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(2022年度)
原子力発電は燃焼を伴わないため、石油・石炭による発電と比べるとCO2排出量が格段に少なく、自然エネルギーを利用する太陽光発電や風力発電と同程度。当社が掲げるゼロカーボン化を実現するには欠かせないエネルギーのため、安全最優先を前提にしながら最大限活用しています。
液化天然ガス・石油・石炭などの化石燃料を使用してきた火力発電ですが、近年は水素やアンモニアなどのゼロカーボン燃料を使用した発電への移行を推進。さらに「CCUS」と呼ばれるCO2を地中に貯める新技術の適用で、全体的なCO2排出量の削減を進めています。
環境にやさしく、枯渇する心配がない再生可能エネルギーは、新エネルギーとして注目を浴びる一方、現状は課題も多くあります。関西電力はその課題をクリアしていくため、積極投資を展開。洋上風力発電を中心に全国各地で発電所を開発しており、現在*では380万kw以上(約127万世帯分)の発電量となっています。
*2023年4月末日時点
ゼロカーボン社会の実現に向けた燃料として、国内外で年々注目が高まる水素。関西電力でも2021年に水素事業戦略室を発足させ、製造・輸送・供給・発電用燃料としての使用といったサプライチェーンの構築に挑戦しており、「水素社会の実現」に向けた取り組みを続けています。
日本の電力会社としては初となる海外電力事業を1998年からスタート。フィリピン・ラオス・インドネシアといった東南アジアや、アメリカ・イギリス・ドイツといった欧米も含め、世界10か国以上のプロジェクトに参画し、当該国における電力の安定供給の一翼を担っています。
開発途上国では電力インフラの整備などを通じ、国際的な社会貢献活動も展開してきました。欧米やアジアに設置した海外拠点を活用しながら、今後も新たな事業機会の創出に取り組みます。
国内電気事業で培った技術やノウハウを活用することにより、電気事業を中核として国際事業を展開し、収益拡大を図り、中長期的にグループの安定した収益源とする。
当社の技術力を活用した高効率設備の活用やメンテナンス実施により、事業の価値を高めるとともに、相手国の電力インフラ整備や地球環境負荷低減に貢献する。
厳しい国際市場の中で獲得した技術やノウハウを国内電気事業やその他のグループ事業にフィードバックし、当社グループの競争力を高める。
(2022年度)
2020年4月から送配電事業は、関西電力送配電株式会社として分社化。
発電所でつくられた電気をお客さまのもとへお届けするため、電力系統の運用や送電、変電、配電設備の計画・工事などを行います。中立・公平な立場で安全に安定した電気を低廉な価格でお客さまにお届けし続けるとともに、安心してお使いいただける系統利用サービスを提供し続け、地域社会の発展に貢献していきます。
(2022年度)
ネットサービスの「eo光」シリーズや格安携帯サービスの「mineo(マイネオ)」など、お客様のニーズにお応えする情報と通信が一体になったソリューションサービスを展開している事業です。
クラウド化やDXのニーズに応えた新しいソリューション・高付加価値ソリューションの提供や、データセンターの新設など、最新の情報通信技術の活用を積極的に進めています。
関西電力グループの柱となる事業を目指し、持続的な成長に向け競争力強化を続けています。
(2022年度)
暮らしに関わるあらゆる事業に挑戦してきた当社グループの強みを生かして、マンション・ビルなどの開発をする不動産事業やホームセキュリティ、ヘルスケア、人財派遣など、お客さまの安心・快適・便利な毎日をサポートするサービスを展開しています。
今後も「お客さまと社会のお役に立ち続ける」ことができるよう、先進的技術や高度なノウハウを取り入れた新サービスの提供など、新たな価値創造に取り組んでいく事業です。
関西電力グループは、お客さまと社会に新しい価値をお届けするため、エネルギー分野にとどまらず、日々進化するテクノロジーをいち早く取り入れ、次代をつくりだす企業を目指しています。
そのために、イントレプレナー(社内起業家)の育成や社外ベンチャー企業への投資を進め、新たな事業・サービスの創出に挑戦。魚介類生産・加工販売事業や旅行サービス事業の立ち上げなど具体的な事例も出てきており、この動きは今後さらに加速していきます。
時速5kmモビリティ「iino」を活用した移動体験プロデュース事業
使用済みパソコンの再生事業
「人」が放つエネルギーに触れる、ライフチェンジングな旅の提供
陸上養殖方式での魚介類生産・加工販売事業