学生時代の海外ボランティアで挫折し、
広告業界で経験を積み再度チャレンジ。
大学4年の春休み、NGOが運営する南アフリカの孤児院で2ヵ月間のボランティア活動をしたのが開発途上国での初めてのボランティア経験です。掃除や料理、算数と英語の先生のサポートを住み込みで行うなか、活動の改善策を思いついても知識や経験が足りない自分にはうまく提案することができず、自分のふがいなさを思い知らされました。このとき感じた悔しさから、実務経験を積んで、再度ボランティアに挑戦したいと思っていました。
卒業後は広告代理店に就職。国内の広告業務で6年間、寝食を忘れて仕事に没頭していたあるとき、「海外で働きたい」という学生時代からの気持ちを思い出したのです。
さまざまな進路を検討した結果、縁あって青年海外協力隊に応募することに。仕事で培ったマーケティングの実務経験を生かして、ルワンダのプログラムオフィサー(現:コミュニティ開発)に合格しました。在籍していた会社は最長1年までしか休職できなかったため、退職届を提出しましたが、理由を知った上司が人事に掛け合ってくださり、社でも前例のない2年半の休職扱いにしてもらえました。「休職扱いだからといって、帰国後、必ずうちに戻らなければいけないわけじゃない。海外経験を最大限に生かせるところで働けばいいからね」と言ってくださった、上司の温かい心遣いにも感謝しています。