PN線
PN線について
長崎海洋気象台(当時)では海洋気象観測船「長風丸」によるPN線の海洋観測を1972年から2010年2月まで年4回実施してきました。
"PN"とは Pollution Nagasaki の略で気象庁所属の海洋気象観測船による海洋バックグランド汚染観測が開始されたことを契機に命名されました。
沖永良部島北西線と呼ぶこともあります。
当時はPN-1〜PN-9の9観測点でナンセン採水器による各層観測を行っていましたが、現在は下表のようなPN-1〜PN-6の16観測点で
電気伝導度水温水深計(CTD)による各層観測を行っています。
2010年(平成22年)4月以降、PN線の観測は気象庁(東京)所属の凌風丸・啓風丸に引き継がれています。
2005年以降の観測結果は、「気象庁HP 海洋の健康診断表」で掲載しています。
PN線の観測点位置図
PN線の観測点位置(1996年10月以降)
PN線の主な経緯
1957年 1月 PN線の前身であるG線の各層観測開始(ナンセン採水器による)
1972年 4月 PN線として年4回各層観測開始(PN-1〜PN-9の9点:1972年観測点図)
1977年 7月 PN-3'とPN-4'の各層観測開始
1987年 4月 電気伝導度水温水深計(CTD)による各層観測開始
PN-a、b、c、h、i の各層観測開始
1987年 9月 PN-b'の各層観測開始
1989年10月 PN-d'、f'の各層観測開始(1989年観測点図)
1996年10月 現在の観測点(PN-1〜PN-6の16点)になる(上図)
2010年4月 凌風丸、啓風丸での観測開始。
PN線の観測点位置表
観測点
緯度
経度
水深(m)
PN-1
27 ゚30’N
128 ゚15’E
1020
PN-a
27 ゚39’N
128 ゚02’E
800
PN-2
27 ゚48’N
127 ゚48’E
950
PN-b
27 ゚57’N
127 ゚35’E
1300
PN-b’
28 ゚02’N
127 ゚28’E
1200
PN-3
28 ゚06’N
127 ゚21’E
1020
PN-c
28 ゚10’N
127 ゚14’E
1060
PN-3’
28 ゚15’N
127 ゚08’E
970
PN-d’
28 ゚20’N
127 ゚01’E
630
PN-4
28 ゚24’N
126 ゚54’E
280
PN-f’
28 ゚29’N
126 ゚48’E
210
PN-4’
28 ゚33’N
126 ゚41’E
155
PN-h
28 ゚38’N
126 ゚34’E
140
PN-5
28 ゚42’N
126 ゚27’E
130
PN-i
28 ゚51’N
126 ゚13’E
110
PN-6
29 ゚00’N
126 ゚00’E
110