UHCハイレベル会合 岸田総理スピーチ

議長、御列席の皆様、日本はUHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)達成に向けた議論を主導してきました。新型コロナから得た教訓を忘れる前に、国際社会は、改めてUHCの達成という目標を思い起こし行動する時です。本会合は、UHCへの我々の決意を再確認する絶好の機会です。
G7広島サミットでは、保健システム強化を通じた、より強靱(きょうじん)、より公平、より持続可能なUHC達成にコミットしました。
具体的には、将来のパンデミックをより良く予防・備え・対応できるよう、いわゆる「パンデミック条約」の作成を含め、世界的な健康危機に関する体制を構築・強化することで一致いたしました。
資金面では、UHC達成のため、G7として官民合わせて480億ドル以上、日本として75億ドル規模の資金貢献を表明しています。同時に、インパクト投資を通じて民間投資の拡大を目指す「グローバルヘルスのためのインパクト投資イニシアティブ(トリプル・アイ(Triple I))」を首脳間で承認いたしました。
さらに、新型コロナで課題となった、感染症危機対応医薬品等(MCM)への公平なアクセスを確保すべく、「MCMへの公平なアクセスのためのG7広島ビジョン」を発表し、「MCMに関するデリバリー・パートナーシップ(MCDP)」を立ち上げ、関係国・機関と連携が進んでいます。先般のG20(金融・世界経済に関する首脳会合)ニューデリー・サミットでも、MCMのデリバリーのための取組を支援していくことが確認されました。
こうした、世界全体のUHC達成に向けて、「G7 UHCグローバル・プラン」として取りまとめています。
今こそ、世界のリーダーが協力してUHCを達成する決意を示そうではありませんか。日本も、2030年までに途上国を含む世界全体がUHCを達成できるよう、国際社会の取組を更にリードしていく決意です。御清聴ありがとうございました。

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