平成23年7月12日


川内原子力発電所における放射性セシウムの検出についてお知らせ 川内原子力発電所では、発電所周辺に設置したモニタリングステーション(注記)1
において空気
中の塵をサンプリングし放射性物質の濃度を測定していますが、この結果、ごく微量の放射
性物質(セシウム134,セシウム137)を検出しましたのでお知らせします。
なお、川内原子力発電所のプラント状況(注記)2
に異常はなく、排気筒モニタ等の放射線モニ
タの指示値にも有意な変動はありませんでした。また、現在、福島での事故を踏まえ、全国
的に放射性物質の測定が行われており、各所で同じ放射性物質が検出されていることから、
本事象は川内原子力発電所に起因したものではないと判断しています。
今回検出された放射性物質の量はごく微量であることから、環境への影響はなく健康への
影響もありません。
(注記)1 原子力発電所の敷地周辺に設置される放射線監視施設。空気中の放射性物質濃度、放射線
量率、積算線量などが測定される
(注記)2 川内原子力発電所1号機は定期検査中、川内原子力発電所2号機は通常運転中
しろまる検出された放射性物質濃度
測定日 採取期間 採取場所
放射性物質
の種類
濃度
(ベクレル/m3)セシウム 134 0.000074
3月 31 日
〜6月 30 日
川内原子力発電所
モニタリングステーション
(北門南)
セシウム 137 0.000080
セシウム 134 0.000097
7月 11 日
3月 31 日
〜6月 30 日
川内原子力発電所
モニタリングステーション
(正門西)
セシウム 137 0.00010
注1) ベクレル:放射線を出す能力を表す単位
注2) 数値は有効数字2桁を表示
(参 考)検出された放射性物質濃度について
・ 検出されたセシウム 134 の値は、国が定める環境(周辺監視区域外の空気中)の
放射性物質の濃度限度である 20 ベクレル/m3
の約 20〜27 万分の1です。
・ 検出されたセシウム 137 の値は、国が定める環境(周辺監視区域外の空気中)の
放射性物質の濃度限度である 30 ベクレル/m3
の約 30〜37 万分の1です。
以 上
(別 紙) 川内原子力発電所における放射性物質検出状況
(別 紙)
川内原子力発電所における放射性物質検出状況
【各建屋の排気筒、モニタリングステーションにおける空気中の塵からの検出】
測定日 採取期間 採取場所
放射性物質
の種類
濃度
(ベクレル/m3)4月8日
4月1日
〜4月8日
川内原子力発電所1号機
原子炉格納容器排気筒
よう素 131 0.0036
4月6日
〜4月 14 日
川内原子力発電所1号機
原子炉補助建屋排気筒
よう素 131 0.0021
4月 14 日
4月8日
〜4月 14 日
川内原子力発電所1号機
原子炉格納容器排気筒
よう素 131 0.0016
セシウム 134 0.000074
3月 31 日
〜6月 30 日
川内原子力発電所
モニタリングステーション
(北門南)
セシウム 137 0.000080
セシウム 134 0.000097
7月 11 日
3月 31 日
〜6月 30 日
川内原子力発電所
モニタリングステーション
(正門西)
セシウム 137 0.00010
【モニタリングステーションにおける降下物からの検出】
測定日 採取期間 採取場所
放射性物質
の種類
濃度
(ベクレル/m2)4月 14 日
4月4日
〜4月 13 日
川内原子力発電所
モニタリングステーション
(正門西)
よう素 131 4.2
よう素 131 2.5
セシウム 134 1.2
5月 25 日
3月 31 日
〜4月 27 日
川内原子力発電所
モニタリングステーション
(正門西)
セシウム 137 1.4
セシウム 134 0.11
6月 21 日
4月 27 日
〜5月 31 日
川内原子力発電所
モニタリングステーション
(正門西)
セシウム 137 0.14
【環境モニタリング試料からの検出】
濃度
(ベクレル/kg)
測定日 採取日
採取試料
(採取場所)
放射性物質
の種類
合計
セシウム 134 0.10
6月2日 5月 24 日 茶葉(薩摩川内市高江町)
セシウム 137 0.37
0.47
セシウム 134 0.092
6月 21 日 6月 13 日 松葉(発電所敷地内)
セシウム 137 0.12
0.21
注1) ベクレル:放射線を出す能力を表す単位
注2) 数値は有効数字2桁を表示
注3) モニタリングステーションでは、空気中に浮遊している塵を空気と一緒にフィルターを
通して捕集し測定するもの(ベクレル/m3
)と、一定の面積の場所に降下してきた塵を
捕集して測定するもの(ベクレル/m2
)があります。
注4) 環境モニタリングでは、発電所周辺の土や河川水、海水をはじめ、米や野菜などの農
作物、畜産物や海産物などを定期的に採取して放射性物質の濃度を測定しています。 (参 考)検出された放射性物質濃度について
・ 排気筒で検出されたよう素 131 の値は、国が定める環境(周辺監視区域外の空気
中)の放射性物質の濃度限度である5ベクレル/m3
の約 1,000〜3,000
分の1です。
・ モニタリングステーションで空気中の塵から検出されたセシウム 134 の値は、国が
定める環境(周辺監視区域外の空気中)の放射性物質の濃度限度である 20 ベク
レル/m3
の約 20〜27 万分の1です。
・ モニタリングステーションで空気中の塵から検出されたセシウム 137 の値は、国が
定める環境(周辺監視区域外の空気中)の放射性物質の濃度限度である 30 ベク
レル/m3
の約 30〜37 万分の1です。
・ モニタリングステーションで降下物から検出されたよう素131の量から受ける放
射線量は、人が1年間に自然界から受ける放射線量である 2,400 マイクロシーベ
ルトの約 200 万〜340 万分の1です。
・ モニタリングステーションで降下物から検出されたセシウム134の量から受ける
放射線量は、人が1年間に自然界から受ける放射線量である 2,400 マイクロシー
ベルトの約 15,000〜17 万分の1です。
・ モニタリングステーションで降下物から検出されたセシウム137の量から受ける
放射線量は、人が1年間に自然界から受ける放射線量である 2,400 マイクロシー
ベルトの約 6,000〜6万3千分の1です。
・ 環境モニタリング試料(茶葉)から検出されたセシウムの値(合計)は、食品衛
生法に基づく野菜類に関する暫定規制値 500 ベクレル/kg の約 1,000 分の1
です。
・ 環境モニタリング試料(松葉)から検出されたセシウムの値(合計)値は、参考
として食品衛生法に基づく野菜類に関する暫定規制値 500 ベクレル/kg と比較
した場合、約 2,300 分の1です。

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