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九州電力の社会的責任と「九州電力の思い」
皆さま、日頃から電気をお使いいただきありがと
うございます。
当社は、これまで、安全を最優先に、電気を安定
的かつ効率的にお客さまにお届けし続けることが基
本的使命であり、最大の社会的責任であるとの認識
のもと、その責任を果たしていくことに誇りを持ち、
地域社会と協調して、様々な事業活動に取り組んで
きました。
このようにして培ってきた社会的な信用やお客さ
まとの信頼関係は、当社の大きな資産であると考え
ています。
私は就任以来、「信用を培い、かつ維持する」こ
とを基本理念としておりますが、今後、エネルギー
市場における競争がより本格化し、また、地球環境
問題や資源エネルギー問題の深刻化、ライフスタイ
ルの多様化など、社会が大きく変化する中において
も、当社の社会的責任に変わりはなく、この社会的
な信用を大切にしてまいります。
また、このような時代の変化の中で、お客さまと
の信頼関係をこれまで以上に強固なものとしていく
ために、この度、当社の目指す姿を「九州電力の思
い」として取りまとめました。
これは、これからも変わることなく電力・エネル
ギーを安定してお届けすること、そして、お客さま
の快適で環境にやさしい毎日に貢献していくことを
約束するものです。
九州電力グループのCSR
九州電力グループでは、「九州電力グループ経営
ビジョン」や「九州電力グループ行動憲章」に、
「お客さま、株主・投資家、社会、従業員の満足度
を高めることにより、自らの企業価値を持続的に創
造し、社会とともに発展する」という経営姿勢を掲
げています。
この経営姿勢の実践こそが、九州電力グループの
「CSR」であるとの認識のもと、中期経営方針
(2005〜2009年度)にも「CSRへの取組み」を最
重点項目に挙げ、コンプライアンス経営、情報公開、
環境経営、地域との共生などに積極的に取り組んで
います。
これらの取組みは、国や社会の情勢や要請に基づ
くものではなく、あくまでも自らの行動原理から湧
き出るものとの考え方に基づき、積極的かつ地道に
取り組んでおり、このことが、結果として、九州電
力グループの持続的な価値創造や競争力の向上にも
つながるものであると考えています。
当社は、このような考え方のもと、CSRエクセ
レントカンパニーを目指した、実効ある施策を推進
しており、さらに、昨年8月には、グループ会社で
構成する「グループCSR推進部会」を設置し、グ
ループ全体での推進体制を強化しました。
コンプライアンス経営の更なる推進に向けて
今回の報告書にも記載しておりますように、昨年
度、国の指示に基づき、発電設備の点検を実施した
結果、水力発電設備と火力発電設備で、合わせて5
事象(605件)もの不適切な事例を確認しました。
いずれの事例も発電設備の安全性や環境保全等へ
の影響はありませんでしたが、社会の皆さまの信頼
を損なうことになり、誠に申し訳なく、深くお詫び
申し上げます。
九州電力は、
社会の信用とお客さまとの
トッ
プメ
ッセージ
3 九州電力CSR報告書 2007
九州電力株式会社
代表取締役社長
当社は、このことを重大かつ真摯に受け止め、
今後、このようなことを二度と起こさぬよう、コ
ンプライアンス意識の更なる徹底を含む再発防止
策を着実に実施し、皆さまの信頼回復に努めてま
いります。
皆さまとのコミュニケーションを通して
CSRへの取組みを更に充実させていくため、
昨年6月に、「九州電力CSR報告書」を初めて
発行し、様々な機会を通じて、お客さまをはじめ
とするステークホルダーの皆さまの「声」をお聴か
せいただきました。
お寄せいただいたご意見やご要望につきまして
は、報告書にも記載のとおり、今後の取組みに反
映させていただきます。貴重なご意見をありがと
うございました。
今回も、この報告書を媒体とした皆さまとのコ
ミュニケーションを通して、当社のCSRへの取
組みを更に充実させていきたいと考えております。
皆さま、どうぞ忌憚のないご意見を賜りますよ
うお願い申し上げます。
2007年6月
信頼関係を大切にします。4九州電力CSR報告書 2007

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