全に関して反映すべき事項は確認されなかったことから、保安規定に
定めている長期保守管理方針の変更はありません。
表1 新知見を受けたコンクリート構造強度評価結果
以 上
1 号機 2 号機
再評価前 再評価後 再評価前 再評価後
60 年運転時の中性子
照射量(予想値) [n/c×ばつ1019
圧縮強度に影響を与える
中性子照射量[n/c×ばつ1019
以上
構造強度評価の要否 不要 必要 不要 必要
構造強度評価の結果 ― 良 ― 良

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