まとめ岩下安全・安心大前提にしてバイオマス燃料も考慮を冨田 それでは本日の論議を踏まえ、お一人ずつまとめの意見をお願いしたい。三根 賛成派の人でも反対派の人でも、安全性に対する関心があると思う。プルサーマルを含めたエネルギーを次の世代に胸を張って渡せるかどうかは、われわれの責任。九電さんは安全に対して自信があると言った。反対意見もあると思うが、それも踏まえてわれわれに任せてくださいと言い切れる九電であり、国であってほしい。三浦 安全対策をしっかりしてほしい。経済性や核のごみの行き場の問題、放射能汚染や劣化ウランなど、核燃料を作るために世界で何が起こっているかを、広くみなさんに知ってほしい。一月に討論会を開いた時九電国には来てもらえなかった。この場で、これから先も討論の場を設けていくことを約束してほしい。実行委員会形式とし、準備の段階から私たち市民も参加するということではどうですか。冨田 きょうは勉強になった。経済産業省資源エネルギー庁に一つお願いがある。新聞で原発の廃棄物の説明を見たが、あまりに小さい文字で読めなかった。もう少し大きくしてほしい。欧州ではバイオマス燃料生物系が広がっているという。そういったものも視野に入れ、考えていってほしい。寺田 まず地球規模で環境を守ることを考えていきたい。プルサーマルについては専門家でないので安全と言われればそうだと思うし、危険だと言われればそうかなと思う。玄海原発は三十年間、大きな事故もなく稼動されてきた。私たちは地元で暮らしており、無事故で地域との信頼関係を維持してほしいと願っている。坂本 MOX燃料を使った時の安全性については、米国の核管理研究所のライマン科学部長の論文などもある。こういうものについても合わせて考えることが必要。まだまだ言いたいことはある。今回討論会をやったからいいとするのでなく、これを第一歩として続けてほしい。 数年前亡くなった原子物理学者、武谷三男さんの言葉に、危険だという人に任せておけば大丈夫。安全だという人に任せては危ないというのがある。 これは原子力だけでなく、すべてに通じる言葉だ。危険なものを扱う時は、もっともっと謙虚さが必要だと思う。 先ほども指摘があったが人間は間違いを起こす。それに対する二重、三重の備えが必要。また因果関係が分かりにくいというのは、国や企業の常套手段だ。そういうことで、逃げないでほしい。可能性があるのなら補償してもらいたい。木元 私は発電所の所員さんは危険を認識していると思う。それを比較衡量し、生み出される利益の大きさを重視しているのだと思う。私はリスクを一番知っている発電所の人だからこそ、任せたいと思う。岩下 安全・安心が大前提。素人であるから技術的にはよく分からないところもある。これから議会で論議するわけだが、予断を持たずに、先生方の意見を聞きながらやっていきたい。町民にどうすれば安心感を与えられるか。地元との絆を強くするため、九電は地元雇用もしてほしいし、地元の企業もどんどん使ってほしい。親の時代に決めた原発が三十年経ち、子ども世代の私たちがいま、新たな決断を迫られている。もっと地元ときずなを強くすること、共生することが九電には必要だ。木元 きょうは、いろいろな話が出た。ただ、まだ始まったばかりで、九州電力は引き続き真摯に正直に話し合いができる場を設けてくれると思う。素晴らしいご意見、どうもありがとうございました。

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