9番目のナショナル・センター、新設される
タイで9番目のナショナル・センターが設立された。新組織の名称はタイ中央労働会議(The Central Council of Thailand; CLCT)で、バンチョン・ブンヤラット氏の指揮下のもと、2000年1月半ばに制度的な承認を受け、2000年2月27日に披露パーティーが開催された。
バンチョン氏は新組織の設立にあたり、今まで見過ごされ、支援がされていなかったバンナトラット地域の公民両分野に認められるような組織にしていきたい、と抱負を語った。
CLCTの設立に際しては、労働者の支援をしてきた研究者の多くが批判を投げかけていた。アロン・ポンパガン基金の労働問題の専門家である、バンヒット・トンチャイセサウット氏は、新組織を設立することは労働運動を強化するものではなく、政府が労働運動に介入するための政府政策の手段になっていると批判した。また、政府が新組織の設立を容易にしている理由の一つに、組織が乱立し、労働運動の分裂化が進むことを期待している側面があることも付け加えた。
このような批判に対して、バンチョン氏は、労働問題に関する裁判や労組の対立が増加してきており、労働問題は重要な局面を迎えている現状を説明し、労働改革が必要であると語った。
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