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番組審議会報告

ホーム 番組審議会報告 第588回番組審議会 2024年6月12日

第588回番組審議会 2024年6月12日

第588回番組審議会は、2024年6月12日にテレビ長崎本社で開催され、下記の番組について審議を行った。

審議議題番組「KTN Live Newsイット!」(ローカルニュース部分)
2024年5月15日(水) 18時09分〜18時49分放送

出席委員(順不同・敬称略)

田崎 智博
近久 宏志
内田 輝美
前田 徹
藤岡 良規
河村 有教
北村 由香
以上 7名

欠席委員(順不同・敬称略)

なし

審議の概要

  • 個人的に、ローカルニュース番組に求められるものは何かと考えた時に、地域の人たちのニーズや関心に応じた情報提供と地域社会との結びつきの一助となることだと思う。また、地域住民や生活に密接に関わる情報を提供することで、人との信頼関係を築いて、地域社会の一員としての役割を果たすということも重要だと思う。その中でいうと、今回の審議議題の5月15日の放送に関しては、地域密着のニュース関連もあったし、地域密着した気象情報、それから、地域の防災情報、あと、特集でもあったが、地域文化の紹介というところも幅広く、いろいろな分野にわたってニュースが広がっていたというところもあり、この日はうまくできていたと思う。
  • 特集の「タイムトラベル長崎」に関しては、やはり過去の映像とか、過去に起こったことを単純に流すのではなくて、それが現在もあって、過去と現在をつなぐような形のものに仕上がっていたので、非常によかったと思った。
  • 「タイムトラベル長崎」には、昭和の写真がいっぱい出てきて、これはこれで懐かしいなと思った。高齢者層を取り込みたいということで、そういうコーナーを作ったということは、いいなと思った。番組内に新しいコーナーを定期的に作るというのは、いいことだと思う。
  • スタジオの雰囲気は、少し家庭的な感じがして、まず、見ていて清潔感があるという印象を受けた。やはり事件とか事故は、予測が不可能なので、そういう意味で、大変で、しかも、番組の中であらかじめつくっておいたものと、発生した事件、事故というものを踏まえていく難しさを知りながら、視聴したので、すごくいろいろな大変さも伝わってきた。
  • 「タイムトラベル長崎」はとてもいい企画だとは思ったが、今回のペーロンに関しては、船体やスタイル、いわゆる漕ぐスタイル自体は、昔も今も全然変わらない。そういった意味では、時系列に紹介しても、あまり驚きとか面白味は、少なかったかなと思った。例えば、あの人は今、じゃないですが、かつて修学旅行で長崎にお見えになった方、ペーロンを体験してインタビューを受けた方を探してきて、あの時のことを回顧してもらうとか、今の長崎をどう感じているのかとか、どういう印象を持っているのかみたいなところ、そういう企画があってもちょっと面白いかなと思った。
  • きっちりわかりやすくニュースを伝えるということが最優先事項だとはもちろん思うが、今回の番組のペーロンの話題の中で、キャスターの2人の柔らかいやり取りがあったと思うが、ああいうほっこりしたやり取りの中から、アナウンサーの磯部さんとか楠原さんの人となりみたいなところが伝わってくれば、それがリピートのきっかけになるかもしれないなというのは感じている。企画ももちろん大事だと思うが、安定感とか安心感とか、その空気をどう番組内でつくっていくのかということが、何となく大事な気が個人的にはしている。
  • 生ニュースを基調としたつくりかなという印象を受けた。タイトルどおり、ライブ感があって、生感をすごく感じるつくり、項目の選び方も含めて、非常に生の対応というのを重視されているなという感じがした。その日にあった事件、事故とか、災害から、長崎ということで原爆関連の話題もあって、天気予報のような生活情報から、茶摘みとか、ほのぼのした話題と、非常に多くの情報がニュースとして盛り込まれているので、非常に構成のバランスに工夫とか、相当配慮をしているのではないかと感じた。
  • ちょっと情報量が多過ぎるかなという気がした。たくさんの情報があってありがたい反面、全体として進行が、何となく忙しい、慌ただしいという感じが画面を通して伝わってきていて、ちょっと磯部アナウンサーは、忙し過ぎないかなと感じた。「まずはトップニュースです」とか、「次はこれです」みたいな、すごくそこに進行感を感じてしまい、「トップニュースです」と宣言してニュースを読まなくても、最初にやるニュースはトップニュースというのはわかるので、そこに力が入り過ぎという印象を受けた。
  • 報道、ニュースに特化した感じで、とてもいいなと思えた。ニュースは、最近、手元の携帯で見ることが多い。夕方のローカルのニュース番組に何を求めるかというと、より地域の深く掘り下げたニュースを知りたいと、それはなかなか手元の携帯では検索しないと出てこないが、夕方のあの時間帯のローカルニュースは、より地域のニュースが事細かに出てくるので、見たくなる時間帯の番組の一つであると思う。そういう意味では、これまでの『マルっと!』よりは、今回リニューアルされた『Live News イット!』のほうがより報道、ニュースに近いのかなと、見たい番組に近くなったという気がする。
  • ニュース番組は、男性アナウンサーと女性アナウンサーの掛け合いだったり、その雰囲気だったりで、番組ががらりと変わってくるので、もう少しそれぞれの言葉で伝えつつ、掛け合いに特徴が出る、個性的なものになればいいなと思った。よかったと思ったのは、地滑りのところで、最後のほうに、磯部アナウンサーの、「他人事だとは思わず、リスクを確認してください」という強い口調の呼びかけがあったが、やはりあれは、東日本の津波以降、どの報道番組も、地震が起こったときに、「逃げてください、避難してください」と強い口調でテレビが語りかけるというのは、非常に私は効果的だと思っている。特徴を出すとしたらやはりああいうところで、磯部アナウンサーが強く自分の言葉で「他人事だと思わずに、これから梅雨の時期に入るんだからリスク確認してよね」みたいなことを、自分の思いとしても視聴者に語りかけるのは、非常によかったと思うし、今後、やはり望むところというか、見ているものは、ああいう強い呼びかけがあると、「はっ」とするので、ぜひそこは続けてほしいと思う。
  • 事件とか事故の生ニュースがあって、自然災害の発生を伝えるもの、ちょっと検証っぽい記事、とても大切なメニューというか、テーマである被爆体験の継承とか、過去の取材の蓄積を生かしたアーカイブスものがあって、季節と子どもの話題ということで、メニュー全体としては非常にバラエティ豊かで、バランスのいい構成になっていたと思う。
  • ニュースの中で、地滑りブロックという言葉があったが、地滑りブロックって何だろう、何となくわかったような、わからないような言葉です。例えば、その部分では、一般的に地滑りというのはこうやって起きますよというメカニズムを少し図式化して教えてもらうとか、そういうこともあるといいと思った。
  • 自分がきちんと説明ができない言葉を使わないというのはまず大前提。もう一つは、これわかるかな、大丈夫かな、言い換えなくても平気かなというようなことを作り手の側で問いかけをしながら原稿を書いていくという、そういう姿勢が、本当にそれが感じられなかったと言っているわけでは全くないが、そういうことを大事にしてほしいと思う。言葉に対する責任感とか親切心みたいな視点を持ち続けていただければと思ったりしている。

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