第 20 回 電磁界情報センター運営委員会 議事録(案)
1.日 時:平成 29 年 9 月 7 日(木)15:00〜17:20
2.場 所:全日電工連会館 3 階会議室
3.出席者:日和佐副委員長、衞藤委員、小島委員、原委員、飛田委員、山根委員
(事務局)一般財団法人電気安全環境研究所 薦田理事長
電磁界情報センター 大久保センター所長
4.議事次第:
(1)定足数の確認報告
(2)理事長挨拶(3)【審議】第 19 回電磁界情報センター運営委員会 議事録の承認について(4)【報告】平成 28 年度予算執行状況について(5)【審議】平成 29 年度業務計画について(6)【審議】平成 29 年度予算について
5.配布資料:
・運営 20-1
・運営 20-2
・運営 20-3
・運営 20-4
・運営 20-5
・参考
運営委員会 委員名簿
第 19 回電磁界情報センター運営委員会 議事録(案)
平成 28 年度予算執行状況
平成 29 年度業務計画(案)
平成 29 年度予算(案)
電磁界情報センター運営委員会規定
6.議事内容:
(1)定足数の確認報告
電磁界情報センター運営委員会規程第 5 条第 2 項にもとづき、運営委員 7 名中、出席の委員
6 名であることから、第 20 回運営委員会は成立した。
(2)理事長挨拶
本日は大変多忙の折、また天候不順の中、お集まりいただき感謝する。
電磁界の健康影響については、
以前に比べて新聞等の記事をあまり見なくなったような気も
するが、
講演会には、
未だに多くの方々が参加されており、
まだ関心が随分あると感じている。
本日も忌憚のないご意見を賜り、
それを参考にしてより良い電磁界情報センター活動に邁進
するので、よろしくお願いしたい。
(3)第 19 回電磁界情報センター運営委員会 議事録の承認について<審議>
【審議結果】第 19 回運営委員会議事録について、特段の意見はなく了承された。
(4)平成 28 年度予算執行状況について<報告>
・事務局より資料運営 20-3 について説明を行った。
【質疑】特に質疑事項はなかった。
(5)平成 29 年度業務計画について<審議>
・事務局より資料運営 20-4 について説明があった。
【質疑】主な質疑は以下のとおり。
(委 員)磁界測定プロジェクトの測定結果について、電動歯ブラシのBメーカの値のみ高い数
値となっている。他と構造が違うため高いなど理由はわかっているか。
(事務局)
ガイドラインの 200μT に比べれば十分低く、
他と比べて数値が高い理由までは確認し
ていない。
(委 員)この結果が公表されれば、おそらくどこの製品か知りたいとの問合せがあると思われ
る。どのように対応する予定か。
(事務局)個別の製品名については公表しない予定である。人気上位の 3 機種を購入して測定し
ており、測定の結果は大体の目安という位置づけである。
(委 員)3 機種とも測定距離など同じ条件で測定しているのか。
(事務局)全て同じ条件で測定しており、距離 0cm で最も磁界の高い部分の測定値である。
(委 員)一般の方から影響について質問があった場合、磁界値は距離の二乗に反比例するとい
うことを説明すると多少納得いただけると思われる。
電気カーペットや温水便座など距
離 0cm で測定すべきものは数値が高く見える訳であり、
ガイドライン値との比較だけで
なく、理論的に納得できるような説明をする方がよい。
(事務局)承知した。
(副委員長)
このままのデータで公表して 200μT 以下となっており問題ないという説明では納得
を得にくい。
磁界が高い機種には特徴があるのかどうか、
もう少しきめ細かいデータを
持って公表する必要がある。
食品のコミュニケーションでも基準値以下だから大丈夫と
いう説明では納得してもらうのは難しい。
(委 員)200μT より低いとしても、電動歯ブラシは体に密着させて毎日使用するものなので、
消費者の立場で考えるとメーカに対して情報提供すべきである。
消費者とのコミュニケ
ーションも重要だが、メーカとのコミュニケーションもお願いしたい。
(事務局)ご指摘いただいた点に関して、まず第 1 点として、メーカに情報提供するとともに構
造など磁界値が高い理由について確認する。
第 2 点として、
同じ機種を複数測定しロッ
トの違いなど製品の製造過程で違いが無いか確認する。
第 3 点として、
測定機種数を増
やして確認する。
(委 員)メーカが自社の製品だけ磁界値が高いということを知った時に、低くする工夫をする
のか、特に気にしないのかということも関心がある。対応結果を教えていただきたい。
(副委員長)リスクコミュニケーションのやり方をもう少し丁寧に行う必要があることから、た
だいま説明があった対応を行い、結果について報告いただきたい。
(事務局)承知した。
(委 員)対象層特化活動(妊婦の知識啓発)において、
「健康不安の問合せが多数寄せられてい
る」と記載されているが、健康不安を煽るような活動がされているのか。
(事務局)妊婦向けパンフレットを作成するにあたり、インターネットによる調査を実施してい
るが、
妊婦は妊娠していない人に比べて電磁波の健康影響を心配している割合が高い結
果が得られている。また、妊婦や小さなお子さんのいる方からの問合せもあり、やはり
心配している状況が伺える。
(委 員)太陽光・風力発電事業者を対象としたセミナーについて、一般向けのセミナーとは異
なる内容なのか、何か新たなやり方をしているのか。
(事務局)健康影響に関する内容は、太陽光・風力発電事業者の方も一般の方とあまり知識の差
は無いと考えられるため同じ内容で実施した。
セミナーでの質問等を踏まえても一般の
方と変わらないと感じている。
一般向けセミナーと違う内容としては、
太陽光発電設備
から発生する磁界を測定していることから、ある程度詳細な測定結果を説明している。
(委 員)太陽光や風力発電設備で何か注意すべきことはあるのか。
(事務局)太陽光発電設備の磁界測定結果は、200μT に比べて十分低い値となっている。風力発
電設備については、
風車は騒音の関係もあり人が居住していない場所に建設するため問
題とはならない。風力発電所からの送電設備は一般送配電事業者の設備と同等であり
200μT より十分低い値である。太陽光・風力発電事業者に対しては、値が低いとして
も健康影響を心配される方はおられるので、
長期的影響に関する WHO の見解など科学的
に正しい情報をきちんと説明するようお願いした。
(委 員)太陽光・風力発電事業者のセミナーを実施することは、大変有意義なことだと思う。
これからの事業計画はどのように進めるのか。
(事務局)それぞれの協会に協力いただいてセミナーを開催したが、同様なセミナーを1年おき
程度で開催したい。
その他としては、
セミナーに参加いただいた事業者へダイレクトメ
ール等で無料の講師派遣について案内していく。
(委 員)太陽光・風力発電については、想定よりも事業環境が厳しく撤退する企業が増えてい
ることが報道されている。
確実に事業を実施しているか確認して案内を出した方がよい。
(事務局)承知した。
(委 員)
要請による電磁界説明会について、
事業者というのはどのような事業者からの依頼か。
(事務局)電力会社、不動産関係の会社など、健康影響について質問されることが多い事業者か
ら依頼を受けている。
(委 員)昔に比べると危険情報を煽るような報道等はなくなっているように感じている。世間
全体の受け止めとして関心が低くなっているというようなことはあるか。
(事務局)電磁界情報センターの活動のデータでは、今年度のお問合せ件数は昨年度と比べると
若干増えている状況にあり、
全体の関心が低くなっているということは無いと思われる。
また、
電磁波の発生源となる設備が建設される地域では関心が高くなっている。
最近で
はリニアの建設地域において、
リニアそのものはもちろんのこと、
リニアへ電源を供給
する送電線からの電磁界についても関心が高まっているようである。
【審議結果】平成 29 年度業務計画(案)について了承された。
(6)平成 29 年度予算について<審議>
・事務局より資料運営 20-5 について説明があった。
【審議結果】平成 29 年度予算(案)について了承された。
(7)その他
次回開催の日程は以下のとおり。
・平成 30 年 3 月 5 日(月) 15:00〜17:00
以 上

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