第563回番組審議会は、2022年1月12日にテレビ長崎本社で開催され、下記の番組について審議を行った。
審議議題番組『わがまま!気まま!旅気分 〜彦摩呂!雲仙!グルメ紀行 ここは食の宝石箱やあ〜』
2021年12月21日(火)19時00分〜19時54分放送
出席委員(順不同・敬称略)
菊森 淳文
田崎 智博
柴田 守
石川 由香里
近久 宏志
大川 綾
内田 輝美
相本 倫子
以上 8名
欠席委員(順不同・敬称略)
なし
審議の概要
- ただ単に「美味しいもの」「新しい店」を紹介する今までの旅番組とは切り口が違い、今回の番組の「食」の取り上げ方は、歴史や人の物語と交錯するような構成で、非常に良かった。
- 地元の食材を存分にアピールし、たしかに生産者の熱量が感じられた。彦摩呂さんの食リポは、さすがに上手で、コロナ禍でのマスク会食の仕方も完璧で、さすがにプロだと思った。
- 人の歴史を感じるような内容で、人と食がどう結び付いているかを表現している良い番組だった。
- 食べて、人と会って交流しているところは伝わってきたが、雲仙にあれを食べに行こうという料理は、浮かんでこなかった。本当に行く人が欲しい情報が落とし込まれていなかった。
- 彦摩呂さんの地域で頑張っている人への視線が、あたたかいと感じた。
- 現地で「おいしい」と言えば、視聴者がなびく時代ではないのではないか、どうやって「おいしい」にスパイスを加えていくのか、エビデンス(根拠)を提示していくことも一つの方法ではないか。
- 現在の新型コロナウイルスの感染状況では、なかなか現地には行けないと思う。取り寄せや、遠隔地から現地につながることができる情報も織り込んで欲しかった。
- 番組のタイトルにも含まれている「食の宝石箱やあ」は、少し連呼されすぎである気がした。
- 食に関する番組がこれほど溢れてくると、差別化をどうやって図るのかという視点が大事になってくると思う。