平成23年5月25日


川内原子力発電所における放射性よう素及びセシウムの検出についてお知らせ 川内原子力発電所では、発電所周辺に設置しているモニタリングステーション(注記)1
(正門
西)において大気中から降下してきた塵をサンプリングし放射性物質の濃度を測定していま
すが、本日、ごく微量の放射性物質(よう素 131、セシウム 134、セシウム 137)を検出しまし
た。
なお、川内原子力発電所のプラント状況(注記)2
に異常はなく、排気筒モニタ等の放射線モニ
タの指示値にも有意な変動はありませんでした。 また、現在、福島での事故を踏まえ、全
国的に放射性物質の測定が行われており、各所で同じ放射性物質が検出されていることか
ら、本事象は川内原子力発電所に起因したものではないと判断しています。
今回確認された放射性物質の量はごく微量であることから、環境への影響はなく健康へ
の影響もありません。
(注記)1 原子力発電所の敷地周辺に設置される放射線監視施設。空気中の放射性物質濃度、放射線量
率、積算線量などが測定される
(注記)2 採取期間中は、川内原子力発電所1,2号機ともに通常運転中
しろまる検出された放射性物質濃度
測定日 採取期間 採取場所
放射性物質
の種類
濃度
(ベクレル/m2)よう素 131 2.5
セシウム 134 1.2
5月 25 日
3月 31 日
〜4月 27 日
川内原子力発電所
モニタリングステーション
(正門西)の降下物
セシウム 137 1.4
注1)ベクレル:放射線を出す能力を表す単位
(参 考)検出された放射性物質濃度について
・ 検出されたよう素 131 の量から受ける放射線量は、
0.0007 マイクロシーベルト
で、この値は、人が1年間に自然界から受ける放射線量である 2,400 マイクロ
シーベルトの約 340 万分の1です。
・ 検出されたセシウム 134 の量から受ける放射線量は、
0.16 マイクロシーベルト
で、この値は、人が1年間に自然界から受ける放射線量である 2,400 マイクロ
シーベルトの 15,000 分の1です。
・ 検出されたセシウム 137 の量から受ける放射線量は、
0.38 マイクロシーベルト
で、この値は、人が1年間に自然界から受ける放射線量である 2,400 マイクロ
シーベルトの約 6,000 分の1です。
以 上
(別 紙) 川内原子力発電所における放射性物質検出状況
(別 紙)
川内原子力発電所における放射性物質検出状況
【各建屋の排気筒からの検出】
測定日 採取期間 採取場所
放射性物質
の種類
濃度
(ベクレル/m3)4月8日
4月1日
〜4月8日
川内原子力発電所1号機
原子炉格納容器排気筒
よう素 131 0.0036
4月6日
〜4月 14 日
川内原子力発電所1号機
原子炉補助建屋排気筒
よう素 131 0.0021
4月 14 日
4月8日
〜4月 14 日
川内原子力発電所1号機
原子炉格納容器排気筒
よう素 131 0.0016
【モニタリングステーションにおける降下物からの検出】
測定日 採取期間 採取場所
放射性物質
の種類
濃度
(ベクレル/m2)4月 14 日
4月4日
〜4月 13 日
川内原子力発電所
モニタリングステーション
(正門西)の降下物
よう素 131 4.2
よう素 131 2.5
セシウム 134 1.2
5月 25 日
3月 31 日
〜4月 27 日
川内原子力発電所
モニタリングステーション
(正門西)の降下物
セシウム 137 1.4
注1)ベクレル:放射線を出す能力を表す単位
注2)モニタリングステーションでは、空気中に浮遊している塵を空気と一緒にフィルターを通
して捕集し測定するもの(ベクレル/m3
)と、一定の面積の場所に降下してきた塵を捕集
して測定するもの(ベクレル/m2
)があります。 (参 考)検出された放射性物質濃度について
・ 排気筒で検出されたよう素 131 の値は、国が定める環境(周辺監視区域外の空気
中)の放射性物質の濃度限度である5ベクレル/m3
の約 1,000〜3,000
分の1です。
・ モニタリングステーションで検出されたよう素 131 の量から受ける放射線量は、
人が1年間に自然界から受ける放射線量である 2,400 マイクロシーベルトの約
200 万〜340 万分の1です。
・ モニタリングステーションで検出されたセシウム134の量から受ける放射線量は、
人が1年間に自然界から受ける放射線量である 2,400 マイクロシーベルトの
15,000 分の1です。
・ モニタリングステーションで検出されたセシウム137の量から受ける放射線量は、
人が1年間に自然界から受ける放射線量である 2,400 マイクロシーベルトの約
6,000 分の1です。

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