最終ヒートシンク喪失により燃料の冷却に必要な給水機能が喪失した状態で、発電所

単独で冷却継続ができなくなる(クリフエッジ)までの時間及び設備を特定。
事象発生からの日数
設備・資源
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10・・・・ ・・・・378・・・
蒸気発生器給水 ・復水ピット
・2次系純水タンク
蒸気発生器及び
使用済燃料
ピットへの給水 ・原水タンク
・淡水 ・海水
(仮設ポンプによる給水)
燃料供給
(仮設ポンプ)
・ドラム缶(ガソリン)
・非常用ディーゼル
発電機貯油槽(A重油)
玄海原子力発電所4号機の安全性に関する総合評価(ストレステスト)の一次評価結果の詳細について
・これまでに整備したシビアアクシデント・マネジメントの
防護措置が、
燃料の重大な損傷及び放射性物質の大規模な
放出を防止する措置として多重防護の観点から有効に
整備されていることを確認。
・福島第一原子力発電所での事故を踏まえ整備した緊急安
全対策
(高圧発電機車及び移動式大容量発電機による電
源確保など)や追加のシビアアクシデント対応措置(水
素爆発防止対策など)は、従来のシビアアクシデント・
マネジメントの防護措置の信頼性向上に対して有効に
機能することを確認。
シビアアクシデント・マネジメント
シビアアクシデントへの拡大防止及びその影響緩和のため、消火ポンプを使用した格納
容器への注水など、原子炉、格納容器の健全性を維持する機能を向上させるための運用・
設備両面の措置。
全交流電源喪失により燃料の冷却に必要な給水・電源機能が喪失した状態で、発電所
単独で冷却継続ができなくなる(クリフエッジ)までの時間及び設備を特定。
事象発生からの日数
設備・資源
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10・・・・ ・・・・65・・・
蒸気発生器給水 ・復水ピット
・2次系純水タンク
蒸気発生器及び
使用済燃料
ピットへの給水
・原水タンク
・淡水 ・海水
(仮設ポンプによる給水)
・蓄電池
電源供給
・高圧発電機車
燃料供給
高圧発電機車
仮設ポンプ
・ドラム缶(ガソリン)
・非常用ディーゼル
発電機貯油槽(A重油)
約 6 時間後
約 5 時間後
約 5 時間後
(緊急安全対策前)
約 65 日後
クリフエッジ
緊急安全対策による対応
約 6 時間後
約 2.3 日後
約 2.3 日後
(緊急安全対策前) 緊急安全対策による対応
約 378 日後
クリフエッジ
緊急安全対策後の燃料冷却手段(概念系統図)
全交流電源喪失時の評価結果 その他のシビアアクシデント・マネジメントの評価結果
最終ヒートシンク喪失時の評価結果
原子炉と使用済燃料ピットにある燃料のそれぞれに対し、想定を超えて地震レベルまたは津波高さを徐々に上げていき、
燃料の冷却ができなくなる時点(クリフエッジ)を特定。
(表中1〜6に関しては右の「緊急安全対策後の燃料冷却」を参照)
地震の評価結果 津波の評価結果原子炉にある燃料使用済燃料ピットにある燃料津波高さ7.70m 海水ポンプ喪失(モータ浸水)
・緊急安全対策による冷却(蒸気発生器による冷却)
冷却:タービン動補助給水ポンプによる冷却
電源:高圧発電機車
タービン動補助給水ポンプ喪失(浸水)
クリフエッジ(冷却手段なし)
13.0m
想定津波
高さ:2.1m
・海水への熱交換による冷却
冷却:海水ポンプ等を使用した冷却
電源:非常用所内電源2 3津波高さ11.3m
燃料取替用水ポンプによる
注水機能喪失(全交流電源喪失)
仮設ポンプ等使用不可
(仮設ポンプ等資機材保管高さ)
クリフエッジ(冷却手段なし)
24.6m
・緊急安全対策による冷却(仮設ポンプ等) 6
・燃料取替用水ポンプ等による冷却
冷却:使用済燃料ピット冷却系(7.7mで海水ポンプモータ浸水により冷却不能)
または燃料取替用水ポンプ
電源:外部電源または非常用所内電源
基準地震動:540ガル
クリフエッジ(冷却手段なし)1.83想定
地震:1.0基準地震動の倍数
非常用所内電源喪失
(高圧・低圧しゃ断器の機能喪失)
使用済燃料ピット損傷(ピット内冷却水喪失)*
クリフエッジ(冷却手段なし)
・燃料取替用水ポンプ等による冷却
冷却:使用済燃料ピット冷却系または燃料取替用水ポンプ
電源:非常用所内電源4・緊急安全対策による冷却(仮設ポンプ等)6基準地震動の倍数5
・海水への熱交換による冷却
冷却:海水ポンプ等を使用した冷却
電源:非常用所内電源 1
地震・津波の評価結果
想定
地震:1.0
想定津波
高さ:2.1m
燃料枯渇
電源枯渇
水源枯渇
燃料枯渇
(注記)津波と地震の同時発生についても同様の評価結果となる。4 5原水タンク枯渇後(16 日後)、淡水、海水を使用
緊急安全対策後の燃料冷却2.001.8321 2
高圧発電機車:A重油
仮設ポンプ:ガソリン及びA重油
参考資料
*実際の耐震裕度は2.00以上6約 2.3 日後
仮設ポンプ:ガソリン及びA重油
原水タンク枯渇後(16 日後)、淡水、海水を使用
非常用所内電源の喪失(高圧・低圧しゃ断器の機能喪失)
緊急安全対策前後で安全裕度(クリフエッジ)は同じであるが、緊
急安全対策により、燃料冷却手段の更なる多重性を確保
・緊急安全対策による冷却(蒸気発生器による冷却)
冷却:タービン動補助給水ポンプによる冷却
電源:高圧発電機車 2 3 6
淡水池、海
電源の確保
大気放出
(放射性物質を含まない)
主蒸気逃し弁
タービン
復水器
ポンプ
ポンプ
復水ピット
原子炉容器 ポンプ
蒸気発生器
原子炉格納容器
ポンプ
冷却器
冷却器
ポンプ
海水ポンプ
海へ
非常用ディーゼル
発電機 電動・タービン動
補助給水ポンプ
水タンク
仮設ポンプ
電源
・高圧発電機車配備
仮設ホース給水の排水燃料
蒸気発生器による原子炉の冷却
海水への熱交換による原子炉の冷却123冷却器
ポンプ
使用済燃料ピット
燃料
使用済燃料
ピット系
による冷却
仮設ポンプ等
による冷却5燃料取替用水ピット
ポンプ
燃料取替用水ポンプ
による冷却66
使用済燃料ピットの冷却4原子力発電所建屋・機器等の設置高さ(イメージ)
海水ポンプ・モーター
海抜+7.70m
敷地
海抜+11.0m
補助建屋
原子炉
格納容器 高圧発電機車
仮設ポンプ保管
海抜+24.6m以上
燃料取扱
建屋
水タンク
使用済燃料
ピット
蓄電池 燃料取替
用水ピット
電動・タービン動補助
給水ポンプエリア
非常用
ディーゼル
発電機室
高圧・低圧
しゃ断器

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