メモプルサーマルプルトニウムとウランの混合酸化物MOX燃料を商業用軽水炉で燃やし発電する計画。電力会社などでつくる電気事業連合会は、二〇一〇年度までに全国の原子力発電所のうち十六十八基での実施を目指している。MOX燃料プルトニウムとウランの混合酸化物Mixed Oxide燃料。使用済燃料を再処理して回収したプルトニウムをウランと混ぜて加工し、プルサーマルや高速増殖炉の燃料として使用する。核燃料サイクル天然ウランを濃縮・加工して原子炉で燃やした後、再処理・加工して再び燃料に利用する循環過程。再処理・加工した燃料を軽水炉で燃やすプルサーマルと、高速増殖炉で燃やす方法の二つのサイクルが計画されている。再処理原子炉で燃やした使用済燃料を、再利用できるものと廃棄物とに分ける作業。プルサーマルなどの燃料として再利用するために、プルトニウムなどを取り出す。青森県六ケ所村の再処理工場は二〇〇六年操業を目指している。軽水炉中性子の速度を抑える減速材や原子炉内の熱を外に運ぶ冷却材に、普通の水軽水を使っている原子炉。発電用原子炉として世界で最も多く使われている。軽水炉には沸騰水型と加圧水型があり、玄海原子力発電所は加圧水型。高速増殖炉発電しながら消費した以上の核燃料を生成することができる原子炉であり、軽水炉などに比べて、ウラン資源の利用効率を飛躍的に高めることができる原子炉。福井県にあるもんじゅは実用化に向けた試験のための原型炉。使用済燃料原子力発電所で、34年間使用されて取り出された燃料。取り出した燃料は発電所内の貯蔵プールで放射能の減衰と冷却のため貯蔵した後、輸送容器に入れて再処理工場に輸送する。燃焼度原子炉の運転において、炉心に装荷された核燃料が中性子との反応により原子炉から取り出されるまでに消費された割合を示す量。通常、単位ウラン重量あたりに発生した熱出力の総量で表し、その単位にはMWd/tを使用する。制御棒中性子をよく吸収するカドミウムなどからできており、中性子がウランにぶつかって起きる核分裂を調整し、原子炉の出力を制御する役目がある。また、原水炉を緊急に停止するときにも用いられ、その際は原水炉に急速に挿入される。

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