Microsoft Word - 13-2第12回運営委員会議事録(案)(OK).doc


資料 運営 13-21第 12 回 電磁界情報センター運営委員会 議事録(案)
1.日時:平成 25 年 10 月 11 日(金) 13 時〜15 時 5 分
2.場所:全日電工連会館 3階会議室
3.出席者:淺野委員長、木下委員、小島委員、飛田委員
(事務局)一般財団法人電気安全環境研究所 薦田理事長
電磁界情報センター 大久保センター所長
4.議事次第:
(1)定足数の確認報告
(2)理事長挨拶(3)【審議】第 11 回電磁界情報センター運営委員会でのご意見への対応について(4)【報告】平成 24 年度予算執行状況について(5)【審議】平成 25 年度業務計画について(6)【審議】平成 25 年度予算について
(7)その他
5.配付資料:
・運営 12-1 運営委員会 委員名簿
・運営 12-2 第 11 回電磁界情報センター運営委員会 議事録(案)
・運営 12-2 付 第 11 回電磁界情報センター運営委員会でのご意見への対応(案)
・運営 12-3 平成 24 年度予算執行状況
・運営 12-4 平成 25 年度業務計画(案)
・運営 12-5 平成 25 年度予算(案)
資料 運営 13-226.議事内容:
(1) 定足数の確認報告
電磁界情報センター運営委員会規程第 5 条第 2 項にもとづき、運営委員 8 名
中、出席委員 4 名であることから第 12 回運営委員会は成立した。
(2) 理事長挨拶
本日は大変ご多忙のところ運営委員会にご参集賜り感謝申し上げる。また、
委員の皆様方におかれましては、常日頃より電磁界情報センター(以下、
「セン
ター」
)の運営に関しご協力頂いていることに対し改めて御礼申し上げる。本日
はたくさんの議題がありますがご審議の程よろしくお願いしたい。
(3)第 11 回電磁界情報センター運営委員会でのご意見への対応について
・事務局より第 11 回電磁界情報センター運営委員会議事録については、事前に
各委員に内容確認を受けているので説明を省略したいとの説明があった。
・また、事務局より資料運営 12-2 付について説明があった。
【審議結果】
・第 11 回運営委員会議事録およびご意見への対応方針(案)について、特段の異
議はなく了承された。
(4)平成 24 年度予算執行状況について
【報告】事務局より資料運営 12-3 について説明があった。
【質疑】委員の主な発言は以下のとおり。
(→は事務局回答)
特に質疑事項は無かった。
【審議結果】
平成 24 年度予算執行状況について了承された。
資料 運営 13-23(5)平成 24 年度業務計画について
【報告】事務局より資料運営 12-4 について説明を行った。
【質疑】委員の主な発言は以下のとおり。
(→は事務局回答)
<磁界測定器の無料貸出関連>
・実際の貸出件数はどの程度か。
→月間 10〜16 件の間で推移している。
・測定後の感想等どのような状況か。
→測定前後でアンケートをとっており、約9割の方は実際に自分の目で磁界
の強さを確かめることができ安心すると回答されるのに対し、残りの 1 割
は依然として不安という状況である。これらの対応を通しリスクコミュニ
ケーションを行う機会を増やすことができていると考えている。
・現在、盛んに地方自治体等が放射線の測定器の貸出しを行っており、その
対応でも自ら測定できるということがわかるだけでも表情が明るくなる方
がおられるのも事実。
少しでも希望に結びつくような取組みと感じている。
・ばく露実態に自らアクセスできるということは不安を感じている人にはと
ても重要なことと思う。骨の折れるご苦労も多いと思うがよろしくお願い
したい。月間での最大貸出し人数はどの程度になるか。
→現在、測定器は 10 台保有。原則、5 日間の貸出期間を設け運用しているが
送付返却日数を考慮すると最大で 20 件程度は可能である。
現状では順番待
ちの状態が恒常化しておらず10台でうまくやりくりできている状況にある
が、今後の状況を踏まえ台数増の要否検討をしていきたい。
・貸出業務によって得られる情報を、今後の事業にフィードバックしていく
ことが大切であり、アンケートで何を答えてもらうか関係者で情報共有し
ておいた方がよい。
→現行アンケートに対しご意見等があれば事務局までご報告頂きたい。
・アンケートから得られる情報は貴重な情報源となることから,データをまと
め今後の事業に反映して頂きたい。
→次回の委員会で報告させて頂く。
<電磁界データベース(DB)整備関連>
・DB に登録の海外文献については日本語の要約等を付けているのか。
→全てではないが比較的新しい論文を中心に日本語の要約を付けている。全
資料 運営 13-24体の約1/3に相当する。
・一般の人の活用数はわかるのか。
→DB へのアクセス数はわかるが、どういう方が、どこにアクセスしているか
は、今後の改良課題である。なお、海外からもアクセスできるように英語
版のページを整備済みである。
・論文の信頼性の程度もわかるのか。
→論文の信頼性評価をセンターがやると、それ自体バイアスをかけてしまう
ことになることから、そのような格付けは行っていない。学術専門誌に掲
載された論文についてはピアレビューされた論文だけをDBに登録している。
・欧州における電磁界のリスクコミュニケーション方法の動向等も調査する
計画であるが、このように諸外国との繋がりによって得られた情報につい
ても DB にも反映していくのか。
→今のところセンター独自で入手した情報登録までは考えていない。
先ずは、
欧州においても同様の DB を構築している機関があり、
そことの情報共有化
を考えている。
・収集したもので PubMed (米国国立医学図書館の国立生物工学情報センター
が運営する医学・生物学分野の学術文献検索サービス)に登録されていない
ものもあるのか。
→ある。登録されていないのは、電気工学分野の論文である。
<磁界測定プロジェクト関連>
・今後、スマートホンからの家電の遠隔操作が普及すると身近な環境の電磁
界レベルが増加する等、新たな問題が発生するのか。
→過去に直接操作していたものがリモコンに変わった時代があり、それがス
マートホンに変わったというもの。使用周波数は無線周波数領域以外の何
か特別な領域の電磁波が出ているものではないと思う。
・新たな機器で、なおかつ比較的注目度や関心が高い電磁界の発生源につい
ては、
予算の問題もあると思うが取捨選択し磁界測定を継続して頂きたい。
→了解した。
・電気自動車から発生する磁界は対策を講じる等の問題に発展しそうなのか。
→これまでの測定ではICNIRPガイドラインを超えるようなレベルの磁界は確
認できていない。電気自動車に関連する論文はこれまでほとんどないが、
センターへの問合せは増加している。また、本委員会でのご意見を踏まえ
資料 運営 13-25昨年測定し、今年、関係学会で発表したものである。
・地熱バイナリー発電の普及により温泉旅館等の近傍で磁界ばく露するケー
スが増えることが予想されることから、そのような場所での磁界測定を考
えて頂きたい。
→地熱バイナリー発電は低い温泉熱でも沸点の低い媒体を気化させ、蒸気タ
ービンを回す発電システムであるが、発電機の出力は比較的小さいと考え
られ、従来までの発電事業者が使用しているような機器とは明らかに規模
が異なる。ただし、どの程度まで一般の人が近づくことができるのか、ま
た、出力等を調べ次回回答したい。
<対象層に特化した啓発活動(妊婦を対象として知識啓発活動含む)>
・このような活動は大変重要と思うが、今一番困っていることは何か。例え
ば、地域住民の反対から電力事業がストップしている事例等はあるのか。
→事業はストップしている事例はメディア情報を通じてであるが数件入手し
ている。センターとして、感じていることは、依然として科学的に正しい
情報が普及していないことと、電磁界に関する健康不安への利害関係者の
リスク認知のギャップの開きがあり、その改善である。理想は、電磁界に
関する科学的に正しい情報を国民の皆様にご理解頂くことであるが、セミ
ナー後のアンケート結果からも、電磁界を危ないと信じている方の考えを
変えることは難しいことから、少なくとも新たな不安者を増やさない活動
が重要と考え、昨年度から対象層を特化した啓発活動を年度計画の力点に
置き取組んでいる。また、今年度より、新たに妊婦と対象とした活動に取
組む予定である。
・非常に僅かなリスクも避けたいと言っている人を説得することは非常に難
しい。例えば、その他のリスクと並べて説明するとうまく説明できるので
はないか。例えば日本人の砒素の許容量は米国より高いが誰も気にしてい
ない。
→センター主催の電磁波セミナーでは、損失余命という尺度でその他のリス
クと比較しながら説明するようにしている。
・最近、啓発活動をする時には、電磁波のリスクを例に説明する必要はない
のではないかと思い始めている。つまり、リスクの有無ではなくリスクの
大小で判断し、小さければ気にしないといった思考ができるかどうかとい
資料 運営 13-26うことが大切である。つまり、電磁界の話をしますと言わずに、全体のリ
スクの話をし、ゼロリスクはなく、いろいろなリスクがあるという説明の
方がいいのではないかという気がしている。
・世の中にはいろいろなリスクがあり、その中で、どのように暮らしていく
のかということは、個人の価値観や情報量によっても異なる。例えば"科
学的に基づかない判断をすることは建設的ではありません"ということを
申し上げても人によっては、
かえって相手に反発され 逆効果になることも
考える必要あると思う。妊婦への知識啓発活動も磁界と小児白血病との因
果関係はゼロではないことから大変すばらしい活動と思う。胎児の問題と
して、先ずは女性を対象とすることになると思うが男女共同参画の時代で
すので父親側も一緒に情報を得られる機会がより多くあった方が良い。世
の中には様々リスクがある中で、
"あまり考えすぎることはよくない"とい
うことは難しいと思うので、様々なリスクの中の一つとして電磁界情報も
広めていくことが望ましいと思う。
・リスクの比較というやり方はよいが、比較するときには、能動的なものと
受動的なリスクを比較してはいけない等の注意が必要である。
Covello 等の
論文では、
比較してよいリスクとそうでないものが示されていることから、
ご参考頂きたい。
→了解した。
・放射線の例で説明すると、我々は、地球誕生以来、自然放射線の中で暮ら
している。また、食品からの被爆により人は常時 7,000 ベクレル程度の内
部被爆を受けながら暮らしており、その被爆量をゼロにすることは出来な
いし、
そういう環境の中で生かされているということの理解が大切である。
また、健康診断の値の例では、どんな値にも上限と下限とがあり低ければ
良いというものではなく、ほどほどの値が大事ということも、例えの説明
としてはできると思う。そもそも日本の有名な辞書の半分は『リスク=危
険』と誤訳していることが、日本人のリスクに対する誤った解釈の一端に
なっている。本来は『リスク=冒険』程度の意味であるが、そのような背
景もあり、リスクという言葉を怖がるのは日本の国民性の性みたいなもの
である。
・妊婦への知識啓発活動は2年間も期間を要するのか。
→余裕を持って2年としている。作成したパンフレット産院等に置いてもら
資料 運営 13-27えるような情報伝達ルートの確立には、ある程度の期間が必要と考えてい
るが可能な限り早めに対応する。
・妊婦や小さいお子様をお持ちの母親は不安情報に対し、ものすごく鋭敏で
あるということについては放射線も電磁界も同じである。そして、ほとん
どの方の相談先は産院となるが、経験上、専門領域の以外の知識が乏しい
ことは否めない。その時に、知ったかぶりさせるよりは、よくわからない
ので、これを読んで下さいと言えるようなパンフレットや相談先があるこ
とは非常によいことと思う。
【審議結果】平成 25 年度業務計画について、了承された。
(6)平成 25 年度予算について
【報告】事務局より資料運営 12-5 について説明があった。
【質疑】委員の主な発言は以下のとおり。
(→は事務局回答)
・賛助会費は昨年度より減っているが活動に支障は生じていないのか。
→管理費、企画・研究費については可能な限り削減に努め、情報調査・提供事
業については、昨年度以上の事業を計画している。なお、予算の不足分につ
いては、剰余金より引き当てる考えである。なお、受託事業を含めた収入金
額は昨年度とほぼ同規模である。
・職員を1名減らしたことにより、その他職員の負担増の問題はないのか。
→一時的には業務増となっている。マニュアルの整備、システムの改良および
短期間の派遣社員の活用により徐々に負担は低減するよう取り組んでいる。
【審議結果】平成 25 年度予算について、了承された。
(7)その他
・特に審議事項・報告事項は無かった。
以 上

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