2022 年度事業計画
2022年 4 月 1 日 か ら
2023 年3月 31 日 ま で
公益財団法人
九 電 み ら い 財 団
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2022 年度は、環境事業として「環境保全活動」、「九電みらいの森プロジェクト」、「環境
教育活動」及び「次世代向け環境活動支援」を行うほか、奨学金事業として「奨学金の給
付」を実施する。
I 環境事業
1 坊ガツル湿原一帯における環境保全活動
坊ガツル湿原(大分県竹田市)一帯において、ラムサール条約で求められている「保全」
と「活用」の観点から活動を実施
・ 保全面では、坊ガツル湿原の保全およびその一帯に生息する希少植物の保護のため、
環境省や自治体、地元団体等とともに、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を実施の
うえ、湿原の野焼きや希少植物植生保護、平治岳のミヤマキリシマ植生保護及び登山道
整備等の活動を実施
・ 活用面では、平治岳のミヤマキリシマの観光資源化を目指し、植生保護活動の範囲
をやまなみハイウェイから眺望できる北側斜面に拡大
(1) 坊ガツル湿原野焼き活動
o 当財団と地域の方々等で構成する「坊ガツル野焼き実行委員会(事務局:当財団)
」を
開催し、実施時期や活動参加者等を決定(7月、翌1月)
o リーダーの高齢化・固定化により野焼き活動が再び途絶えることがないよう、
「野焼き
リーダー養成研修」受講者のOJTを通じて後継者を育成
活 動 内 容 時 期 参加者
輪地切り 野焼きの際の延焼防止のための防火帯づくり 8月 120 名程度
輪地焼き
防火帯部分に新芽が出ないように刈った草を集め
焼き払う9月各 100 名
程度
本焼き 防火帯の内側に火を入れ、湿原一帯を焼く 翌3月
(2) 坊ガツル湿原希少植物保護活動
内 容 時 期 参加者
湿原の希少植物保護のため、外来植物を除去 7月 80 名程度
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(3) 平治岳ミヤマキリシマ植生保護および登山道整備活動
エリア 内 容 時 期 参加者
南側斜面
かん木
(ミヤマキリシマの育成に支障となる低木)
等を除去するとともに、老朽化している登山道を整備4,11 月
各 100 名
程度
北側斜面
かん木等を除去
※(注記)急峻であるため委託で実施
11 月
〜3 月
(委託)
2 九電みらいの森プロジェクト
(1) 「いさはや九電みらいの森」での活動
o 環境教育や市民交流の拠点となる森づくりを目指して地域と協働で植林に取り
組み、地域の皆さまと一緒にカーボンニュートラルに取り組んでいくため、
「いさ
はや九電みらいの森」
(長崎県諫早市)において、
「学校向け」の講話・植林活動
と「一般ボランティア向け」の植林活動を実施
実施単位 内 容 時 期 参加者
学 校
長崎県諫早市近郊の小学校(主に4〜6年生)
を対象に募集を行い、
植林活動のほか、
あわせて
環境教育も実施5月11 月
(12 回)
計 980 名
程度
一般
ボランティア
地域の方々や地元自治体・団体、
九電グループ
従業員を対象にボランティアを募集し、
植林を実施5月
11 月
(4 回)
計 200 名
程度
o 環境教育や地域の憩いの場として活用するためフィールドを整備
内 容 時 期 備考
安全に歩行するための階段設置や環境教育にて講話を実
施するための広場整備等を実施
4〜5月
10〜11 月
委託
(2) その他のエリアでの活動
o 関係自治体等に対し植林候補地に関する情報収集を行うほか、活動実施に向けた協議
を実施
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3 環境教育活動
(1) 「くじゅう九電の森」での環境教育
o 次世代の環境保全意識の啓発のため、
「くじゅう九電の森」
(九州電力社有林、
大分県由布市)において、
「学校向け」と「親子向け」の講話と体験からなる環境
教育を実施
【実施内容】
1 講 話: 地球温暖化の現状(カーボンニュートラルを含む)や森林の CO2 抑
制効果・生物多様性保全機能などを説明
2 体 験: 管理された森林(水源かん養林)や希少植物の観察、間伐の体験、
間伐材を使った工作など
[学校向け]
実施時期 5〜10 月(10 回)
対 象 福岡県、大分県内の小中学生(4年生以上)
参 加 者 600 名程度(1回あたり平均 60 名程度)
参 加 費 無 料
募集方法 各学校に案内(2022 年 3 月〜)
[親子向け]
実施時期 8月(1回)
対 象 九州全域の小学生と保護者
参 加 者 100 名程度
参 加 費 500 円/人 (交通費は参加者負担)
募集方法
教育委員会を通じた小学校でのチラシ配布のほか、財団のホー
ムページ、Facebook など様々な電子媒体を活用し告知・募集
(2) 「いさはや九電みらいの森」での環境教育
o 次世代の環境保全意識の啓発のため、前記2(1)のとおり、
「学校向け」の環境
教育を実施
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(3) デジタル環境教育
o VRやCG等のデジタル技術を活用した「くじゅう九電の森」を疑似体験でき
るコンテンツを活用し、学校を訪問のうえ環境教育を実施
実施時期
通年(50 回)
※(注記)下期から委託にて実施
対 象 九州全域の小学生(4年生以上)
参 加 者 1,500 名程度(1回あたり 30 名程度)
参 加 費 無 料
募集方法 各学校に案内(2022 年 3 月〜)
4 次世代向け環境活動支援
非営利団体が取り組む環境分野の次世代育成活動を対象に、公募により助成を実施
(1) 2022 年度助成事業
o 応募があった 55 団体のうち、社外有識者への意見照会を経て選考した 14 団体
に助成(総額約8百万円)を行う
o また、助成団体を広報面でも支援するため、活動の内容を財団 Facebook 等で
紹介(通年)
(2) 2023 年度助成事業
o 理事会において募集内容を決定のうえ、財団ホームページ等を通じて募集し、
社外有識者への意見照会を経て助成団体を決定
II 奨学金事業
1 奨学金の給付
国の奨学金制度の大幅な充実が図られるなど奨学金事業を取り巻く環境は大きく変
化し、民間の財団として同事業を継続する意義が著しく低下していること、及び喫緊
の課題である環境問題の解決に向けた取り組みを更に推進していく観点から、2022 年
度より新規募集を停止し、現行の奨学生に対する給付を実施
(1) 給付対象
1 学 生(大学)
・九州大学、福岡大学、西南学院大学
・九州電力及び九州電力送配電社員の子弟
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2 留学生(大学)
・九州大学、九州工業大学、福岡大学、西南学院大学の私費留学生
3 介護福祉学生(専門学校)
・福岡介護福祉専門学校、平岡介護福祉専門学校
(2) 奨学金給与の額及び期間
給与額:月額 2 万円/人、年額 22 万円(8 月は支給なし)
期 間:正規の修学期間を終了するときまでの最短期間
(3) 2022 年度奨学生数及び給与総額
奨学生 29 名、年額 6,380 千円
III 活動の情報発信
財団活動の認知度向上を目的として、ホームページや Facebook、Instagram などを
通じて活動の告知や活動状況等を発信するほか、2022 年度は以下の施策を実施
・ Instagram を活用したフォトコンテスト(年2回)
、入選作品等をパネル化し、
社内外のイベントで展示するほか、カレンダー等に活用(通年)
〔参考〕2022 年度活動スケジュール
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
環境保全活動
★ ★ ★ ★ ★ ★
九電みらいの森
プロジェクト
★ ★
環境教育活動
(くじゅう九電の森)★環境教育活動
(デジタル)★次世代向け
環境活動支援
情報発信環境活動
奨学金事業
植生保護
希少植物
保護
坊ガツル
輪地切り
坊ガツル
輪地焼き 植生保護
坊ガツル
本焼き
学校向け(全10回)
親子向け
助成先
決定
2023年度
助成先募集
2023年度
助成先選考
助成先贈呈式
助成先団体の活動取材
Instagram
フォトコンテスト
Instagram
フォトコンテスト
植林、環境教育 植林、環境教育
学校向け(全50回)
フィールド整備 フィールド整備
奨学金の給付 ※(注記)8月を除く
ホームページ等を通じた発信、フォトコンテストパネルの展示など
以 上