オミクロン株の市中感染が大阪府で確認されたことについての会見

(オミクロン株の市中感染が大阪府で確認されたことについて)

まず、今回の事案は海外渡航歴はなく、保健所による感染源の調査、今行われているところではありますが、国としてもリンクの追えない、いわゆる市中感染の事例として受け止め、対策を徹底してまいります。オミクロン株については、感染性、伝播性の高さが指摘されており、昨日公表いたしました国内における感染封じ込め対策の強化を、スピード感を持って実行してまいりたいと思います。
具体的には、全ての感染者についてオミクロン株の検査を行い、早期探知を徹底してまいります。また、オミクロン株の濃厚接触者に対しては、自宅ではなく宿泊施設で14日間、待機を要請いたします。また、無料検査体制の抜本強化も進めてまいります。ワクチン接種を受けられない方を対象に、年内から予約票不要の無料検査を全ての都道府県で開始いたします。大阪府では明日開始すると伺っております。
飲める治療薬については、オミクロン株にも極めて効果が高いと言われていますメルク社のモルヌピラビルについて、明後日の専門家会合で審議いただき、可とされたならば、直ちに承認した上で、週末より全国に20万回分の配送を開始し、来週から使えるようにいたします。医療体制については、全体像により、これまで十分な蓄えをしてまいりました。この医療体制が状況に応じて即座に実際に稼働できるよう、本日、厚生労働省から各都道府県に対して通知を発出し、医療体制の点検強化をするように要請いたしました。引き続き新しい状況に対応して、先手先手で必要な対策を打ってまいります。国民の皆様におかれましては、引き続きマスクの着用、手洗い、3密の回避といった基本的な感染対策を徹底していただくようにお願い申し上げます。

(行動制限を呼び掛ける可能性などについて)

今申し上げたように、水際対策をしっかりと今後も強化したまま持続するのと併せて、予防、検査、早期治療、この流れを強化する、こうした態勢をとり、なおかつ更なる感染にも備えて、病床、医療体制をしっかりと用意する、こういった体制を整えようとしています。更なる人流抑制等の対策ということについては、既に全体像の中に申し上げておりますが、こういった体制をしっかり進め、なおかつ感染の拡大が確認されたならば、その対策を講じる。既に全体像の中で明記しておりますので、その方針に従って対応を強化していきたいと考えております。

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