三根電力事情考え原子力重要資源の有効利用には一理寺田市民パネリスト発言木元 私が委員を務める原子力委員会は、国民がどう考えているかをまず広聴で知った上で、広報するべきと考えている。討論会もまず市民パネリストの意見や疑問を聞き、専門家に答えてもらう形にしたい。岩下 日本のエネルギー源は石油や石炭、天然ガス、ウランなど、ほぼ%輸入に頼っており、技術立国の日本は原子力の平和利用を推進するべきと考える。しかし、危険なものでもあり、立地地域選定は困難を極める。地盤が強固で地震が少なく、住民の理解がある玄海町に立地し、1号機の運転開始から三十年。九電の努力と住民の協力で安全に推移し、信頼関係を築いてきた。 そんな中でプルサーマルの計画表明があった。技術的な面は素人なのでよく分からないが、国の責任で安全審査が行われており、審査終了後には町長が考えを町議会に提案。私たち議員で審議することになる。住民の安全安心を前提に、総合的に審議したいと思う。坂本 プルサーマルは危険性が高く、経済的にも国民負担を増やすので反対である。計画は高速増殖炉もんじゅが行き詰まってプルトニウムが余ったため、代わって軽水炉でプルトニウムを消費するためだともいわれる。その辺りははっきりするべき。また、制御棒の効き方が悪くなるなどの指摘があり、専門家の間で議論が分かれる。公の場で専門家同士が議論するのを聞いて、納得できるか考えたいと思う。 プルサーマルは四十年間に四千五百体のMOX燃料使用実績があるとされる。しかし、実際には一番長いベルギーで二十五年間。次は十七年。一年しか使っていないのが七基ある。四十年間と強調されるが、乱暴な説明だと思う。 ウラン燃料の実績と比較しても、四千五百体は多いとは言えず、世界の原発四百三十四基、うち軽水炉は三百五十二基の中で、MOX燃料を使ったのは五十五基、二〇〇〇年時点で使用中は三十五基にすぎない。丁寧に説明してほしい。九電は説明会を回以上開いたというが、都合の良い数字だけ切り取るような説明では、国民は判断を誤る。危険性を隠しているのですから。 多くの課題があるプルサーマルについて、今日だけで論じ尽くすことはできない。今回を第一歩として、賛否をつき合わせる機会を数多く持っていただきたい。寺田 豊かな自然の玄海町で生まれ育ち、美しい町を子孫に残すことが責務だと思い、リサイクルに関心を持っている。現代社会は多くのエネルギーを必要とし、クリーンエネルギーの風力や太陽光を利用し、海洋温度差発電や燃料電池などの研究が進んではいるものの、社会を担うほどではない。 資源の乏しい日本は、CO2を排出せずに電力を安定供給する観点から原子力を利用してきた。原子力に依存するのであればフランスやドイツなどのように、プルトニウムを燃やして資源の有効利用を図り、廃棄物を減らすことは一理ある。 婦人会でリサイクルに取り組んでいるが、手間も、コストもかかる。それでも取り組むのは限られた資源を大切にし、環境悪化を防ぐため。コストだけで判断することはできない。プルサーマルはエネルギー資源のリサイクルとされる。一理あると言ったのはそういう意味である。県はCO2を一人1%削減する目標を立てている。一人ひとりが意識を持って取り組み実現したいものである。今後クリーンエネルギーで賄われる時代が訪れることを願っている。冨田 第二次世界大戦終戦後、日本は高度成長を続け、発展した。この何一つ不自由のない快適な暮らしを、後世に伝える責務があると思う。しかし、資源の乏しい日本が将来も豊かな暮らしを維持するには、海外の政情に左右されないエネルギー源を確保しなければならず、現状では、原子力かなと思う。ただし、必要性のみで即、プルサーマルとはいかない。事故の際に過大な影響があるのか、武力攻撃やテロへの対策はどうか、などの疑問や不安がある。 一方、原発に反対する人は原発を全廃し自然エネルギーを使うべきと言うが、電気に依存した生活を自然エネルギーのみで維持できるか、疑問だ。プルサーマルは資源の有効利用とされるが、最も大切な問題は安全かどうか。近くで暮らす私たちには、万に一つの危惧がある限りは、やめてもらいたいと思う。三浦 私が配布した資料に本当にこれはリサイクルなのか。もう一度慎重に考えようと書いている。説明ではプルサーマルで%以上のリサイクルが可能とされたが、実際は1%のプルトニウムを再利用する目途しかない。海外や日本で使用済MOX燃料を再処理したとも説明されたが、計画されているような高濃度での実績はないだろう。中間貯蔵施設や最終処分場が整っていない中で、プルサーマルを進める姿勢に疑問を感じている。 また、放射性物質の処理ではたくさんごみが出る。高レベル廃棄物は%減少すると説明されるが、高レベルだけを考えて良いものか。 日本は国と地方で七—八百兆円の借金を抱え、地球温暖化など多くのツケを残している。これ以上借金やツケを重ねる計画はやめてほしい。再処理事業は、半分の量の処理に十二兆円かかるという。新品のウラン燃料だと九千億円程度で済む。日本では電気料金の一・五%という大金が原子力に使われているが、ドイツなどのように自然エネルギー推進のために使うべきではないのか。 玄海原発の計画では、炉心に二のプルトニウムが入る。燃焼度は四万五千MWd/tメガワット・デー/トン。これは世界の中で高い方だ。高燃焼度の燃料を一気に使うことについて説明がほしい。使用済みMOX燃料は冷却に五百年かかるといわれる。玄海原発にたまり続けないことを願う。三根 何気なく使っている電気がどのようにできるのか興味があり、玄海原発を見学したことがある。見学以前は原子力に対して何かしらの不安があり、見学に行くことさえも抵抗があったが、見学を終えるころになると、9・テロのような予測不可能な事故がない限り安全だろうという安心感を持った。今の電力事情を考えると、原子力は必要だし、無くなると今の生活を維持できない。また、限られた資源を有効活用するプルサーマルは今の日本には必要だろう。 ただ、やはり聞き慣れない計画であり、住民の不安は根強い。今の電力事情と向き合うためには、プルサーマルを含めた原子力に対する各個人の理解が不可欠であり、こうした討論会の機会は有効。次世代に受け継いでいく者の責任としてプルサーマルを含めた原子力の安全性の問題や、今後のエネルギーはいかにあるべきなのかなどを探りたい。討論者の顔ぶれ
コーディネーター
木元教子さん 評論家
公募パネリスト
岩下孝嗣さん 玄海町
坂本 洋さん 唐津市
寺田信子さん 玄海町
冨田隆明さん 唐津市
三浦正之さん 唐津市
三根慶三さん 唐津市
専門家パネリスト
出光一哉九州大学大学院教授
工藤和彦九州大学大学院教授
豊島耕一佐賀大学教授
吉岡 斉九州大学大学院教授
経済産業省
野口哲男大臣官房参事官
九州電力
松下清彦常務取締役原子力発電本部長 玄海原子力発電所東松浦郡玄海町3号機で計画されているプルサーマルについての公開討論会九州電力主催が二月二十日、玄海町町民会館であった。計画をめぐり賛否双方で議論する初めての機会。公募で選んだ地元住民と原子力の専門家らが、計画の安全性や経済性などについて、それぞれの立場から意見を交わした。 使用済み燃料から回収したプルトニウムとウランの混合酸化物MOX燃料を軽水炉で燃やすプルサーマル計画は、現在、国が安全審査中。審査終了後には地元玄海町と県が、住民や県民の理解を判断して事前了解願に対する決断を示すことになる。理解度を測る上で注目された公開討論会の議論を紹介する。安全性と環境問題
三浦高額な再処理費は強制負担全原発で環境放射能測定出光豊島 放射能放出の問題がある。玄海原発周辺と六ケ所村周辺を比べてどうか。六ケ所事業所の申請によると、年間の希ガス排出量が原発の百万倍、ヨウ素などもかなり高くなる。再処理では使用済み燃料を切り刻むのでそうならざるを得ないのではないか。木元 放出の可能性はあるが、放出される場合でも、希釈され人体に影響はないと聞くが。松下 六ケ所村のデータは、自然放射能と比べても十分低い安全なレベルとされている。工藤 安全の考え方を話したい。国としてどこまで安全を確保するかということで、原子力安全委員会が指針を決めている。問題は安全を測る物差し指針の範囲にとどまるのか、規制値を超えるのかということで判断することが必要でしょう。放射性物質も人体に影響のないレベルで余裕があれば、放出されても大丈夫といえる。リスクゼロということはないが、他の産業の廃棄物と同じように考えていいと思う。豊島 イギリスやフランスの再処理工場周辺では、白血病の発生率が高いという報道がある。三浦 九電の説明は急性毒性のことしか言ってない。体内畜積による発ガンなどの危険性は認識されているのか。出光 環境放射能に関しては、どの原発周辺でも定期的にサンプリングして測定している。佐賀県も三カ月に一度、専門家会議に報告され、公開されている。松下 発電所の中で働く人間は安全を確信し、安心して働いている。これ以上ないというくらい厳重に管理しており緊張感どころの話ではない。三浦 六ケ所村の日本原燃施設で設計ミスがあったが、国の安全審査は通っている。緊張感を持ってやってほしい。岩下 慎重派の方に聞きたいのは、原発そのものがだめなのか、それともプルサーマルがだめなのか。吉岡先生は安全性には大きな差異はないということだったが。吉岡 何が何でも原発はダメだとは思っていない。私の考えは自然エネルギーは最大限に伸ばし、それ以外の在来エネルギーは放射能や炭素ガスなど害毒を出しているので罰則措置を取る。その上で、事業者がどのエネルギーを選ぶか、経営判断で決定する。自由化の時代になれば、原子力は選ばれず、再処理はますます選ばれないだろう、という理論構成だ。 ガチンコ勝負で選択した結果としておのずと未来が選ばれ、原発は三十年ぐらいの間に廃止される。そこに政府が介入し、保護も与えて廃止を進めようとしているのがドイツだ。もちろん火力発電にも環境税という罰則を決めればいいのではないか。野口 経産省で二〇三〇年のエネルギー需給を検討している。石油は四割程度になり、自然エネルギーは一割ぐらいとみている。原子力は1次エネルギーの—%。やはり必要なエネルギーである。坂本 原子力開発の光と影という本では、論文がすり替えられた話が紹介してある。溶融塩炉の研究もある。 プルトニウムの毒性ではガンマ線や中性子線もある。それらもデータを示すべきだ。一昨年の原子力防災訓練では放射性物質の異常漏洩などの想定だった。五重の壁があり大丈夫というが、安心できるのか。説明図に放射性物質放出とある。原子炉格納容器圧力が最高使用圧力を超えれば放射性物質を放出するのであれば壁とはいえないのではないか。松下 確かにプルトニウムだけでなく、ほかのものもある。プルトニウム239と241は核分裂しやすく、240や242は中性子を吸収しやすい、238やアメリシウムはガンマ線を出す。それらの性質は十分承知した上での計画だ。坂本 危ないものは隠さずに出すべきだ。木元 あまりに専門的なので出さなかったのだろうが、専門家の議論では当然出るデータだ。坂本 そういう危険なものについては、専門的であっても国民にきちんと説明するべきだ。木元 オープンにできるものは徹底的にオープンにという意見だ。よろしくお願いしたい。工藤 一昨年の玄海原子力発電所について行われた防災訓練の想定は、原発を壊しまくるような、考えられない仮想事故だ。プルサーマルでも、安全審査の申請書にはそうした事態を考えた計画になっている。公開されており、閲覧できるので参考にして欲しい。三浦 ドイツが政策として取り組んでいる環境税の話をしたい。ドイツでは自然エネルギーへの投資は必ず元が取れる。環境に負荷がかかるものには環境税がかかる。企業や市民は環境に負荷のないものを選択できる。自分自身で未来の選択ができる。木元 〇七年から人口は減少に転じるが、一五年まではエネルギー消費が伸びるという予測。その後は減少基調だが、電力だけは伸びるとされる。生活レベルをどこに置くのか、視点は意識改革だと思うが。三浦 高額な再処理費用は強制負担。環境に優しいことに社会のお金が流れるように政策をつくるのが国の仕事だ。木元 再処理費用は四十年間で一八・八兆円かかる試算で、一世帯では一年間に六百円から八百四十円の負担増になる。一方、環境省が試算した環境税は一世帯年間三千円。私はこのように経済性だけで議論するのはあまり意味がなく、安全性、供給安定性について徹底的に議論するべきだと思うが。野口 本年度の経済産業省予算で比較すると、新エネルギー関係は千六百十三億円、原子力関係は千七百二十九億円。原子力には文部科学省予算もあるが、経産省予算でいえば新エネも原子力もほぼ同じレベルで、さらに省エネ対策に千四百億円。玄海原子力発電所3号機で計画 プルサーマルの必要性と安全性を探る岩下 孝嗣さん
坂本 洋さん
冨田 隆明さん
三浦 正之さん
三根 慶三さん坂本試験不十分との指摘も...「再処理」と関連し判断を吉岡国内外での実績は坂本 国や電力会社の宣伝で、資源の乏しさが強調される。しかし、よく引き合いに出されるドイツもそんなに資源はないのではないか。それでも、原子力に頼らず、自然エネルギーに力を入れているようだ。そもそも、資源に乏しいという前提は正しいのか。木元 やはり日本は資源がない。ドイツは今も石炭が豊富だ。また、フランスをはじめEU諸国と送電線がつながり、電気を融通できる点も大きい。発電の%を占める原子力を段階的にやめるが、生活レベルは下げない。電力自由化のもと、風力エネルギーに力を入れ、選択できるようにしている。ただ、自由化で参入した電力は値段が高く、原子力はやめると言いつつもフランスから購入している現状だ。坂本 日本の石炭産業は、援助がなくてつぶされた。日本の石炭はドイツの褐炭かったんより質が良いはずだ。吉岡 私がまず指摘したいのは九電の資料は肝心なことが分からないことだ。詳細な事業計画がない。海外にどれくらいプルトニウムを預け、九電の原子炉六基で運転すればどのくらいたまり、一基でのプルサーマルで需給バランスが取れるのかなど、計画を見なければ判断できない。 私はプルサーマルに関しては必ずしもノーではない。使用済燃料の発生事業者が自社発生分でそれぞれ実施するかどうか判断すればよい。実施計画は民間の自主性に委ねる。ただし、固定化プルサーマル以外のプルトニウム処分法で、使用済燃料と混ぜたり、密着させて処分することもできるよう法整備を行い、選択してもらうという意見だ。 再処理には反対で、今の計画は再処理を前提としているのでノーなのだが、事業計画が納得いくものであれば歩み寄る余地はある。安全性に関しては、きちんとやる限りは大きな差はない。問題はプルサーマルと連動して再処理をやる場合だ。予定通りに%の操業率でやっても、半量の再処理で十数兆円余分にかかるという数字が出ている。中小の事故が起きて事業が進まず、事業者が破産した場合はエネルギー安定供給に重大な支障が及ぶ。だから、余剰プルトニウムをさばけるまでは再処理はやめるべきだという意見になる。 既に抽出されたプルトニウムの場合、プルサーマルか、固定化かの選択肢があると思う。ドイツは再処理をやめ、原発も将来的にはやめるが、プルサーマルはやるという選択。いずれにしても、再処理をどうするかという点と関連づけて考えることが、総合判断する上で必要だ。松下 事業計画についての指摘があった。当社の原発で出たプルトニウムはイギリスとフランスに二・六預け、東海村に〇・三。合計二・九ある。3号機のプルサーマルでは年間〇・六を使う計画。引き取る義務がある海外に預けたものは、五年ぐらいで使い切れる。 一方、六ケ所村の再処理工場は年間八百の処理能力。九電は処理能力の一割程度で処理してもらう考えだ。ただ、そのすべてを九電がMOX燃料にして使うのではなくて、MOX燃料専用に計画されている大間原発青森県などでも使い出すと、ちょうど使い切るような計算だ。野口 MOX燃料の使用実績について質問があった。日本では一九八〇年代後半に六体の実証試験の実績がある。各国もまずMOX燃料が使えるかを試す実証試験を行っており、試験は四十年以上前から、商業的に使い出したのが約二十年前である。坂本 日本は六体試験したが、不十分という専門家桜井淳氏の指摘もある。専門家同士で議論をしていただきたい。それを聞いて判断できるようにしてもらいたい。出光 実績について疑問とのことですが、ではどのくらい使っていれば実績として認められるのか、どういう実績を出せば納得されるのか、伺いたい。燃焼度でいえば、九電は四万五千MWd/tメガワット・デー/トンで計画しているが、スイスは五万二千、フランスでは五万一千などの実績がある。 日本の基準はMOX燃料を炉心の三分の一まで入れるとするが、九電は四分の一までの計画。スイスでは%まで、ドイツは約%まで入れて、不具合はなかった。これでも実績として足りないのだろうか。三浦 玄海3号機規模の出力で、高燃焼度の実績はあるのか。松下 3号機の出力は百十八万。ドイツでは百四十五万など七基が3号機より大きい原発で実績がある。三根 MOX燃料をつくる、再処理過程の安全対策はどうなのか。木元 国際原子力機関IAEAのエルバラダイ事務局長が新たな再処理施設建設を五年間凍結する考えを表明した。再処理が核兵器に転用可能なプルトニウムを抽出するからで、日本の場合は絶対平和利用と宣言していることはIAEAも認めている。日本はプルトニウムを単体では持たず、ウランと混ぜなければならない決まりだ。松下 再処理は使用済燃料を刻み、取り出したプルトニウムとウランを必ず%ずつ混ぜる。これで爆弾にならない。安全対策で大事なことは臨界にならないことで、再処理過程では容器の大きさなどが決まっており、量を間違えない工夫がある。出光 再処理工場は非常に厚いコンクリートや遮へいガラスに覆われた工場で、遠隔操作している。高濃度の放射性物質を取り除き、ウランとプルトニウムだけになると、グローブボックスの中に手を入れて作業ができる。プルトニウムを直接吸入すれば大変なので、絶対吸入しないような設備になっている。まとめ岩下安全・安心大前提にしてバイオマス燃料も考慮を冨田 それでは本日の論議を踏まえ、お一人ずつまとめの意見をお願いしたい。三根 賛成派の人でも反対派の人でも、安全性に対する関心があると思う。プルサーマルを含めたエネルギーを次の世代に胸を張って渡せるかどうかは、われわれの責任。九電さんは安全に対して自信があると言った。反対意見もあると思うが、それも踏まえてわれわれに任せてくださいと言い切れる九電であり、国であってほしい。三浦 安全対策をしっかりしてほしい。経済性や核のごみの行き場の問題、放射能汚染や劣化ウランなど、核燃料を作るために世界で何が起こっているかを、広くみなさんに知ってほしい。一月に討論会を開いた時九電国には来てもらえなかった。この場で、これから先も討論の場を設けていくことを約束してほしい。実行委員会形式とし、準備の段階から私たち市民も参加するということではどうですか。冨田 きょうは勉強になった。経済産業省資源エネルギー庁に一つお願いがある。新聞で原発の廃棄物の説明を見たが、あまりに小さい文字で読めなかった。もう少し大きくしてほしい。欧州ではバイオマス燃料生物系が広がっているという。そういったものも視野に入れ、考えていってほしい。寺田 まず地球規模で環境を守ることを考えていきたい。プルサーマルについては専門家でないので安全と言われればそうだと思うし、危険だと言われればそうかなと思う。玄海原発は三十年間、大きな事故もなく稼動されてきた。私たちは地元で暮らしており、無事故で地域との信頼関係を維持してほしいと願っている。坂本 MOX燃料を使った時の安全性については、米国の核管理研究所のライマン科学部長の論文などもある。こういうものについても合わせて考えることが必要。まだまだ言いたいことはある。今回討論会をやったからいいとするのでなく、これを第一歩として続けてほしい。 数年前亡くなった原子物理学者、武谷三男さんの言葉に、危険だという人に任せておけば大丈夫。安全だという人に任せては危ないというのがある。 これは原子力だけでなく、すべてに通じる言葉だ。危険なものを扱う時は、もっともっと謙虚さが必要だと思う。 先ほども指摘があったが人間は間違いを起こす。それに対する二重、三重の備えが必要。また因果関係が分かりにくいというのは、国や企業の常套手段だ。そういうことで、逃げないでほしい。可能性があるのなら補償してもらいたい。木元 私は発電所の所員さんは危険を認識していると思う。それを比較衡量し、生み出される利益の大きさを重視しているのだと思う。私はリスクを一番知っている発電所の人だからこそ、任せたいと思う。岩下 安全・安心が大前提。素人であるから技術的にはよく分からないところもある。これから議会で論議するわけだが、予断を持たずに、先生方の意見を聞きながらやっていきたい。町民にどうすれば安心感を与えられるか。地元との絆を強くするため、九電は地元雇用もしてほしいし、地元の企業もどんどん使ってほしい。親の時代に決めた原発が三十年経ち、子ども世代の私たちがいま、新たな決断を迫られている。もっと地元ときずなを強くすること、共生することが九電には必要だ。木元 きょうは、いろいろな話が出た。ただ、まだ始まったばかりで、九州電力は引き続き真摯に正直に話し合いができる場を設けてくれると思う。素晴らしいご意見、どうもありがとうございました。 松下発電所員は安全を確信事業者のより厳格な管理を野口質問に答える木元 きょうは質問が全部で六十四件きている。類似の質問は一つに集約している。まず、米国はプルサーマルをせずにどうしているのかという質問から答えていただきたい。松下 米国はいまのところプルサーマルをやっていない。ただ、核兵器を解体した百四十のプルトニウムを昨年フランスに送って燃料をつくっている。近く米国の原発でプルサーマルとして利用されることになる。高レベル廃棄物を減らす必要があるという考えのもと、二〇二〇年ごろからプルサーマルを取り入れる計画がスタートしたと聞いている。木元 次はMOX燃料の品質管理について。だれがどのように検査しているのか。松下 高浜原発福井県で使用予定の燃料でデータ改ざんがあったということで、いまは品質管理が厳しくなった。まず、燃料発注の際、その会社に受け入れ能力があるかどうかを確認する。製造期間中は必ず社員が立ち会い、第三者機関にも立ち会ってもらうことになっている。国の検査も厳重だ。以前は安全審査期間中に燃料をつくることができたが、いまは審査後でなければ発注できない。それは、われわれ電力会社の品質管理も確認されるためだ。工藤 私は昨年、英国のBNFL社を訪ねたが、データ改ざんの反省を踏まえ、システムの大改革が行われていた。木元 ミサイル攻撃やテロ対策はどうなっているのか。松下 9・の米中枢同時テロ以降、原発周辺の警備は大変厳しくなった。警察と海上保安庁が二十四時間態勢で周辺を監視している。もともと原発は外部の人が入りにくいように設計されている。3つの区域に分けており、防護区域には立ち入りができないような工夫が施されている。 電力会社は武器を持つことはできないが、できる限り、不法侵入を防ぐ施策を実施している。 9・を考えると、標的になった貿易センタービルは高さ約四百。玄海3号機は高さ六十で、飛行機を命中させるのは至難のはずだ。不幸にして、ぶち当たったとしても、われわれは原子炉を安全に止めることに自信を持っている。野口 国としては電力事業者により厳格に管理してほしい。また国は検査官を設けて、定期的に検査を行うといった法律改正を予定している。木元 原子力発電所では海からの攻撃を想定し、海上保安庁の船が常時警備・監視している。豊島 廃棄物の放射能レベルについては、国際原子力機関の資料がある。使用済MOX燃料はウラン燃料に比べて放射能、中性子線が強い上、寿命も長く、厄介だ。松下 使用済みMOX燃料と通常のウラン燃料を比較すれば、確かにそういうことになる。ただ、私たちが示したのはワンススルー直接的な地中廃棄などとの比較。プルサーマルをやってプルトニウムだけをリサイクルした場合、超ウラン元素という厄介者が出てくるが、高速炉で燃すと、放射能が約三百年間で天然鉱石のレベルまで低下・安定することが分かっている。ワンススルーだと、安定するまで一万年かかる。木元 外国からの燃料の輸送中、スマトラ沖地震規模の地震が起きたら燃料から放射能が漏れる心配はないか。松下 燃料を運ぶキャスク特別容器は丈夫。高さ九から鋼板に落としても壊れない。八百度の高温に三十分間耐え、水深十五の場所に八時間、さらに水深二百の場所に一時間浸っても大丈夫だ。運ぶ船の船底は安全確保のため二重構造になっている。木元 使用済MOX燃料の処理にかかる費用はどれくらいか。松下 先ほど説明した通り、使用済MOX燃料は当分、発電所の中に保管することになる。判断を迫られるのは十数年先。もう一回、再処理するという方法もある。処分にいくらお金がかかるのか、今のところ分からない。吉岡 補足になるが、六ケ所工場青森県の処理能力よりはるかに大量の使用済ウラン燃料が出てくる。使用済MOX燃料は薄めて再処理することは可能だが、後回しになるだろう。地中への直接処分の場合は、発熱量が三、四倍になり、間隔をきちんと空けないといけない。かなり費用はかかる。木元 原子力発電所で災害が発生した時の賠償はどう行われるか。野口 あってはならないことだが、万が一、災害が発生した場合、原子力事業者が賠償するという法律がある。事業者は過失があろうとなかろうと賠償責任が求められることになる。吉岡 原子炉関連の賠償には六百億円の保険が義務づけられている。それを超えたら国会決議による公費負担の道がある。JCOの臨界事故の時は保険額を超えたが、悪質なので親会社が支払った。吉岡 斉さん
野口 哲男さん
松下 清彦さん
出光 一哉さん
工藤 和彦さん
豊島 耕一さん
コーディネーター木元 教子さんプルサーマル公開討論会詳報メモプルサーマルプルトニウムとウランの混合酸化物MOX燃料を商業用軽水炉で燃やし発電する計画。電力会社などでつくる電気事業連合会は、二〇一〇年度までに全国の原子力発電所のうち十六十八基での実施を目指している。MOX燃料プルトニウムとウランの混合酸化物Mixed Oxide燃料。使用済燃料を再処理して回収したプルトニウムをウランと混ぜて加工し、プルサーマルや高速増殖炉の燃料として使用する。核燃料サイクル天然ウランを濃縮・加工して原子炉で燃やした後、再処理・加工して再び燃料に利用する循環過程。再処理・加工した燃料を軽水炉で燃やすプルサーマルと、高速増殖炉で燃やす方法の二つのサイクルが計画されている。再処理原子炉で燃やした使用済燃料を、再利用できるものと廃棄物とに分ける作業。プルサーマルなどの燃料として再利用するために、プルトニウムなどを取り出す。青森県六ケ所村の再処理工場は二〇〇六年操業を目指している。軽水炉中性子の速度を抑える減速材や原子炉内の熱を外に運ぶ冷却材に、普通の水軽水を使っている原子炉。発電用原子炉として世界で最も多く使われている。軽水炉には沸騰水型と加圧水型があり、玄海原子力発電所は加圧水型。高速増殖炉発電しながら消費した以上の核燃料を生成することができる原子炉であり、軽水炉などに比べて、ウラン資源の利用効率を飛躍的に高めることができる原子炉。福井県にあるもんじゅは実用化に向けた試験のための原型炉。使用済燃料原子力発電所で、34年間使用されて取り出された燃料。取り出した燃料は発電所内の貯蔵プールで放射能の減衰と冷却のため貯蔵した後、輸送容器に入れて再処理工場に輸送する。燃焼度原子炉の運転において、炉心に装荷された核燃料が中性子との反応により原子炉から取り出されるまでに消費された割合を示す量。通常、単位ウラン重量あたりに発生した熱出力の総量で表し、その単位にはMWd/tを使用する。制御棒中性子をよく吸収するカドミウムなどからできており、中性子がウランにぶつかって起きる核分裂を調整し、原子炉の出力を制御する役目がある。また、原水炉を緊急に停止するときにも用いられ、その際は原水炉に急速に挿入される。会場からの質問豊島日本の原発立地は過密制御棒の利きに差はない工藤木元 きょうはいろいろな考えが出された。坂本さんからは専門家同士の論議を聞く場を設けてほしい—という提案があった。坂本 分かりやすい言葉でぜひやってほしい。木元 ここで会場の方から質問を受けたいと思う。会場参加者 人間は神ではない。必ず間違いを犯す。使用済MOX燃料はウラン燃料の十五万倍の放射能を持ち、制御棒の効きが悪くなり、事故が起こりやすい。フランスの再処理工場周辺では白血病が増えていると聞く。また、この危険な使用済MOX燃料の後処理の方法が考えられていない。そのまま玄海町に蓄積され、事故やがんが増えるのではないのか。チェルノブイリ原発事故では八百圏内に放射能がばらまかれた。プルサーマル事故はその何倍もの規模になるのではないのか。玄海町や佐賀県だけの問題でなくなる。やめてほしい。プルサーマルの後処理費用が十九兆円かかるというが、それではすまないと思う。木元 これまでの議論の中で答えられた部分もかなりあったが、いまのご意見に答えていきたい。工藤 制御棒の効きが悪くなると心配されていることについて、専門家として答えたい。MOX燃料を使った場合とウラン燃料を使った場合で、原子炉の特性にはほとんど差がない。制御棒の効きに差はないと言い切ってもいい。 原子炉を緊急停止する時は二—三秒で制御棒が入り、百万の出力が約二十秒間で五千まで急速に下がる。その下がり方はMOX燃料もウラン燃料もほぼ同じで、それ以後も両者に差はなく、制御棒の効きにほとんど差がないことを知ってほしい。野口 英国、フランスの調査によると、再処理工場周辺では白血病の増加はあっても因果関係は認められない—という結果が出ている。松下 チェルノブイリの事故はルールを犯した運転や貧弱な設計が原因。あの発電所には格納容器がついていない。私はチェルノブイリと同じような事故が、ほかの発電所では起こり得ないと思う。人間は確かに間違いを起こす。そのため対策を考え、発電所員は日夜訓練している。プルサーマルをやるからチェルノブイリと同じことが起こるというのは発想のジャンプが大きいと思う。豊島 スリーマイル島事故のように、発端は単純でもカオスに陥ると怖い。原発の数と人口密度で危険度を評価すると、日本の原発は過密で、外国に比べ異常に大きなリスクを抱えている。木元 正直に言うが、私の息子は原子力発電所で働いている。自分の信念で入った。そんなことがあったら息子は死んでしまうし、私は許さないという覚悟でいる。私は息子が一生懸命働いていることを知っているし、真剣に話し合ってもいる。そういう立場でも今日は参加している。吉岡 いま国会で再処理コストの引当金が論議されている。この法案は四十年間で十九兆円の処理費用ということで計算されているが、それで済むとは思えない。野口 六ケ所で再処理する分に対応した金額を積み立てていくことになる。会場参加者 私は隣町の鎮西町出身だが、原子力はなくてはならない大切なエネルギーだと思っている。町のみんなも一定の理解をしている。それはこの三十年間、ずっと発電所を見てきたことで、そういう気持ちになったのだと思う。ただ、MOX燃料を使うことで、事故が拡大しないかと心配している。松下 いまの炉心にMOX燃料を入れたら危険なのかという質問だと思うが、原発事故の訓練は五重の壁がすべて破れたと仮定して行っている。その通りのことが起こると、放射能が漏れてしまうわけだが、そのような場合を仮定しても国の指針の目安であるKmでの影響は今の炉とMOXの炉で差はない。今の原子炉にMOX燃料をいれても状況は変わらない。どうして変わらないかというと、ウランとプルトニウムで核分裂の際に出てくる放射性物質に大きな差がないからだ。木元 いまのは万が一の話。これまでMOX燃料を装荷したことで起きた重大事故はない。 以前、フランスの人が来たとき、どうしてフランス、ドイツで問題は起こらないのかと尋ねたことがある。両国は三十年前、計画を立てた時に将来、MOX燃料を装荷すると言っていたそうだ。日本とは随分やり方が違う。エネルギー政策及び原子力政策の推進について野口哲男・経済産業省大臣官房参事官ウラン資源の有効活用を 現在、国内のエネルギー消量量は、一九七三年のオイルショック時と比べ、生活に密着した民生や運輸部門で二倍以上に増えた。世界では今後、中国やインドなどの国々の経済発展により、エネルギー消費はさらに増えるだろう。エネルギー資源には限りがあり、エネルギー自給率が4・1%原子力を含めると%の日本は、世界の情勢に左右されやすい立場にある。 このため国は、エネルギー政策の方向性を示すエネルギー政策基本法を〇二年に成立させた。安定供給の確保環境への適合市場原理の活用—が大きな柱。それを具体化したエネルギー基本計画も〇三年に閣議決定した。 国は、原子力発電をウラン資源の安定供給、地球温暖化対策などで優れた特性があり、安全確保を大前提に基幹電源とすると位置付けている。原子力発電所から出る使用済燃料を再処理する核燃料サイクルについても、同計画では供給安定性を一層改善するとして推進を基本方針にしている。 使用済み燃料の再処理は原子力開発初期からの一貫した方針だが、ここにきて地層への直接処分の方がコストが安いのではもう少し慎重に検討すべきではとの指摘や意見が出てきた。このため、昨年六月から原子力長期計画の五年ごとの改定作業で、国の原子力委員会が集中的に審議を行った。 審議は全て公開のもと計十八回、四十五時間にわたった。全量再処理部分再処理全量直接処分当面貯蔵—の四つの選択肢を用意。安全性、エネルギー安全保障、経済性などさまざまな視点で長所短所を分析し、総合的に評価した。 その 結果、再処理路線を維持す るとの中間報告を十一月に まとめた。直接処分と比べ て経済性では劣るが、エネ ルギー安全保障や環境への 適合性の面で優れているこ となどが主な理由。報告で はまた、核燃料サイクルの 当面の中軸となるプルサー マルについて推進のた め一層の努力を行う必要 があるとした。 プルサーマルの安全性については、国内では関電・美浜原発と日本原電・敦賀原発で実証試験を行い、試験後も燃料の健全性が確認されている。世界でも十カ国で四十年以上のMOX燃料の使用実績累積約四千五百体があり、現在でもフランスなど欧州四カ国の三十五基で実施している。技術的基盤は十分に整っている。 国の原子力安全委員会は九五年、MOX燃料の装荷率が三分の一まで玄海原発の計画では四分の一ならば、従来のウラン燃料炉心と同様に安全を確保できるとの指針を取りまとめている。資源の乏しい日本は、核燃料サイクルを着実に推進しなければならず、プルサーマルは安全に実施できる。玄海原発3号機でのプルサーマル計画について松下清彦・九州電力常務、原子力発電本部長将来のための第一歩 九州電力は玄海、川内原発に六基のプラントを持つ。玄海3号機をプルサーマルに選んだのは、欧州から運んでくるMOX燃料をより多く装荷し、広い作業スペースを確保するためだった。 現在の発電所でもプルトニウムは燃えている。ウラン燃料を軽水炉で使用するとプルトニウムが生成され、核分裂を起こす。発電所員はウラン炉心もプルサーマル炉心もそんなに変わらないと思っている。 昨年五月に事前了解願を提出して以来、住民との対話でプルサーマルについてのさまざまな質問をもらった。 原爆のように危険ではないかとの質問があったが、原爆は核分裂しやすいプルトニウムがほぼ100%詰まっているのに対し、M0X燃料は約6%で、濃度が違えば性質も全く違う。酒にたとえるとウォッカとビールの違いがあり、ウォッカは火を近づけると燃えるがビールは燃えない。 猛毒ではないかとの問いについては、プルトニウムによる放射線で生物への影響が最も大きいα線は、紙一枚で止められる。プルトニウムは吸入して肺に沈着すると人体に影響あるが、口から胃に入った場合はすぐ体外に排出され、そんなに危険ではない。 MOX燃料の取り扱いは放射線を遮へいする水中で慎重に行われるので、発電所員が吸入する心配はない。運転中は原子炉とその周辺の五つの壁に、輸送中は頑丈な容器に守られており、安全対策はできている。 制御棒が効かず、制御不能になるのではないかとの質問もある。確かにプルトニウムは核分裂を引き起こす中性子をウランより吸収しやすい。しかし、五十三本の制御棒には余力があり、実際はウラン炉心と変わらなくコントロールできる。 燃料に穴が開きやすいのではないかとの質問もあったが、MOX燃料が特に壊れやすいということはない。ウラン燃料でも穴が開くことがあり、玄海でもこれまで約三千体使用して五体ほど穴が見つかっている。ただ発電所は、針の穴ほどの大きさでもすぐに発見できる技術を持っている。 使用済MOX燃料の処理問題については、使用済ウラン燃料と混ぜれば現在の技術でも再処理できる。過去には日本で一〇・五、フランスで十二の実績がある。またフランスでは、軽水炉リサイクルから高速炉リサイクルへの転換を図っており、これができれば放射性廃棄物をさらに減らすことができる。現在プルサーマルをやっていないアメリカでもプルサーマルや高速炉リサイクルを目指すプログラムが始まっている。将来のウラン供給不足対策はリサイクルしかない。プルサーマルの安全確保については、発電所員たちと随分勉強したので見通しはできている。電力業界は自由化で厳しい状況にあるが、電力の安定供給と廃棄物の抑制という公益事業としての宿命も持つ。当面は高い燃料を背負うので会社にとってメリットはないが、あえて日本の将来のために一歩踏み出す九電の立場を理解してほしい。
寺田 信子さん
15 第三種郵便物認可 2005年 平成17年 4月2日 土曜日 企画特集 14

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