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JOGMECが共同で実証事業を進めているCO2分離回収技術が第20回グリーン・サステイナブルケミストリー賞「奨励賞」を受賞

2021年6月30日

JOGMECは、「DDR型ゼオライト膜を用いたCO2分離・回収技術」を用いたフィールド実証事業に日揮グローバル株式会社と共同で取り組んでおります。このたび本技術を開発した日揮グローバル株式会社と日本ガイシ株式会社は「DDR型ゼオライト膜を用いたCO2分離・回収技術の開発」に関し公益社団法人新化学技術推進協会から第20回グリーン・サステイナブルケミストリー(GSC)賞の奨励賞を受賞しました。実証事業にてフィールドでの実用性が確認されれば、カーボンニュートラル社会実現への貢献が期待されます。

DDR型ゼオライト膜(日本ガイシ株式会社提供)

「DDR型ゼオライト膜を用いたCO2分離・回収技術」は、従来の高分子膜法などと比較し、より効率的かつ経済的にCO2を分離・回収することが可能となる技術です。日本ガイシ株式会社が開発したDDR型ゼオライト膜は、世界最大級のセラミック製CO2分離膜であり、従来の膜分離技術では対応できない高圧かつ高CO2濃度といった過酷な条件下でも、CO2を分離することが可能です。また1本当たりの膜面積が大きく、耐久性にも優れることから低コスト化も可能であり、本技術のこれらの優れた特性と実用化への期待が評価され、今回のGSC賞奨励賞の受賞に至ったものと考えています。

本技術の実用化にはフィールドでの実ガスを用いた実証試験が必須です。そのため、JOGMECは日揮グローバル株式会社と、JOGMECの技術ソリューション事業においてFS(フィージビリティ・スタディ)を進め、フィールド適用の課題を抽出し、その結果をふまえて2018年度より同社と共同で米国テキサス州の油田にて原油生産時の随伴ガスからのCO2分離・回収の実証試験事業に取り組んでいます。

脱炭素化を進めるには、CO2回収・貯留や再利用(CCUS)、燃料アンモニア等の炭化水素からの新たな資源創出といった、環境に配慮した油ガス開発のための技術的な取り組みを強化する必要があります。JOGMECは、DDR型ゼオライト膜等の技術を活用し、今後もCCUSの普及によるCO2排出削減に取り組み、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。


(注)グリーン・サステイナブルケミストリー(GSC)賞
今年で20回を迎えるGSC賞は、グリーン・サステイナブル ケミストリー(人と環境にやさしく、持続可能な社会の発展を支える化学)の推進に貢献する優れた功績をあげた個人や団体に与えられるもので、奨励賞はGSCの推進においてその貢献が将来期待できる功績をあげた技術等に授与される。


【参考】 関連ニュースリリース等


日揮ホールディングス株式会社ウェブサイト

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