昨今、
国連における
「持続可能な開発目標
(SDGs)」の採択やESG投資の広がりなど、
地球規模での社会的課題に対する関心
が急速に高まっています。
そのような中、
企業に対しても、
課題解決の主体としての役割が強く期待されています。
これらの経営環境認識を踏まえ、
九電グループでは、
ステークホルダーからの期待が特に高い課題を14項目の
「CSR重要課
題」
として特定しました。
今後、
九電グループは、
「CSR重要課題」
の解決に積極的に取り組んでいきます。
社会的課題について、
CSRに関するグローバル基準で重視される項目をベースとして、
SDGsやESGに関する外部評価、
政府
や九州の行政を主体として策定された成長戦略における課題認識などを織り込み、
洗い出しを行いました。
社会的課題の洗い出し
(CSR課題項目の選定)
TOPIC
九電グループのCSR重要課題の特定
関連するSDGs CSR重要課題
持続可能な社会に向けての道筋
テーマ
CO2排出量の抑制
再生可能エネルギーの開発・受入れ
電力の安定供給
原子力発電所の安全・安定運転
お客さまのニーズ・課題を踏まえたエネルギーサービス
地場産業の振興と雇用創出
九州地域の交流人口の拡大
生物多様性の保全
お年寄りや子どもにもやさしい社会への貢献
安全で強靭なまちづくりイノベーションの創出
人材育成
働きやすい職場づくりコーポレート・ガバナンスの実効性の確保
エネルギーサービスを通じた、
持続可能な社会の実現
地域特性を活かした、
九州の持続的な発展
チャレンジし続ける
人材・組織づくり
お客さまの生活や経済活動に欠かすこ
とのできないエネルギーを、
これからも安
定してお届けしていきます。
そして、
エネルギー情勢やお客さまニー
ズの多様化などの環境変化を先取りし、エネルギーサービスを進化させていきます。
我々のお届けするエネルギーを使ってい
ただくには、
九州が元気で経済が活発で
あることが大前提です。
九州が抱える課題に対して真摯に向き合
い、
地域特性も踏まえた解決に挑戦してい
きます。
九電グループの歴史を作ってきた原動力
はチャ
レンジ精神でした。
経営環境が急激に大きく変化する中、この変化をチャンスととらえて、
これからも
チャ
レンジし続けます。
くろまる九電グループのCSR重要課題
STEP1
社会的課題の抽出素材
グローバル基準ES
G外部評価・ DJSI・ FTSE・ MSCI00062OSI ・・ GRIスタンダード・ SASBSDGs
政府・九州の
成長戦略CS
R先進企業
ベンチマークCS
R課題項目
(33項目)
56 九電グルー
プ アニュアルレポート 2019
ステップ2で選定した
「CSR重要課題
(原案)」をもとに、
社外有識者との意見交換を行い、
専門的見地からのご意見をいただき
ました。
いただいたご意見を反映させ、
14項目の
「CSR重要課題
(案)」を選定しました。
九電グループのCSR重要課題の解決に向けた取り組みの詳細については"九電グループサステナビリティ報告書2019"を参照ください
妥当性の検証
(有識者との意見交換)
STEP3
いただいた主なご意見
ご氏名
所属・
お役職
岡野 秀之 氏
竹ケ原 啓介 氏
(公財)
九州経済調査協会 事業開発部長 兼 BIZCOLI 館長
(株)
日本政策投資銀行 執行役員 産業調査本部 副本部長
兼 経営企画部 サステナビリティ 経営室長
ご氏名
所属・
お役職
細田 悦弘 氏
三菱商事
(株)
サステナビリティ・CSR部長 藤村 武宏 氏
(株)
ビスネッ
ト 代表/イオン九州
(株)
社外取締役 久留 百合子 氏
高見 真智子 氏
(株)
サイズラーニング 代表取締役/NPO法人 GEWEL 理事
中央大学大学院 戦略経営研究科 フェロー/
(一社)
日本能率協会 主任講師
ステップ3で選定した
「CSR重要課題
(案)」について、
社長を委員長として経営層で構成する
「CSR推進会議」
にて審議のうえ妥
当性を確認し、
14項目の
「CSR重要課題」
を特定しました。
特定した
「重要課題」
については、
社会動向や当社グループの経営環
境の変化などを踏まえ、
必要に応じて見直しを図っていきます。
CSR重要課題の特定
(会議体での審議・承認)
STEP4
くろまる
「CSR重要課題」
特定プロセス ・
グローバル基準や九電グループに直接届いた期待などから幅
広く社会的課題を洗い出しており、
網羅性が担保されている ・
「ステークホルダーからの期待度」
の評価に当たり、
客観的な材
料を用いて判断しており、
妥当である
くろまる 課題解決に向けた取り組み ・
「重要課題」
については、
「経営ビジョン」
など自社の経営戦略と
しっかり紐づけ、
九電グループ一体となって課題解決に積極的
に取り組んでいく
ことが大事である ・
地域課題の解決に向けては、
各地の地域特性を捉えた取り組み
とすることが重要である
くろまる
「CSR重要課題
(原案)」選定項目 ・
「地場産業振興」や「九州地域の交流人口拡大」
といった項目か
らは、
九州経済を元気にすることで、
九電グループも共に成長
していきたいというメッセージが感じられる ・
「九電グループらしい」
項目設定ができている
くろまる 社会への発信 ・
「重要課題」
は九電グループの
「コミットメント
(約束)」。
社会か
らの評価の向上に向けては
「有言実行」
が大切であり、
積極的
に発信していくべきである ・「重要課題」
解決に向けて取り組んでいくことが、
どのように社
会への価値提供に繋がっていくかを見せることで、
社会に対し
て分かりやすくお伝えできる
ステップ1で選定したCSR課題項目について、
「ステークホルダーから
の期待度」と「九電グループの重要度」
の2軸で相対的な評価を行い、
「CSR重要課題
(原案)」を選定しました。
選定に当たっては、
「九電グ
ループの重要度」
が相対的に低く
とも、
「ステークホルダーからの期待
度」
が高い課題項目は
「重要課題
(原案)」に取り入れるなど、
よりステー
クホルダーからの期待を重視したものとなるよう意識しました。
CSR課題項目の優先付け
STEP2 くろまる
「CSR重要課題
(原案)」選定イメージ57九電グルー
プ アニュアルレポート 2019
ESG Section

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