令和3年3月25日(木)午前
北朝鮮による弾道ミサイル発射について
北朝鮮は、本日7時4分頃及び7時23分頃、北朝鮮の東海岸の宣徳(ソンドク)付近から、合計2発の弾道ミサイルを東方向に発射した模様であります。100キロメートル未満の高度を、いずれも約450キロメートル飛翔(ひしょう)したものと推定されております。なお、落下したのは我が国の排他的経済水域、いわゆるEEZ外と推定しております。現在までのところ、航空機、船舶からの被害情報等の情報は確認されておりません。北朝鮮による弾道ミサイルの発射は国連安保理決議違反であり、極めて遺憾であります。こうした行為は、我が国と地域の平和と安全を脅かすものであり、これまでの弾道ミサイル等の度重なる発射も含め、我が国を含む国際社会全体にとって深刻な問題でもあります。また、弾道ミサイルの発射は、航空機や船舶の安全確保の観点からも極めて問題のある危険な行為であります。政府として、直ちに北京の大使館ルートを通じ、北朝鮮に対して厳重に抗議を行い、強く非難をしたところであります。我が国として、これまで以上に安全保障上の警戒監視を強める必要があります。こうした状況を踏まえ、本日8時過ぎから国家安全保障会議を開催し、情報の集約及び対応についての協議を行ったところであります。政府としては、引き続き情報の収集及び分析に全力を尽くすとともに、新たな情報については国民の皆さんに対し、適宜情報提供を行っていきたいと考えております。また、米国、韓国等の関係国と緊密に連携し、引き続き緊張感を持って国民の安全と安心の確保に万全を尽くしてまいります。