平成23年6月2日


川内原子力発電所における放射性セシウムの検出についてお知らせ 川内原子力発電所では、発電所周辺の土や河川水、海水をはじめ、米や野菜などの
農作物、畜産物や海産物などを定期的に採取して放射性物質の濃度を測定していますが、
本日、茶葉からごく微量の放射性物質(セシウム 134,137)を検出しましたのでお知らせし
ます。
なお、川内原子力発電所のプラント状況(注記)
に異常はなく、排気筒モニタ等の放射線モニタ
の指示値にも有意な変動はありませんでした。また、現在、福島での事故を踏まえ、全国的
に放射性物質の測定が行われており、各所で同じ放射性物質が検出されていることから、
本事象は川内原子力発電所に起因したものではないと判断しています。
今回検出されたセシウムの値(合計)は、食品衛生法に基づく野菜類に関する暫定
規制値 500 ベクレル/kg の約 1,000 分の1とごく微量であることから、環境への影響
はなく健康への影響もありません。
(注記) 川内原子力発電所1号機は定期検査中、川内原子力発電所2号機は通常運転中
しろまる検出された放射性物質濃度
濃度
(ベクレル/kg)
測定日 採取日
採取試料
(採取場所)
放射性物質
の種類
合計
セシウム 134 0.10
6月2日 5月 24 日
茶葉
(薩摩川内市高江町)
セシウム 137 0.37
0.47
注)ベクレル:放射線を出す能力を表す単位
以 上 (別 紙) 川内原子力発電所における放射性物質検出状況
(別 紙)
川内原子力発電所における放射性物質検出状況
【各建屋の排気筒からの検出】
測定日 採取期間 採取場所
放射性物質
の種類
濃度
(ベクレル/m3)4月8日
4月1日
〜4月8日
川内原子力発電所1号機
原子炉格納容器排気筒
よう素 131 0.0036
4月6日
〜4月 14 日
川内原子力発電所1号機
原子炉補助建屋排気筒
よう素 131 0.0021
4月 14 日
4月8日
〜4月 14 日
川内原子力発電所1号機
原子炉格納容器排気筒
よう素 131 0.0016
【モニタリングステーションにおける降下物からの検出】
測定日 採取期間 採取場所
放射性物質
の種類
濃度
(ベクレル/m2)4月 14 日
4月4日
〜4月 13 日
川内原子力発電所
モニタリングステーション
(正門西)の降下物
よう素 131 4.2
よう素 131 2.5
セシウム 134 1.2
5月 25 日
3月 31 日
〜4月 27 日
川内原子力発電所
モニタリングステーション
(正門西)の降下物
セシウム 137 1.4
【環境モニタリング試料からの検出】
濃度
(ベクレル/kg)
測定日 採取日
採取試料
(採取場所)
放射性物質
の種類
合計
セシウム 134 0.10
6月2日 5月 24 日 茶葉(薩摩川内市高江町)
セシウム 137 0.37
0.47 注1) ベクレル:放射線を出す能力を表す単位
注2) モニタリングステーションでは、空気中に浮遊している塵を空気と一緒にフィルターを
通して捕集し測定するもの(ベクレル/m3
)と、一定の面積の場所に降下してきた塵を
捕集して測定するもの(ベクレル/m2
)があります。
注3) 環境モニタリングでは、発電所周辺の土や河川水、海水をはじめ、米や野菜などの農
作物、畜産物や海産物などを定期的に採取して放射性物質の濃度を測定しています。
(参 考)検出された放射性物質濃度について
・ 排気筒で検出されたよう素 131 の値は、国が定める環境(周辺監視区域外の空気
中)の放射性物質の濃度限度である5ベクレル/m3
の約 1,000〜3,000
分の1です。
・ モニタリングステーションで検出されたよう素 131 の量から受ける放射線量は、
人が1年間に自然界から受ける放射線量である 2,400 マイクロシーベルトの約
200 万〜340 万分の1です。
・ モニタリングステーションで検出されたセシウム134の量から受ける放射線量は、
人が1年間に自然界から受ける放射線量である 2,400 マイクロシーベルトの
15,000 分の1です。
・ モニタリングステーションで検出されたセシウム137の量から受ける放射線量は、
人が1年間に自然界から受ける放射線量である 2,400 マイクロシーベルトの約
6,000 分の1です。
・ 環境モニタリング試料から検出されたセシウムの値(合計)は、食品衛生法に
基づく野菜類に関する暫定規制値 500 ベクレル/kg の約 1,000 分の1です。

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /