(別 紙)
川内原子力発電所2号機 第3回安全性向上評価届出書の概要
1 安全性向上評価について
安全性向上評価は、自主的かつ継続的に原子炉施設の安全性及び信頼性を向上
させることを目的とし、原子力発電所のリスクを合理的に実行できる限り低減することを
目標に以下の流れで実施
2 安全性向上評価届出書の概要について
第1章 安全規制によって法令への適合性が確認された範囲
・第 23 回定期検査終了時点(2020 年1月 23 日)の発電所設備等の
最新状態をIAEA一般安全ガイドに従い整理
第2章 安全性の向上のため自主的に講じた措置
・保安活動の実績、最新の科学的・技術的知見の反映状況を調査し、
この結果から抽出した更なる安全性向上対策を記載
第3章 安全性の向上のため自主的に講じた措置の調査及び分析
・発電所設備等の最新状態に基づき、「安全裕度評価」を実施し、
この評価結果から抽出した更なる安全性向上対策を記載
第4章 総合的な評定
・保安活動の実施状況調査、安全裕度評価等の評価結果を踏まえ、
総合評定を実施し、策定した安全性向上計画を記載
*評価結果が変わるような大規模工事
等がない場合、5 年毎に実施
保安活動の実施状況調査
確率論的リスク評価* 安全裕度評価*
総合評価
《更なる安全性向上対策の抽出・実施》
 安全性向上に資する設備対策
 安全性向上に資する運用面の対策
3 総合的な評定
(1)総合評定
・今後実施すべき更なる安全性向上対策については、プラントの更なる
安全性向上に資するものと評価した。
・今後も、保安活動の着実な実施を基本に、リスク情報を活用しつつ、
原子力発電所のリスクを合理的に実行できる限り低減させていく。
(2)今後実施すべき更なる安全性向上対策
更なる安全性
向上対策
概要 実施時期1警報表示装置
更新工事
既存のアナログ式から、長期保守安定性
に優れたデジタル式の盤へ更新する。
第 24 回定期
検査
大容量空冷式
発電機予備品
購入
故障等が発生した場合の対応性を向上
させるため、大容量空冷式発電機の主要
構成品について予備品(1号機及び2号機
共用)を追加購入する。
2021 年3月2燃料取替用水
タンクの安全
性向上工事
桜島からの降灰による火山灰層厚の
評価を、発電所向きの風が継続すると
いう厳しい条件で実施し、発電所の安全
性に影響がないことを確認した。
更なる裕度を確保するため、自主的
に、燃料取替用水タンク上部の一部の
溶接部を強化する工事を実施する。
第 24 回定期
検査
1:第2章のうち、保安活動の調査結果から抽出された安全性向上対策
2:第3章のうち、安全裕度評価から抽出された安全性向上対策
(参考)安全性向上評価による継続的な取組みの流れ
評価
6 ヶ月
定検 定検 定検
▽定検終了 ▽定検終了
運転 運転
評価
6 ヶ月
評価
6 ヶ月
安全性向上対策
の実施
安全性向上対策
の実施
運転
▽定検終了
▽届出 ▽届出 ▽届出
しろまる 用語説明
・確率論的リスク評価
事故を想定した場合の炉心損傷や格納容器機能喪失のリスク(発生頻度と
その影響)を、原子炉施設において発生しうる様々な事象の発生確率を考慮
して定量的に評価するもの。
・安全裕度評価
地震等の自然現象に対して、設計値を超え、どの程度まで炉心及び使用済燃料
の著しい損傷を発生させることなく、耐えることができるかを評価するもの。
以 上

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