10燃料ペレットは瀬戸物のように焼き固められており,それ自体容易に飛散しない形状としている。
○しろまるMOX燃料ペレットは,ウラン燃料ペレットより90°Cくらい早く溶け始めますが,2,500°C以上
でなければ溶けず,ガス化して飛散する可能性は少ないのです。(通常運転中は,1,700°C程度)
○しろまる燃料に混ぜるプルトニウムは,水に溶けにくい物質であり,さらにペレットは瀬戸物のように
焼き固められており,非常に水に溶けにくく水中に溶け出して拡がる可能性は極めて低いのです。
○しろまる鉛(11.34)と同じくらい比重が重く,遠くまで飛散が拡大することはありません。
○しろまるMOX燃料ペレットは,ウラン燃料ペレットより90°Cくらい早く溶け始めますが,2,500°C以上
でなければ溶けず,ガス化して飛散する可能性は少ないのです。(通常運転中は,1,700°C程度)
○しろまる燃料に混ぜるプルトニウムは,水に溶けにくい物質であり,さらにペレットは瀬戸物のように
焼き固められており,非常に水に溶けにくく水中に溶け出して拡がる可能性は極めて低いのです。
○しろまる鉛(11.34)と同じくらい比重が重く,遠くまで飛散が拡大することはありません。
発電所周辺への安全対策
原子炉容器
燃料を納めている鋼鉄製
の容器です。
原子炉格納容器
原子炉容器などの設備を密封し
ている鋼板の内張りです。
原子炉格納容器
第4の壁と一体化した頑
丈なコンクリートの壁です。
第1の壁
第1の壁
ペレット
燃料を高温で焼き固めてい
ます。
第2の壁
第2の壁
燃料被覆管
頑丈な金属のさやです。
燃料棒
スプリング
ペレット
第3の壁
第3の壁
第4の壁
第4の壁
第5の壁
第5の壁11MOX燃料輸送中の安全対策
・国際海事機関(IMO)の安全基準に適合した船を使用
使用済燃料や高レベル廃棄物を過去30年以上にわたり160回以
上安全に輸送した実績がある輸送船と同等の安全性を有する。
出典:電事連「MOX燃料を安全に輸送します」
輸送容器
フィン
レジン層
本体
底板
後部衝撃吸収カバー
後部トラニオン
前部トラニオン
前部衝撃吸収カバー
二重船殻構造
衝突予防レーダ
衛星システム
輸送容器の冷却装置
ハッチカバー
非常用電源
えい航用ブラケット
エンジン
主電源
蓋板
船首電源室12使用済燃料ピットへ
の移動及び保管
燃料取扱クレーン
での燃料装荷
原子炉への燃料装荷
全て水中で取り扱う
燃料の健全性確認検査
燃料取り扱い時の安全対策
原子炉格納容器
燃料取扱クレーン
で燃料を移動
水中カメラ13制御棒が効かず,制御不能になるのではないか?
燃料集合体と制御棒14吸収断面積(バーン)
100万〜1000万
核分裂直後
中性子エネルギー(eV)
熱中性子
中性子を吸収(*)
する度合い
(プルトニウム239とウラン235の比較)
* 吸収した後,核分裂
するものを含む15制御棒の役割
(原子炉出力を余裕を持って安定に制御)
最大引抜き228制御棒クラスタステップ数バンクA引抜き
バンク
A・B
オーバ
ーラップバンク
B・C
オーバ
ーラップバンク
C・D
オーバ
ーラップ挿入引抜き方向128バンクBバンクCバンクD256 384
合 計 ス テ ッ プ
制御棒:4本 8本 8本 9本
中性子束分布98844488
制御棒クラスタ本数DCBA
制 御SDSCSBSA
停 止
バンク
グループ
制 御 棒
合計
24本
合計
29本
合計
53本
制御棒
通常運転状態
挿入状態燃料1610%出力を下げるために必要な制御棒の挿入量
(ウラン炉心とプルサーマル炉心の比較)
制御棒を通常位置から挿入し,原子炉
出力を10%減少させる。
制御棒を通常位置から挿入し,原子炉
出力を10%減少させる。
・制御棒53本中,バンクD(9本)のみ
が約10%挿入される。
(ウラン炉心もプルサーマル炉心も
ほぼ同じ)90%100%
通常運転時 10%出力減少時
プルサール炉心
ウラン炉心0228Dバンク制御棒挿入量(挿入方向↓)10%出力減少制御棒位置原子炉出力(%)(ステップ)228200
ウラン炉心
プルサーマル炉心17プルサーマル炉心の方が元に戻そうとする力が強い。
MOX炉心
安定
出力小 出力大
プルサーマル炉心
ウラン炉心
安定
出力小 出力大
ウラン炉心
原子炉の自己制御性18フランス・グラブリーヌ発電所との交流
ジュアン所長 樋口所長19燃料がこわれやすいのではないか?
下部ノズル
B‐B断面図
制御棒
燃料棒B B燃料集合体
燃料棒
支持格子
上部ノズル
制御棒
制御棒クラスタ
燃料棒
スプリング
燃料被覆管
(ジルコニウム合金)
ペレット
約8mm
約12mm
ペレット
約4.2m