アルゼンチンの銅・金探鉱プロジェクトで資源量10億tを確認
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、アルゼンチン共和国北西部のホセマリア地域でエヌ・ジー・イー・エックス リソーシズ社と共同で実施している銅・金を対象とした探鉱プロジェクトにおいて、資源量10億t(金属量:銅約354万t、金約248t)を確認しました。
アルゼンチン共和国サンファン州のアンデス山岳地帯に位置するホセマリア地域では、2000年代初めにエヌ・ジー・イー・エックス リソーシズ社(当時はテンケ マイニング社)が探鉱を開始し、2007年に予測鉱物資源量として4.6億t(金属量:銅約179万t、金138t)を把握しました。
JOGMECはこのホセマリア地域の探鉱余地に着目し、2009年3月に参画。それ以後、エヌ・ジー・イー・エックス リソーシズ社と共同で詳細な物理探査及びボーリング調査を実施してきました。その結果、銅・金鉱化帯が更に広がることを明らかにするとともに資源量の再評価により、鉱物資源量(概測及び予測※(注記))として10億t(金属量:銅約354万t、金約248t)の賦存を確認しました。この鉱床が周辺に連続して更に広がる可能性が高いことから、JOGMECは引き続きボーリング調査を実施し、更なる資源量の拡大を目指します。
※(注記)概測及び予測:鉱物資源量の算出に際して、品位分布や連続性の予測精度が中程度の場合は概測に、低い場合は予測に分類される。ホセマリア地域の場合、ボーリング孔の間隔が100m程度の部分を概測に、200m程度の部分を予測に分類している。
(参考)
ホセマリア地域の鉱物資源量
硫化鉱 |
概測鉱物資源量:6.56億t 銅品位 0.36%、金品位 0.26g/t (金属量:銅236万t、金170t)
予測鉱物資源量:3.26億t 銅品位 0.33%、金品位 0.19g/t (金属量:銅107万t、金62t) |
酸化鉱 |
概測鉱物資源量:0.44億t 銅品位 0.22%、金品位 0.33g/ t (金属量:銅10万t、金14t)
予測鉱物資源量:0.06億t 銅品位 0.10%、金品位 0.35g/ t (金属量:銅0.6万t、金2t |
ホセマリア地域共同探鉱プロジェクトの概要
位置 |
アルゼンチン共和国サンファン州北西部 |
契約 |
JOGMECは、エヌ・ジー・イー・エックス リソーシズ社(当時はスラミナ リソーシズ社)並びに同社のチリ及びアルゼンチン子会社と2009年3月16日に共同探鉱契約に署名。JOGMECの権益については日本企業に優先的に引継ぐことが可能。 |
権益 |
エヌ・ジー・イー・エックス リソーシズ社:60% JOGMEC:40% |
調査内容 |
これまでに物理探査及びボーリング調査(52孔、23,652.55m)を実施。 |
エヌ・ジー・イー・エックス リソーシズ社(NGEx Resources Inc.)の概要
本 社 |
カナダ バンクーバー |
事業内容 |
非鉄金属資源の探鉱・開発。トロント株式市場に上場する探鉱会社(いわゆるジュニアカンパニー) |
株主資本 |
53百万カナダドル(2011年12月末現在) |
この記事に関するお問い合わせ先
資源探査部探査第1課山本・長江
電話 03-6758-8382
総務部広報課植松
電話 03-6758-8106