資料 運営 27-21第 26 回 電磁界情報センター運営委員会 議事録(案)
1.日 時:2020 年 9 月 24 日(木)13:00〜15:00
2.場 所:電磁界情報センターなどの会議室およびオンライン会議(Zoom)
3.出席者:木下委員長、緒方委員、葛西委員、小島委員、原委員、飛田委員、山根委員
[事務局]一般財団法人電気安全環境研究所 薦田理事長
電磁界情報センター 大久保センター所長
4.議事次第:
(1)定足数の確認報告
(2)理事長挨拶(3)【審議】第 25 回電磁界情報センター運営委員会 議事録の承認について(4)【報告】2019 年度 予算執行結果について(5)【審議】2020 年度 業務計画について(6)【審議】2020 年度 予算について
5.配布資料:
・運営 26-1
・運営 26-2
・運営 26-3
・運営 26-4
・運営 26-5
・参考
運営委員会 委員名簿
第 25 回電磁界情報センター運営委員会 議事録(案)
2019 年度 予算執行結果
2020 年度 業務計画(案)
2020 年度 予算(案)
電磁界情報センター運営委員会規程
6.議事内容:
(1)定足数の確認報告
電磁界情報センター運営委員会規程第 5 条第 2 項にもとづき、
運営委員 8 名中、
出席の委員 7 名であることから、第 26 回運営委員会は成立した。なお、葛西委員
が今年 4 月に運営委員に就任し、今回より出席の旨事務局より紹介された。
(2)理事長挨拶
新型コロナウイルス感染症(以下「コロナ」
)禍にも関わらず、ご参加いただ
き感謝する。また、日頃、電磁界情報センター(以下「センター」
)の活動に対
し、多大なご支援をいただき、心から御礼申し上げる。
当センターもコロナ禍の中で、活動が制限されているところもあるが、本日は
資料 運営 27-22今年度の業務計画等を紹介したいので、ご自由にご発言いただき、参考にしてい
きたいと思うので、よろしくお願いしたい。
(3)第 25 回電磁界情報センター運営委員会 議事録の承認について<審議>
【審議結果】第 25 回運営委員会議事録について了承された。
(4)2019 年度 予算執行結果について<報告>
・事務局より資料運営 26-3 について説明がなされた。主な質疑は以下の通り。
【質疑】
[委 員]コロナの影響により、全体として活動が少しシュリンクしているのかなとい
う気もするが、影響はどの程度あるか。
[事務局]資料は 2019 年度の予算執行結果であり、
コロナ関連とすると、
今年の 2 月、
3 月位の影響かなと思うが、ランチョンセミナーでは 2 回中止になり、依頼
講演会では、講演案内は出しているが、依頼数は伸びなかった。
2020 年度は、コロナの影響により、ランチョンセミナーは現地開催形式で
はなく、オンライン形式で既に実施した講演もある。後でご説明するが、当
センターにおいてもオンライン形式でセミナー開催の検討を進めている。コロナ流行により、
どの程度影響を受けているかというのは、
現時点で回答は
難しいが、新たな情報提供策を検討している。
[委 員]磁界測定器の校正頻度はどの程度か。2019 年度も実施し、また 2020 年度も
校正が必要になってくるのか。
[事務局]貸出し用磁界測定器は当センターで 20 台保有している。
20 台のうちの半分、
10 台ずつを 1 年単位でローテーションしながら校正するよう計画している。
(5)2020 年度 業務計画について<審議>
・事務局より資料運営 26-4 について説明がなされた。主な質疑は以下のとおり。
【質疑】
[委 員]インターネット広告の配信に関連し、ホームページのトップページだけを
訪問(閲覧)して、後は見ない(離脱する)という理由は何か。何か目的
や関心があって訪問していると思うので、ちょっと不思議である。
資料 運営 27-23[事務局]インターネット広告を見て、
関心を持ってトップページを訪問しているとは
思う。少し想定にはなるが、トップページを見ても、自分の目的とした情報
がなかったのではないかと考えている。
もしくはホームページが少し見にく
いということもあるかもしれない。
広告経由で流入してきている方は 45%であるが、そのうちの約 7 割はモバ
イル端末を利用して流入してきた方である。
モバイル端末になると、
パソコ
ンでの見え方と違って、
少し画面が小さいため、
見え方を工夫しなければい
けないかなと認識している。
[委 員]スマホ画面でホームページを見たことはないが、
パソコンで見る内容と同じ
ではないのか。
[事務局]内容は同じではあるが、
画面構成がやや異なって表示される。
いきなり最初
に文字のみ表示される場合もあるため、課題だと認識している。
[委 員]妊婦・子どもを持つ親向けの広告からは、
「赤ちゃんに影響あるの?」とい
う広告であり、
トップページにもそれに関連した情報がサッと出てくると良
い。
[事務局]これまでは妊婦・子どもを持つ親も医療従事者も学生も全て、
同じホームペ
ージへ誘導していたが、妊婦・子どもを持つ親であれば、やはり妊婦・子ど
もを持つ親の内容のページに遷移するのが良いのではないかと考えている
ため、検討していきたい。
[委 員]是非、検討していただきたい。
[事務局]ホームページ画面を表示するのでご確認いただきたいが、
パソコンからアク
セスした場合はこのような画面で、
上の方に健康影響や質問対応、
測定器貸
出等に関する項目があって、
下の方に専門的な科学論文の紹介やイベント開
催等を掲載している。
一方で、
スマホからアクセスした場合の画面にすると、
上の方に科学論文の紹介が掲載され、
健康影響や質問対応等に関する項目は、
右上をクリックして初めて表示される。
例えば、
妊婦が興味を持ってスマホからアクセスした場合、
この表示状態だ
と、
専門的な内容が最初に目に入り、
一手間かけないと妊婦が知りたい健康
影響等の内容にたどり着かない。そうしたところの改善を考えている。
[委 員]ホームページの上の方のイラスト部分に
「電磁波って体にどんな影響がある
の?」として、ネコや家族の絵が描いてあるが、そこをクリックすると何か
情報が表示されないのか。
資料 運営 27-24[事務局]何も情報は表示されない。
[委 員]ここをクリックすると情報が表示されると良いので、
工夫していただきたい。
[委 員]妊婦が不安だと感じるようなニュースや情報は、
どこから入手しているのか。
最近、電磁波にそんなに関心があるのかな、という気もするが、何かそうい
う情報はあるか。
[事務局]電話対応でよく聞くのは、妊婦が「子どもへの影響が心配」というお話をさ
れると、
インターネットの記事を見て心配になってしまったという方が大半
である。
どこのインターネット記事かまでははっきりしないが、
インターネ
ットを検索すると、
"電磁波"
"妊婦"という言葉が本当にたくさん出てくる
ので、そうした記事を見ているのだと思う。
[委 員]育児に関する雑誌を含め、
メディアから情報を得ているわけではないか。メディアでは、最近、あまり記事にしていないような気がする。
[事務局]必ずしもそうではない。
妊婦向けの雑誌等では、
質問コーナーが設けられて
いて、
「電磁波って危ないのか」というような設問がある。大方は、それほ
ど誤った表現はしていないが、
中には産科医の方が誤った情報を提供してい
る場合も散見される。
[委 員]1 週間位前に沖縄の「電磁波戦」というニュースでは、電磁波は人を傷つけ
ないが、
ミサイルを誘導するというのを見たが、
例えば沖縄に住んでいると、
電磁波のことが心配になるかなと思ったが、何か情報はあるか。
[事務局]沖縄県の島に、
自衛隊が対中国のためのレーダーサイトを設置した。
それに
対して、町長、住民が猛反対を起こし、防衛庁から依頼を受けて大久保が説
明に行ったことはある。全般的に沖縄の人たちは、電磁波というよりも、政
府の施策に対する不安というのがたぶん背景としてあるのではないかなと
いう感じがした。
同じようなことが今般のイージス・アショア問題で、
防衛省からの依頼で秋
田に講演に行ったが、防衛省に対する不信感が強かった。
[委 員]沖縄にレーダーサイトが配備されたとして、
その辺に住民が生活していてい
も電磁波は人体に心配はないか。
[事務局]日本の自衛隊は軍隊ではないので、
レーダーサイトも含めて自衛隊が独自に
規制を持つことは法的に許されない。したがって自衛隊の施設であっても、
資料 運営 27-25総務省の管轄を受けることになる。
電波防護指針というのがあるが、
レーダ
ー基地の周りの住民にも全国同一の指針で電波ばく露の防護を受けており、
安全性には問題はない。
[委 員]沖縄のレーダーサイトの問題で、反対派の人達は何か運動を行っているか。
[事務局]インターネット時代であり、
すぐお互いに情報をやりとりできる。
紛争が起
こると市民団体のメンバーが、
「電磁波は危ない」と住民にアジテーターと
して講演している。そうすると余計、問題がこじれることがある。
[委 員]磁界測定プロジェクトにおいて、
「多様な問い合わせに対応するために」と
の記載があるが、
正しい数値を示さない質の悪い製品とか磁界測定アプリと
いうのはそもそも問題だと思うので、
そうした視点を持って調査や、
公表を
幅広くしてほしいと思っている。
一方で、
しっかりした値を知りたいという
訳でもなく、
参考にする程度で調査をするなら、
こうしたものでも良いとい
う考え方もあるのかどうか、教えてほしい。
また、スマートメーターについて、
「関心は少なからずあるため、調査をす
る」
との記載があるが、
新しいこうした機器の数値を確認することは大事な
意味があるのではないかと思う。
[事務局]磁界測定器、磁界測定アプリに関しては、電話問い合わせ等で、
「こういう
値が出たが、本当にこの値で合っているのか」という質問が昨年も何件か
寄せられていることから、そうした質問に正確な返答ができるよう、精度
確認を実施した。
磁界測定器に関しては、測定結果は学会で発表したのち、一般的な公表を
考えているが、メーカー側に機器自体がおかしいということまで伝えるこ
とは考えていない。磁界の強さが A 地点と B 地点でどちらが強いのかとい
う比較では、基本的にどの測定器も大体正しい結果を示していた。一方、
磁界測定アプリに関しては、まったく見当違いの値であったため、この辺
も学会等で発表して周知した上で、当センターのホームページにも掲載し
ていきたいと考えている。
スマートメーターについては、
スマートメーターから発生する電波は非常に
小さな出力しかないために規制対象外となっており、
基本的には心配ない値
が出ると考えている。
実際に出ている電波強度を測定した上で、
その値が規
制値に比べてどうなのかというのを確認して公表していきたいと考えてい
る。
[事務局]補足であるが、
測定結果を踏まえた上で、
出来る限り一般の人たちにわかり
やすい理解できるようなメッセージの出し方を考えている。
資料 運営 27-26[委 員]スマートメーターに新たな機能を持たせる等、
多機能化していくことの様々
な議論がされているような情報も耳にしている。
スマートメーターの調査に
あたり、
そうした情報も踏まえた上で、
おそらく従来のような数値でなくな
っていると思うので、その点にも配慮して調査いただきたい。
インターネット広告の配信に関して、下のグラフ(P19)に広告(3 種類合
計)とあるが、この 3 種類というのは何か。
[事務局]赤の実線で広告 3 種類を示しているが、
3 種類というのはその下の点線グラ
フで示した医療従事者、妊婦・子どもをもつ親、学生を指す。それらの数値
を全部足し合わせたのが赤線である。
[委 員]広告表示例として、妊婦・子どもをもつ親向け、医療従事者向けが掲載され
ているが、学生向けはどうしているのか。
[事務局]ここには 2 種類しか広告を掲載していないが、学生に対しても同様なやり
方で、学生の写真を掲載した広告を配信している。
[委 員]最近のインターネットでは、
消費者視点からすると、
広告が大量に表示され
混乱しているようにも見え、
そういう中で広告を発信していくことの難しさ
があると思う。
一定の商品について繰り返し、
画面の中に割り込んで表示す
るような例もあり、
多くの問題があるかと思っている。
そういう点では広告
配信について、
どのようなところで、
どのような形で配信していくかという
ことを十分確認した方が、
効果的な広告を打つことができるのではないかと
思う。
[委 員]ホームページの分析ツールでは、訪問者数以外に得られる情報はあるのか。
[事務局]これはあくまで一例で、詳細に深掘りすることも可能である。例えば、日本
からの流入か、アメリカからの流入かといった国別分析や、男女別分析等、
様々なパラメータにより分析可能である。
[委 員]他には、例えばホームページのどのページへのアクセスが多いか等も分析可
能か。
[事務局]ページ毎にアクセス数の検索が可能である。ただし、インターネット広告か
らは全てトップページに遷移してしまうため、圧倒的にトップページへのア
クセスが多い状況になっている。
資料 運営 27-27[委 員]ホームページの情報提供の対象者は一般の方というのが一つの大きな柱だ
と思うが、
例えば大学の先生や研究者といった教育関係者がどの位アクセス
しているかは分かるのか。
[事務局]学校の先生や研究者といった深掘りした分析までは出来ない。対象者の属性
として、個人がそうした情報まで登録していなければ分からない。
[委 員]ホームページで論文の紹介をしているが、
研究者の場合は、
表面的な情報よ
りも何が研究論文として発表されているかという、
"情報元"を知りたいと
いう人はたくさんいると思う。そういう意味では、EMF ポータルで研究論文
を紹介しているのは、
とても素晴らしいことだと思うし、
科学に携わってい
る大学の先生とか研究者は情報元をどうしても見たいと思う。
論文紹介の元
は全て EMF ポータルから抽出しているものか。
[事務局]ご理解のとおりである。
[委 員]論文の紹介では、タイトルと著者と雑誌名しか掲載されていないが、ここか
らリンクを貼って、本論文に遷移するというようなことは難しいのか。
[事務局]版権の問題で無理である。
[委 員]それでは、抄録だけ載せるというのも難しいか。
[事務局]抄録も一部版権にあたることがあるので、概要版を作成している。概要版に
ついては、当センターのデータベースで検索することも可能である。
[委 員]ICNIRP の高周波電磁界ガイドラインについて、これは日本にはどういう影
響を与えるのか。
何か政府が対応するとか、
電磁界情報センターでも対応が
必要になってくるようなことがあるのか。
[事務局]以前に電波防護指針で一部、
第 5 世代情報通信システムではこれまで使って
いない超高周波に関する防護指針の改定があったが、
その骨格となるものが
実は今回の ICNIRP のガイドラインに既に整合させており、今年 3 月のガイ
ドラインが公表されたからといって、
日本の行政側として何か早急に対応を
とらなければいけない、という状況ではない。
[委 員]何か、いわゆる電磁波の不安を与えるような内容というか、反対派の人達が
これにもとづいて何かする、というようなこともないか。
資料 運営 27-28[事務局]その様な状況ではない。
[委 員]「充電式家電製品から発生する電磁界の調査」について、何種類位の製品を
実施予定か。
[事務局]現状は 1 種類につき、異なるメーカーで 3 機種位を計画している。
[委 員]コードレス掃除機とロボット型掃除機に限定するということか。
[事務局]これはあくまでも例であり、
この他に過去に実施した電動シェーバーや、電動歯ブラシ等、そうしたものも含めて調査予定である。
[委 員]充電式家電製品は多数あるので、調査を期待する。
【審議結果】2020 年度 業務計画について了承された。
(6)2020 年度 予算について<審議>
・事務局より資料運営 26-5 について説明がなされた。特に質疑はなし。
【審議結果】2020 年度 予算について了承された。
(7)その他
次回開催の日程は以下のとおり(開催形式は別途調整予定)。・2021 年 3 月 15 日(月) 13:00〜15:00
以 上

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /