九州電力 CSR ダイジェスト 2016
しかく がんになるリスクの比較
(放射線量と生活習慣)
使い終わった燃料は、
どうなるの?
原子力発電所では、
発電所周辺への
放射線量の管理を徹底しています
自然界から受ける放射線量の
2,000分の1以下です。
原子力発電所から放出される年間の放射線量は、
( )
【日常生活と放射線の量】
(単位:ミリシーベルト)
安全上放射性物質として
扱う必要性のない放射線の量
原子力発電所からの
放出実績
(年間)
出典:電気事業連合会
「放射線Q&A」、UNSCEAR 2008 report ほかをもとに作成
出典:国立がん研究センター、
政府関係省庁
「放射線リスクに関する基礎的情報」
をもとに作成
(注記)1 広島・長崎の原爆被ばく者の疫学調査 (注記)2 成人
(40〜69歳)
を対象としたアンケート調査
原子力発電所周辺の
線量目標値
(年間)
胸のエックス線集団検診
(1回)
CT検査
(1回)
クリアランスレベル
(年間)
0.001未満0.050.060.010.001 0.01 0.1 1 10 100
0.11〜0.16502.1
(日本平均)0.30.990.330.48
2.4〜12.9
100 全身被ばく
宇宙から 大地から
食物から 空気
(呼吸)
から
東京〜ニューヨーク
航空機旅行
(往復)
発電所などで働く
作業者に対する制限
(年間)
5年間につき100ミリシーベルトかつ
1年間につき50ミリシーベルトを超えない
これより低い線量では臨床症状が
確認されていません
1人あたりの自然放射線
(年間)
放射線の線量
(短時間1回)
(注記)1
1,000〜2,000
500〜1,000
200〜 500
100〜 200100ミリシーベルト
ミリシーベルト
ミリシーベルト
ミリシーベルト
ミリシーベルト以下1.81.41.191.08
検出不可能1.61.61.291.22
1.15〜1.19
1.11〜1.151.06喫煙
飲酒
(毎日3合以上)
やせ過ぎ
太り過ぎ
運動不足
塩分の摂り過ぎ
野菜不足
がんの相対リスク
(倍) 生活習慣因子(注記)2
放射線の被ばく線量が100〜
200ミリシーベルトあたりから、
被ばく線量の増加に従い、
発がんする
リスクが増加します。
100ミリシーベルト以下では、
放射線による発がんリスクの明らかな
増 加を証 明 することが 難しい 、
ということが国際的な認識です。 地下300メートル以深処分施設隔 離閉じ込め
使い終わった燃料は、
再処理して、
ウランやプル
トニウムを取り出し、
燃料と
して利用することにしています。
その過程で発生する高レベル放射性廃棄物は、
何重ものバリアを施し、
地下深い地層に安全に処分されることになっています。
日本では、
再処理の過程で生じる高レベル放射性廃液を、
溶かしたガラスと混ぜ合わせて安定した
形態
(ガラス固化)
にし、
地下300m以上の深い地層に処分することを基本方針としています。
国内での長年の研究により、
地層処分を実現できる技術的な目途はついていることなどが確認され
ており、
国際的にも、
技術的に最も有望な方法として、
諸外国で取組みが進められています。
現在、
国も前面に立ち、
今後の地層処分の実現に向けたさまざまな取組みが行われており、
国内処分
の実現に向けた一歩として、
2016年中には、
より適性の高い地域を科学的有望地として提示すること
を目指しています。
しかく 放射性物質を閉じ込める多重のバリア人工バリア天然バリア
出典:原子力発電環境整備機構
「高レベル放射性廃棄物の処分について一緒に考えてみませんか?」くろまる放射性物質を
ガラス構造に取り込む。
くろまる水に溶けにくい。
ガラス固化体
オーバーパック
(金属製の容器)
緩衝材
(締め固めた粘土)
岩盤
くろまる放射能が高い期間、
地下水とガラス固化体の
接触を防止。
くろまる水を容易に通さない。
くろまる放射性物質を吸着し、
移動を遅らせる。
くろまる放射性物質を吸着し、
移動を遅らせる。
放射性物質が地中を移動するシナリオ
を 保 守 的 な 条 件 で 解 析 し た 場 合 で
あっても、
地表に到達した際の放射線量は、
最 大 でも自 然 界 から受 ける 放 射 線 の
10万分の1以下です。

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