スウェーデン放射線安全庁(SSM)は、電磁界に関する科学評議会からの第17次報告書を発表しました。この報告書は、電磁界ばく露による潜在的な健康リスクを監視しています。
報告書は、異なる周波数領域(静的、低周波、中間周波、高周波)や異なる種類の研究(生物学、ヒト、疫学)を対象としています。
この報告書は、評議会の全メンバーが合意したもので、 2021年1月から同年12月までに発表された研究を検討・評価しています。
この報告書の要点は以下の通りです:
- 電磁界ばく露と健康リスクについて:新たな因果関係は確立されていません。
- 低周波磁界ばく露と小児白血病:因果関係は未解決です。
- 中間周波電磁界:健康リスクの評価は不十分ですが、現行の参考レベル未満での影響は示されていません。
- 脳腫瘍と携帯電話使用:リスクはほとんどないとされていますが、甲状腺がんについては研究が不足しています。
- 動物の研究:電波ばく露による影響は一部観察されていますが、全体的な結論は困難です。酸化ストレスについても調査が必要です。
- 複合ばく露条件:単独ばく露よりも認知閾値が低いことがわかっています。
- 研究の質について:科学的に重要な研究は、質の高いものだけであり、低い質の研究は無駄です。
もっと知りたい場合は、以下にお進みください。
https://www.jeic-emf.jp/academic/info/20240401.html