基地概要|北九州エル・エヌ・ジー(株)

LNGをタンカーから荷揚するための設備で、液用とリターンガス用があり、液用は基地タンクへの受入、リターンガス用はタンカーのタンク圧力を一定に保つために基地タンクのガスをタンカーに戻す働きをしています。

アンローディングアーム概要
用 途
数 量
LNG(液)用
3本
リターンガス用
1本
8基のタンク群
構 造 平底球面屋根二重殻浮床式保冷タンク
基 数 8基
貯蔵能力 60,000KL・基
×ばつ高さ ×ばつ41.6m
二重殻構造のLNGタンク
LNGタンクは巨大な魔法瓶のような金属製二重殻構造で、内槽には超低温に強い9%ニッケル特殊鋼を採用しています。

また、二重殻の間には、パーライトという保冷材と不燃性の窒素ガスが封入されています。
地震対策も万全
タンク1基あたり504本の基礎杭が地下18〜25mの岩盤まで打ち込まれ、地震等に耐える構造となっています。
保安防災対策
LNGの特性を考慮した万全の保安防災対策を設けています。タンクの周辺にはLNGの外部流出を防ぐ防液堤を設置しているほか、万一LNGが流出した場合に備えて、高発泡設備、タンク散水設備、ウォーターカーテン、粉末消火設備等の防災設備を配備しています。

[ウォーターカーテン]
[高発泡設備]
LNGタンク内への入熱により自然に気化したガスを昇圧して送り出す設備で、LNGタンク内のガス圧力を所定の圧力に保つ働きをしています。

型 式 レシプロ型コンプレッサー(往復動)
基 数 2基
処理能力 12,500Nm3/h・基

型 式 ターボ型コンプレッサー(遠心)
基 数 3基
処理能力 24,800Nm3/h・基
ORVは、LNGを元のガス状態に戻す装置です。アルミ合金製のフィン付チューブの中にLNGを通し、外側から海水を散水してガス化します。

SMVは温水槽(約80m3) に浸漬したチューブの中にLNGを通して気化する装置で、ORVが使用できない場合の非常用です。

オープンラック型気化器概要
型 式 オープンラック型気化器
基 数 5基
気化能力 130t/h・基

高圧オープンラック型気化器概要
型 式 高圧オープンラック型気化器
基 数 2基
気化能力 65t/h・基

サブマージド型気化器概要
型 式 サブマージド型気化器
基 数 2基
気化能力 50t/h・基
中央制御室(Central Control Room)
LNGの受入から、貯蔵そして気化して送り出すまでの一連の工程は、24時間365日休むことなく、全て中央制御室から二重化されたコントロールシステムで集中監視制御し、エネルギーの安定供給に万全を期しております。
運航荷役管理センター

外航LNG船及び内航LNG船の安全な入出港・着離桟を支援するため、入船時にバースマスターや運航管理グループ員が監視にあたっています。

地上3階建ての最上階にある管理室からは関門航路を行交う船舶が目視で確認できるとともに、LNG船の安全航行管理を行うAIS(自動船舶識別装置)、安全な接岸管理のための接岸速度計や係留索の張力を監視する係留監視装置等が装備されており、安全管理に万全を期しています。



1982(昭和57)年に当社と日本酸素(株)(現:大陽日酸(株))の共同出資で設立された九州冷熱(株)において、LNGの冷熱を利用し、液化酸素、液化窒素および液化アルゴンの製造を行っています。

このプラントは、従来の電力利用方式に比べて設備コストを大幅に引き下げ、また、消費電力を50%削減しています。

製品の液化酸素は、鉄鋼用、化学工業用や医療用等、液化窒素はIC製造の雰囲気用、キャリヤーなど、また液化アルゴンは、溶接用等に利用されています。

空気液化分離装置概要
液化酸素
液化窒素
液化アルゴン
生産能力
3,500Nm3/h
3,500Nm3/h
75Nm3/h

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