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22-D-0983
2022 年 11 月 10 日
日本板硝子が減損損失を計上-直ちに格付に影響せず
以下は、日本板硝子株式会社(証券コード:5202)の 23/3 期通期連結業績予想の修正及び減損損失の計上
を発表したことについての株式会社日本格付研究所(JCR)の見解です。
しかく見解
(1) 当社は本日、23/3 期第 2 四半期決算において、欧州自動車用ガラス事業におけるのれんおよび無形固定資
産の減損損失 488 億円を計上すると発表した。これに伴い、23/3 期の親会社の所有者に帰属する当期利益
の予想を 410 億円の赤字(期初計画は 40 億円の黒字)に下方修正した。23/3 期第 2 四半期末の親会社の所
有者に帰属する持分は 1,518 億円
(22/3 期末 1,452 億円)、親会社所有者帰属持分比率は 15.1%
(同 15.5%)
となった。
(2) 大幅な最終赤字となったが、円安の影響等による自己資本の増加により財務構成は 22/3 期末とほぼ同水準
を維持している。また、営業利益は、販売価格改善や販売数量増で原燃料などのコスト増加を吸収し堅調に
推移している。これらを踏まえ、本件は直ちに格付には影響しないと JCR では考えている。引き続き、原燃
料価格の動向、
各国の景気後退懸念などの先行き不透明感が強い中で、
価格改定や構造改革施策を進めて利
益の改善につなげていけるか注目していく。
(担当)井上 肇・三浦 麻理子
【参考】
発行体:日本板硝子株式会社
長期発行体格付:BB+ 見通し:安定的
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