報道写真展訪問等についての会見

(報道写真展訪問について)

報道写真展を見まして、やはり今年は何といっても、東京オリンピック・パラリンピックがありました。また、大谷選手の大リーグでの活躍など、スポーツに関する写真が多かったような気がいたします。やはり、スポーツのエネルギー、活力を感じさせる写真が多くありました。一方で、コロナ禍で大変苦しんでおられる方々、また災害によって苦しんでおられる方々、そしてその中で頑張っておられる皆さんの姿、こういった写真も多くあったような気がいたします。いずれにせよ、生きる力みたいなものを見るほどに感じさせてくれる、こういった写真が多かったと感じています。是非、こうした多くの国民の皆さんの持っておられる生きる力を結集して、来年に向けて、今は大きな困難の中にある我が国でありますけれど、是非、未来に向けて、また再生する、元気を出していく、こうした道のりを進めていくことができればと思います。
印象に残った写真は、個人的に言うと、パラリンピックの時に、私が個人的に一番印象に残ったのが、エジプトの卓球選手で、足と口で卓球をされておられる選手、すみません、お名前は失念してしまいましたが、大変印象に残ったのですが、そのエジプトの選手の写真がありました。それを見て、あの時の感激を思い出しました。印象に残った写真は、その写真です。

(拉致被害者家族会の飯塚前代表が亡くなられたことについて)

飯塚繁雄さんの御冥福をお祈り申し上げ、そして、御遺族皆様方にお悔やみを申し上げます。その上で飯塚さんは14年間にわたりまして、横田滋さんの後、家族会の代表を務めてこられました。私も総理大臣就任直後、直接お会いし、お話を聞かせていただきました。絶対に諦めないという強い思いを語っておられたのが印象的でありました。こうした飯塚さんが、妹でいらっしゃいます田口八重子さんと再会することができずにお亡くなりになったこと、心から申し訳ない思いでいっぱいです。そして、家族会の皆様方の高齢化が進む中にあって、改めてこの拉致問題、一刻の猶予も許されない、こうした現実を強く感じます。あらゆるチャンスを逃さないという思いを改めて心に刻みながら、この問題にしっかり取り組んでいきたいと考えております。

(当初1か月としていたオミクロン株の水際対策強化の期限を延長するかについて)

オミクロン株の水際対策についてはオミクロン株がまだ未知の部分が大変多い中にあって、緊急避難的に水際対策をG7で最も厳しいレベルまで引き上げたということでした。当初から1か月程度と申し上げていたはずです。ですから、このオミクロン株の実態がより明らかになるまで、少なくとも年末年始の状況はしっかり見極めた上で、その先については考えるべきではないかと思っています。

(水際対策の次のステップについて)

水際対策と並行して、幸い我が国においては、今現時点では新規感染者の数が低く抑えられていますので、国内においても全ての新規感染者に対して、オミクロン株かどうかの検査、ゲノム解析を行っております。ですから、水際対策と並行して、この市中においても、このオミクロン株に対してしっかりとした検査体制を敷いてきたところです。
そして、さらにはこれはオミクロン株に限らず、この新型コロナ対策ということで今年の夏の厳しい状況を振り返って、その当時の二倍の感染力が広がったとしてもしっかり対応できるだけの3万7,000床の病床を用意する、あるいは、医師3,000人、看護師3,000人、こうした医療人材にも協力いただけることを確約させていただいてるとか、こうした病床、医療体制についても最悪の事態を想定して、準備を今もう済ませています。これ以外にも、自宅療養においても、しっかりと医療にアクセスできる体制も用意しているということであります。
このように水際対策と合わせて、今後第6波が来るのではないかという指摘は、多くの専門家の方々からあるわけですから、最悪の事態に備えて、病床、医療人材をしっかり用意させていただいて、さらに言うと、3回目のワクチン接種も前倒しをする。そして、無料の検査体制をスタートできるように全都道府県において、準備を今整えてもらっていますし、何といっても早期の経口治療薬、口から飲める治療薬についても、従来から160万回用意してきたわけですが、昨日、ファイザー社のCEOと私自身、直接に電話会談を行って、さらに200万回分合意をしたということであります。こうした病床、人材、予防、検査、そして、早期治療、こうした体制を、水際対策と合わせてしっかりやっております。是非、できるだけ国民の皆さんの不安を抑えるために、引き続きしっかりと取り組んでいきたいと考えています。

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