今後の荒川知水資料館のあり方について
2013年04月02日
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「今後の荒川知水資料館のあり方について(とりまとめ)」
荒川知水資料館(amoa)※(注記)は、平成10年3月に開館し、多くの人に荒川をはじめ、川や水について広く知っていただく、交流、学習・教育、情報受発信の拠点として、事業や流域の各情報の受発信、防災・環境教育の支援などの取り組みを進めてきました。
このような中、平成23年3月の東日本大震災やこれまでにないような豪雨による災害などの発生により、国民の防災に対する意識が高まっており、防災意識の向上にかかる情報発信の重要性が一段と高まってきています。特に荒川下流域においては、人口が集中したゼロメートル地帯が広がっており、荒川放水路の堤防が決壊し、洪水氾濫が起こった場合は、当該地域に壊滅的な被害が生じるとともに、我が国の社会経済活動にも甚大な被害を及ぼすことになります。しかしながら、沿川地域に住む人々にはそのような水害に対するリスクが十分認識されていないような状況にあります。
一方で、河川管理者が行う「広報」については、これまで様々なイベントの実施やパンフレットの作成などを行ってきましたが、社会情勢の変化による広報費の削減や広報の直営化など大きな壁に直面しています。資料館においても、平成22年度までの管理運営の委託から、平成23年度からは平日は職員による直接運営と、土・日祝日はボランティアによる管理運営形態に移行しました。
以上のような状況を踏まえて、今後、河川管理者が行うべき「広報」がどうあるべきなのか、さらにそれを実現するために河川管理者が何を行っていくべきか、その中で資料館において何に取り組んでいくべきか、について取りまとめました。
<討議の経緯>
第1回 平成24年9月6日(木)
・資料館の変遷及び現状について
・施設見学
・コンセプト毎の問題点と課題について
第2回 平成24年12月21日(金)
・資料館の方向性(役割、新たなコンセプト等)
・強化する施設整備・活動の概要・方向性(案)
第3回 平成25年2月20日(水)
・今後の荒川知水資料館(amoa)のあり方について(とりまとめ)(案)
<「荒川知水資料館(amoa)のあり方を考える懇談会」委員>
座長 関東学院大学______名誉教授____宮村 忠
芝浦工業大学______教授______守田 優
東京海洋大学______教授______苦瀬 博仁
東京大学________准教授_____知花 武佳
(社)全日本建設技術協会_会長______松田 芳夫
東京MXテレビ______元コメンテーター_角田 光男
北区飛鳥山博物館____館長______大石 喜之
赤羽消防団_______団長______内山 昇
北区町会自治会連合会__会長______齋藤 邦彦
北区まちづくり部_____部長______佐藤 佐喜子
荒川下流河川事務所___所長______波多野 真樹
※(注記)amoa(アモア)とは、荒川知水資料館の愛称。英語名の(Arakawa Museum Of Aqua)からつけられています。 別紙・参考資料