2024 年度事業計画について
2024年4月1日から
2025 年3月 31 日まで
公益財団法人
九電みらい財団
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2024 年度は、環境事業として「環境保全活動」、「植林活動」、「環境教育活動」及び「次
世代向け環境活動支援」を行うほか、奨学金事業として「奨学金の給付」を実施する。
I 環境事業
1 坊ガツル湿原一帯における環境保全活動
o 坊ガツル湿原(大分県竹田市)一帯において、ラムサール条約で求められている
「保全」と「活用」の観点から活動を実施
・保全面では、坊ガツル湿原の保全およびその一帯に生息する希少植物保護のため、
環境省や自治体、地元団体等とともに、湿原の野焼きや希少植物の保護、平治岳の
ミヤマキリシマ植生保護及び登山道整備等の活動を実施
・活用面では、平治岳のミヤマキリシマの観光資源化を目指し、開花範囲の拡大に
向けた北側斜面支障木伐採を継続実施
(1) 坊ガツル湿原野焼き活動
o 当財団と地域の方々等で構成する「坊ガツル野焼き実行委員会(事務局:当財団)」にて、実施時期や活動参加者等を決定(7月、翌年1月)
活動内容時期参加者
輪地切り野焼きの際の延焼防止のための防火帯づくり 8月
各 140 名
程度
輪地焼き
防火帯部分に新芽が出ないように刈った草を集
め焼き払う9月本焼き
・防火帯の内側に火を入れ、湿原一帯を焼く
・野焼き活動の認知拡大に繋がる現地勉強会実施
翌年3月
140 名程度
30 名程度
o リーダーの高齢化・固定化により野焼き活動が再び途絶えることがないよう、リー
ダー養成研修を実施(15 名程度)
・講義及び実技研修ならびに本活動における受講経験者(現リーダー)の実技指導
(OJT)により後継者育成を実施
活動講義実技研修実技指導(OJT)
輪地切り
6月〜7月
(3つの活動について共通実施)
6月〜7月 8月
輪地焼き ― 9月
本焼き ― 翌年3月
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(2) 坊ガツル湿原希少植物保護活動
内容時期参加者
湿原の希少植物保護のため、外来植物を除去 7月 100 名程度
(3) 平治岳ミヤマキリシマ植生保護および登山道整備活動
エリア内容時期参加者
南側斜面
かん木(ミヤマキリシマの育成に支障となる
低木)等を除去するとともに老朽化している登
山道を整備
4月、
11 月
各 100 名
程度
北側斜面
かん木等を除去
※(注記)急峻であるため委託で実施
11 月〜
翌年3月
委託
2 九電みらいの森プロジェクト(植林活動)
o 環境教育や市民交流の拠点となる森づくりを目指して、地域と協働で植林等に取り
組みながらカーボンニュートラルを推進
・子どもたちや地域の方々と協働で森づくりに取り組むとともに、植林等の体験を
通じた子どもたちへの環境教育を実施
・環境教育の場や地域の憩いの場として活用できるよう、広場や園路等のフィール
ドを整備
(1) 「きりしま九電みらいの森」
(鹿児島県霧島市)での活動
o 環境教育や地域の憩いの場として活用するためのフィールドを整備
内容時期備考
環境教育にて講話を実施するための広場や安全に歩行す
るための園路の整備等を実施
4〜7月委託
o 委託によるフィールド整備とともに、地域の皆さまとボランティア等による森づ
くり活動を実施
内容時期参加者
地域の方々や自治体・団体、九電グループ従業員を対
象にボランティアを募集し、みどりのダム化※(注記)
等の整備を
実施
※(注記)自然工法による、しがらみ・バイオスウェール作り
7月 100 名程度
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(2) 「いさはや九電みらいの森」
(長崎県諫早市)での活動
o 植林した苗木の成長促進のため、下草刈り等の育林活動を実施
内容時期備考
植林した苗木の成長を助けるため、下草刈を実施
※(注記)植林地が急峻であるため委託で実施
9月委託
地域の方々や自治体・団体、九電グループ従業員を対象に
ボランティアを募集し、除草・ツル切り等育林活動を実施6月60 名
程度
(3) 北部エリアでの活動
o 九州電力各支店等と連携のうえ、福岡県、佐賀県の自治体へ候補地に関する情報
収集を行い、候補地を選定
3 環境教育活動
o 次世代の環境保全意識啓発のため、森での「現地環境教育」とVR(ヴァーチャ
ルリアリティ)等のデジタル技術を活用した出前型「デジタル環境教育」を委託実施・現地環境教育は、
「くじゅう九電の森」
(大分県由布市)、「いさはや九電みらいの
森」、「きりしま九電みらいの森」で、地球温暖化の現状(カーボンニュートラルを
含む)や森林が持つ役割(CO2 抑制効果・生物多様性保全機能・水源涵養機能等)
を説明する講話と、森林散策や各々の森の特性を活かした体験学習を実施
・デジタル環境教育は、地球温暖化の現状や森の役割の講話と、VRやCG等の
デジタル技術を活用したコンテンツを用いて、間伐の疑似体験を実施
o 各教育の実施にあたっては、当財団HPやSNSでの告知、各自治体の教育委員
会・各学校への案内、学校を通じたチラシ配布等により募集
o 企業や自治体、他団体が主催する次世代向けイベントにも出展し、教育機会を拡大
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4 次世代向けの環境活動支援
o 非営利団体が取り組む環境分野の次世代育成活動を対象に、公募により助成を
実施
(1) 2024 年度助成事業の対象団体決定及び連携
o 応募があった 31 団体・32 活動のうち、有識者への意見照会を経て選考した 18
団体に助成を実施
o 助成先の団体の広報面での支援及び、活動を行う際に財団名の記載や財団ロゴ
を掲載した情報発信を依頼する等、財団のPRを実施
(2) 2025 年度助成事業の募集
o 「九電みらいの森」を活用した活動に対する助成枠の新設等、財団の認知拡大
も見据えた募集内容を決定のうえ、財団ホームページ等を通じて募集し、有識者
への意見照会を経て助成団体を決定
[現地環境教育]
対象場所教育内容回数時期参加者数学校向け
九州全域の
小学生
くじゅう
講話、散策、
間伐 6回 5、9、10 月 420 名程度
いさはや
講話、散策、
下草刈り、観察 10 回 6、10、11 月 500 名程度
きりしま
講話、散策、
間伐、植林
みどりのダム化
4回 5、9月 200 名程度親子向け
九州全域の
小学生と
その保護者
くじゅう
講話、散策、
間伐、木工 1回 5月 100 名程度
いさはや
講話、
ネイチャーゲーム、
観察
1回 11 月 30 名程度
※(注記)親子向け環境教育(くじゅう)は、材料費として参加費 500 円/人
[デジタル環境教育]
対象場所教育内容回数時期参加者数
九州全域の小学生
主に
学校
講話、
VR間伐
50 回通年
1,500 名
程度
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II 奨学金事業
1 奨学金の給付
o 現行の奨学金に対する給付を実施
(1) 給付対象
1 学生
・九州大学、九州電力及び九州電力送配電社員の子弟
2 私費留学生
・福岡大学、西南学院大学、九州工業大学
(2) 奨学金給与の額及び期間
給与額:月額 2 万円/人、年額 22 万円/人(8 月は支給なし)
期間:正規の修学期間を終了するときまでの最短期間
(3) 2024 年度奨学生数及び給与総額
奨学生 8 名、176 万円/年
III 財団運営
持続的に財団を運営するとともに、諸活動を継続していくため、特に、森プロジェク
トの展開や企業・自治体と連携した取り組み等を通して、地域・社会との接点を拡大し、
情報発信も強化することで、財団の認知の更なる向上を図る。
1 情報発信
o 財団の認知向上を目的として、財団が保有するメディアを活用し、機会を捉えた
情報発信を実施
・ホームページ、Facebook、Instagram、YouTube 等を活用し、活動の告知や報告
を適宜発信するほか、SNSフォロワー獲得状況も踏まえた情報発信を実施
・ Instagram を活用したフォトコンテストを1回実施。また、入選作品等をパネ
ル化し、財団内外のイベントで展示するほか、カレンダー等に活用
・賛助会会員各社等のSNSやホームページと連携した情報発信を実施
o マスメディアを活用した情報発信を協働先と連携して実施
・財団活動時は、新聞社やテレビ局等の報道機関に対し取材案内を実施
・九州電力株式会社と引き続き連携し、
「きりしま九電みらいの森」のマスメデ
ィアを通したプロモーションや関係施設におけるPRなど情報発信を実施
・環境事業の協働先や助成先が活動を行う際、財団名の記載や財団ロゴを掲載
した情報発信を要請
2 その他
o 財団設立 10 周年(2026 年 5 月 12 日)に向けた取り組みを検討
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〔参考〕2024 年度活動スケジュール
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 12 月 1月 2月 3月環境活動
環境保全
植林
環境教育
(現地)
環境教育
(デジタル)
次世代育成
支援活動
奨学金事業
情報発信
以上
希少植物
保護★坊ガツル
輪地切り★坊ガツル
輪地焼き★ミヤマキリシマ
植生保護★坊ガツル
本焼き★学校向け
(いさはや)
ミヤマキリシマ
植生保護★助成先団体の活動取材
奨学金の給付 ※(注記)8月を除く
助成先贈呈式
2025 年度
助成先募集
2025 年度
助成先選考
助成先
決定★学校向け
学校向け
(くじゅう)
ホームページ、SNS、メディア等を通じた発信、フォトコンテストパネル展示など
★親子向け
(くじゅう)
学校向け
(きりしま)
★ 親子向け
(いさはや)
フィールド整備
(きりしま)
学校向け
(いさはや)
学校向け
(きりしま)
学校向け
(くじゅう)