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資料 運営10-4
平成24年度業務計画(案)
電磁界情報センター
電磁界情報センター
平成24年度業務計画の考え方(1/2)
<平成24年度の活動>
平成24年度は、昨年度策定した中期業務計画の2年目として活動する。
しろまる信頼できる「第三者機関」としての存在感の獲得と、効果的・効率的な情報提供
手段の確立を目指し、
• 重要情報に関する詳細調査(文献・訪問など)を充実し専門性を高めるとともに、
身近な電磁界の測定調査などを行い、その結果を公開する。
• 一般市民を対象としたセミナー・フォーラムを継続するとともに、行政・教育・
メディア・医療など、情報の媒介者を対象とした情報提供活動
に重点を置く。
東日本大震災・津波被害・原子力発電所事故を通じて、
• 国や事業者が発信する情報への信頼低下
• 放射線をはじめ、さまざまなリスクに対する感受性の高まり(リスク情報の要求)
信頼できる「第三者機関」からの情報発信、リスクコミニュケーションの
重要性が高まっている。1 2
資料 運営10-4
電磁界情報センター
平成24年度業務計画の考え方(2/2)
<平成24年度業務計画の具体的力点>
1.情報調査業務
• 過去の重要論文および最新論文データの着実な蓄積に努める。
• H22年度の太陽光パネル、H23年度の電気自動車の測定に引き続き、環
境中に存在するさまざまな磁界発生源について、自ら磁界測定を実施し、
学会や電磁波セミナー、HP等で結果を公開していく。
• 商用周波を基本としつつ、スマートコミュニティ時代に対応できるよう、情報
収集する周波数範囲を拡大していく。
2.情報提供業務
• さまざまな関心事項や知識レベルにあわせた情報提供ができるよう、ホー
ムページやパンフレット、電磁界測定器などコミュニケーションツールの充
実を図る。
• 情報の媒介者を対象とした情報提供活動
• さまざまな関係者との信頼向上を目指し、行政や諸団体からの講師派遣依
頼など各種要請に積極的に対応する。2電磁界情報センター
1.情報収集・調査
1-1.電磁界関連情報(1次情報)の収集
• 【報道内容】新聞記事検索会社、コンサルタント会社との情報配信契約によ
る情報収集。
• 【研究動向】コンサルタント会社との情報配信契約による情報収集。
• 【社会動向】市民団体機関誌購読、イベント参加やコンサルタント会社との
情報配信契約による情報収集。
1-2.入手した1次情報の詳細調査
• 職員による文献調査、関係者インタビュー、現地調査などによる情報検証。
• 海外駐在邦人や現地コンサルタント等を活用した効率的な情報検証。
2.情報整理・評価
2-1.電磁界データベースの整備
• 過去論文約1万件について、日本語でその概要を整理し随時データベース
に登録する(今後3年間で)。国内外の電磁界関連公文書の登録も計画的
に登録する。 (詳細別ページ)
年度業務計画【情報調査G】(1/2)3 3
資料 運営10-4
電磁界情報センター
2-2.報道等の内容精査
• 新聞記事および最近出版された書籍を中心に、記事内容について、関係者
インタビューや関係文献の調査を行い、結果の公表、報道機関への連絡等
を行う。
2-3. 研究論文の個別評価
• 専門家ネットワーク、Rapid Response Groupを活用した迅速な論文評価と
速報の公表を行う。
3.磁界レベルに関する調査
• 「磁界測定プロジェクトチーム」により、電気自動車などから発生する直流お
よび変動磁界の実態把握を行う。また、学会等での公表とともに、HPなど
を活用した一般の人々への公開方法を検討する。 (詳細別ページ)
4.「電磁過敏症」への対応方法の検討
• いわゆる「電磁過敏症に関する研究の現状」をテーマとしたフォーラムを開
催し理解を深めるとともに、電磁界情報センターの今後の取り組み計画の
参考とする。
年度業務計画【情報調査G】(2/2)4電磁界情報センター
1.情報提供ツールの整備
1-1.ホームページ
• これまでに蓄積した問い合わせ事例からFAQの内容を充実する。
1-2.パンフレット
• 解説版パンフレットを発行する。
1-3.ニュースレター・メールマガジンの発行
• ニュースレター・メールマガジンの継続的発行。内容の充実。
1-4.わかりやすい情報提供ツールの開発
• 専門家ネットワークを活用した「わかりやすい」情報提供ツールの検討・作
成(例:簡易実験による「磁界」「電界」の可視化、「疫学」概念の理解支援
ツール、身の周りのリスクと電磁界リスク)。
2.双方向コミュニケーションの実践
2-1.問い合わせ対応
• 問い合わせ対応支援システムを活用した迅速的確な対応。
• 職員研修による専門性とコミュニケーション能力の向上。
• 各分野の専門家との連係による専門的な問い合わせに対する対応実施。
年度業務計画【情報提供G】(1/3)5 4
資料 運営10-4
電磁界情報センター
2-3. 電磁波セミナー(初級向け)の開催
• 市町村の「後援」を受けた公共性の高いセミナーを地道に継続する。
2-4.電磁界フォーラム(中級向け)の開催
• 電磁界の工学から医学、生物学、国際動向やリスクコミュニケーションまで
体系的な理解を促進するためのフォーラムを引き続き企画・実施する。
2-5.対象層に特化した啓発活動の実施
• 行政・医療関係者向けセミナーの企画。
• 報道関係者との定期的な電磁界勉強会の実施。
• 保護者と養護教員への正しい情報提供を目指した、専門家招聘による「教
育現場における電磁界の知識啓発検討会」活動。 (詳細別ページ)
2-6.要請による電磁界説明会の実施
• 各消費者生活センターへのダイレクトメール郵送による説明会ニーズの掘り
起こしと要請への積極的な対応。
• 消費者団体等からの講師派遣要請への積極的な対応。
年度業務計画【情報提供G】(2/3)6電磁界情報センター
3.リスク・コミュニケーション促進活動
3-1.情報の送り手を対象としたリスク・コミュニケーション研修の実施
• 電気事業者等を対象としたリスクコミュニケーション研修の企画・運営。
3-2.リスク・コミュニケーション事例調査・手法検討
• スマートメーター導入に向けたリスクコミュニケーション海外事例等調査。
3-3.電磁界に関する市民の意識調査
• 関西大学に委託した調査研究の進捗状況を確認するとともに、これまで得
られた結果の、センター業務計画への活用可否等を検討する。
3-4.磁界測定器リスク・コミュニケーション効果検証調査
• 磁界測定器による測定(機器貸出し)による一般市民の電磁界理解促進度
合いやセンターとのコミュニケーション促進度合い等を調査し、低周波磁界
測定器貸出し業務の効果を評価し、本格実施へ移行させる。
(詳細別ページ)
年度業務計画【情報提供G】(3/3)7 5
資料 運営10-4
電磁界情報センター
1.新規賛助会員募集、賛助会員数の維持・拡大
• 第2号会員・第3号新規会員および継続に向けた積極的な広報活動。
• 新規第1号会員の獲得努力。
2.各種委員会の開催
2-1.運営委員会
• 議論を中心とした年2回程度の開催運営。
3.規程類の検討・整備
• 業務の円滑化および品質統一化を目的とした規程体系の整備。
4.業務効率化
• 固定費、管理費の削減による効率的な業務運営。
5.センター内教育の企画・管理
• 職員の知見向上に資するセンター内教育の企画と管理。
年度業務計画【管理G】8電磁界情報センター
1. 電磁界データベースの整備
2.磁界測定プロジェクトチーム
3.低周波磁界測定器貸出しサービス
4.対象層に特化した啓発活動
詳 細 説 明9 6
資料 運営10-4
電磁界データベースの整備
〔データの分類〕 ←健康影響に関わるデータを優先的に収集
• 学術論文:直流、低周波、高周波、ミリ波・テラヘルツ波、リスク科学、その他
• 一般文書:学術書籍、規制・ガイドライン、会報・パンフレット、官公庁、その他
登録件数
学術
論文
学術
書籍
会報・
パンフレット
規制・
ガイドライン
官公庁 その他 合計
平成23年3月
時点
1,331 2 6 46 77 11 1,473
平成24年2月
時点
3,946 2 6 47 79 12 4,092
〔実施内容〕
• 引き続き、学術論文の積極的なデータ収集を継続
• 改修後データベースを活用し、データ登録方法を迅速化
• 国内外の規制、公文書等のデータを重点的に収集
電磁界情報センター10(注記) データベース改修中のため、平成24年2月以降は登録を休止中
平成24年度の重点ポイント
磁界測定プロジェクトチーム
電磁界情報センター11磁界測定の代表例 今年度は測定結果の学会投稿等
による公表を目指す
位置 ・・・・運転席、助手席、後部座席および車外
走行モード・・・・0,10,40,80km/h、加減速
磁界強さ[μT]周波数[Hz]
周波数[Hz] (注記)ハイブリッド車 後部座席の測定結果例
対象・・・・電気自動車・ハイブリッド車・ガソリン車 7資料 運営10-4
磁界測定プロジェクトチーム
平成24年度 磁界測定(案)
しろまる 発生磁界の強さ、周波数を測定
しろまる 消費電力、形状、発光色等の違いを考慮
しろまる LEDからの磁界の指向性や強度分布を確認
測定の概要
日常生活下にあるLED(発光ダイオード)を測定予定12電磁界情報センター
ホームページの磁界に関する情報コンテンツの追加
簡潔にイメージ
しやすい表現で紹介
作成イメージ
一般の方が知りたい身の周りの「磁界の強さ」を理解しやすい形で情報発信13身の周りの
磁界の強さ
測定位置 磁界強さ
パネル 10cm 5μT
パワコン 10cm 10μT
測定位置 磁界強さ
電気自動車 運転席 1μT
ハイブリッド車 運転席 0.4μT
クリック
この他に電力設備、電化製品など 8資料 運営10-4
平成24年1月から試験実施を開始。実績の8件に対
してアンケート調査を集約した。
結果、ある程度の効果が確認できたことから、本格
実施に向けた準備を進める。
低周波磁界測定器貸出しサービス
低周波磁界測定器(kaise SK-8301)
(注記)仕様:40Hz〜1kHz50%13%38%63%13%0%0%25%
0% 50% 100%
貸出前
貸出後
電磁波の心配度合い
非常に心配 心配 わからない 心配でない 全く心配でない25%DOWN
非常に役
に立った,75%やや役に
立った,13%役に立た
ない,13%わからな
い, 0%
貸出サービス
非常に低
かった,25%低かった,25%わからな
い(想像
程度),13%高かった,38%非常に高
かった,0%測定値
サービスに期待するもの
・日常生活環境における磁界数値の把握
・磁界の特性に関する理解向上
(発生源・距離による減衰・時間的変動など)
・コミュニケーションの促進
本格運用開始
しろまる開始時期:平成24年10月(予定)
しろまる準備事項:
・磁界測定器の整備(台数など)
・ホームページへのサービス開始案内
試験実施のアンケート結果(N=8)
(注記)5人/8人(62%)の心配度合いが軽減された。
電磁界情報センター14「教育現場における電磁界の知識啓発検討会」
対象層に特化した啓発活動
電磁界情報センター
電磁波セミナー
開催日/場所
名 称
(主催)
参加者数 主な参加者 取り組み内容
8月9日〜10日
山形県山形市
全国養護教諭研究大会
(文科省、日本学校保健会他)
1000名
幼稚園・小中高の養護教諭、教育
委員会関係者、学校保健関係者
・冊子の折り込み
・展示
11月8日〜9日
熊本県熊本市
全国学校保健研究大会
(文科省、日本学校保健会他)
1000名
幼稚園・小中高の校長・教護教諭
他教職員、学校歯科医・薬剤師、
教育委員会、PTA会員
・未定
11月10日〜11日
兵庫県神戸市
日本学校保健学会
(日本学校保健学会)
1500名
大学教員、研究者、医師、歯科医、
薬剤師、小中学校教諭、教護教諭、
大学生
・ランチョンセミナー
・ブースの展示
2012年12月20日
未定
健康づくりフォーラム
(東京都教育庁)
400名
都内公立学校の校長・養護教諭他
教職員、学校医・歯科医・薬剤師、
PTA会員、都民
・未定
2012年2月22日
未定
全国養護教諭連絡協議会
(全国養護教諭連絡協議会)?幼稚園・小中高の養護教諭、教育
委員会関係者、学校保健関係者
・未定
• 学校教職員が電磁波の健康影響について正しく理
解し、児童・生徒や保護者らにわかりやすく伝達
できるように冊子を配布。
• 今年度は、学校保健関連の大会・学会において、
展示や講演を行う予定。15

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